高度な陣取りゲーム!囲碁漫画オススメ5選!105 Pt.

囲碁は白と黒の石を交互に盤上に打ち、陣取り合戦をするボードゲームだ。19×19の盤上で碁石が展開する変化は膨大で、棋士の頭脳戦は白熱必至だ。そんな囲碁をテーマにしたオススメ作品をご紹介。囲碁の基本的なルールや歴史も楽しく知ることができる。

作成日時:2020-04-06 10:00 執筆者:マンガペディア公式

高度な陣取りゲーム!囲碁漫画オススメ5選!

出典:集英社


『ヒカルの碁』

『ヒカルの碁』

出典:集英社

天才囲碁棋士の霊にとりつかれた少年が「神の一手」を目指す中で棋士として成長していく物語。小学6年生の進藤ヒカルは、祖父の家の蔵で古い碁盤を見つける。ところが、その碁盤には平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊が宿っており、ヒカルはとりつかれてしまう。神の一手を極めたいという佐為の想いによって、ヒカルは囲碁の世界に足を踏み入れることになる。原作はほったゆみ。プロ棋士の梅沢由香里(現姓・吉原)が監修を担当。2001年にテレビアニメ化され、メディアミックスを幅広く展開した。

本作は少年漫画では異色の囲碁をテーマに扱いながら、大ヒットを飛ばし、小中学生に囲碁ブームをまきおこした傑作だ。主人公のヒカルは、やんちゃで勉強嫌いな普通の小学生。当然、囲碁のことなどまるで知らない。一方、囲碁の指南役となる佐為は、元は平安時代の貴族らしく、烏帽子に狩衣という出立のおっとりとした男性。囲碁への強い執着から現世に残り続けてきた。しかし、霊体のためヒカル以外にその姿は見えず、声も聞こえない。当然、物にふれることもできないため、佐為はヒカルの肉体を使って囲碁を打たせてもらうことに。佐為に頼まれて訪れた碁会所でヒカルは、生涯のライバルとなる少年・塔矢アキラと対局することになる。


『星空のカラス』

『星空のカラス』

出典:白泉社

囲碁のプロ棋士を目指す少女の恋と成長を描く少女漫画。烏丸和歌(からすまわか)は、プロ棋士だった祖父の影響で囲碁が大好きな中学生。しかし、囲碁に打ち込むあまり家族を顧みなかった祖父を嫌っている母は、和歌が囲碁をするのにも大反対。そこで、和歌は母に隠れてアマチュアの囲碁大会に参加し、囲碁を楽しんでいた。そんなある日、17歳のプロ棋士・鷺坂総司(さぎさかそうじ)との出会いをきっかけに、和歌はプロになることを決意する。女流プロ棋士の穂坂繭が監修を担当。

主人公の和歌は、長身でちょっと大人びた美少女だ。そして、13歳ながら、アマチュア大会で大人を打ち負かす実力の持ち主。大人と対局するために、高校生の従姉・里津(りつ)の名前や制服を借りて囲碁大会に参加している。勝っても自分の名前も残らないし、強くてもプロにもなれないのにつまらなくないのかと里津には聞かれるが、和歌は色んな人と囲碁をできるだけで楽しいという。しかし、そんな和歌を大きく変えることになるのが、囲碁大会の会場で出会ったプロ棋士・総司だ。総司は12歳でプロ入りし、16歳の時、最年少で名人リーグへ食い込んだ実力者。同年代の総司の、勝利へかける執念や、身も心も削るような対局を目にした和歌は、プロになり彼と対局することを望むようになる。


『みことの一手!』

『みことの一手!』

出典:芳文社

囲碁に打ち込む女子高生の日常を描いた4コマギャグ漫画。眼鏡に黒髪の、いたって地味な女子高生・楠みことは、囲碁が大好き。幼馴染で囲碁のライバルでもある鷺宮蛍(さぎのみやけい)と一緒に囲碁部に所属し、放課後は毎日碁盤の前に座る日々。攻めも受けもいけるオールラウンダーな後輩・早河葵(はやかわあおい)や、まだまだ初心者な新入部員・白河文香(しらかわふみか)らと共に、囲碁に青春をかける日々がコミカルに描かれる。

晴天の空のもと、汗を流す運動部を尻目に、暗くて涼しい和室で、畳に正座で静かに棋譜を並べる。「これこそ至高の青春の過ごし方」と嘯く主人公・みことが所属するのは囲碁部だ。放課後を楽しそうにカップルで過ごす男女を見て、「私の青春はあんな軟弱なものじゃないんだから!」と、ちょっとうらやましそうに強がるものの、彼女が囲碁好きなのは間違いない。「詰碁の本をおかずにしてご飯が食べられるくらい」囲碁好きなのだ。そんなみことと彼女のライバルで幼馴染でもある、無敵の囲碁星人・蛍のコンビを中心に、個性的な部員たちの日々が描かれる。囲碁を知らなくても十分楽しめるが、囲碁好きならさらに楽しめる「囲碁あるある」もふんだんにもり込まれている。


『碁娘伝』

『碁娘伝』

出典:amazon

唐代の中国を舞台に、碁の達人であり剣の達人でもある美女・碁娘(ごじょう)の活躍を描くアクション活劇。とある事件をきっかけに家主が没落して以来、ずっと空き家だという荒れ屋敷には夜な夜な妖怪が現れるという。そんな噂を聞きつけ、度胸自慢の武巨(ぶきょ)という男が、一人で荒れ屋敷に泊まり込むことに。夜もふけてから訪れてみると、ホコリだらけの荒れ屋敷の中、そこだけホコリをかぶっていない碁盤が鎮座しており、どこからともなく見目麗しい娘が現れた。

本作は、鬼才との呼び声も高い作者らしい囲碁とアクションを組み合わせた異色のストーリーだ。主人公は囲碁を打つ美女の妖怪と噂されている碁娘。碁娘は、客を翻弄する花魁でもあり、清廉な者には助けの手を差し伸べる剣士でもあるという。しかし、その正体は殺された父の仇敵を探す美女・高玉英(こうぎょくえい)。彼女は父の殺害現場に打ちかけの碁盤が残されていたことから、その対局相手を父の仇として捜していた。玉英は父の仇を探すため囲碁の道を究め、剣の腕も磨いてきた。玉英は剣の腕で屈強な男たちを翻弄するだけでなく、囲碁で培ってきた大局観で、冷酷に巧妙に悪に鉄槌を下していく。その姿は艶やかであると同時に知的な魅力にあふれており、読者は玉英こと碁娘に魅了されるはずだ。


『日々碁席 ほっこり碁会所ものがたり』

『日々碁席 ほっこり碁会所ものがたり』

出典:日本棋院

碁会所で繰り広げられるハートウォーミングな囲碁×ヒューマンドラマ。東京近郊にある「〇(まる)」は、30年程前、席亭が50歳の時に脱サラして開いた碁会所だ。今は、孫娘・さくらが手伝いにやってきて、一緒に切り盛りしている。アットホームな雰囲気にひかれて、ご近所の囲碁好きが日々集まる中で、「碁は心の通じ合い」という席亭の言葉通り、対局の数だけ様々な人間ドラマが紡がれていく。「月刊碁ワールド誌」で連載された一話完結の囲碁漫画。

碁会所というのは、一定の席料を払って客同士で囲碁を楽しむことができる場だ。店内には複数の碁盤が用意してあり、席亭が実力を見て相応の相手同士で対戦を組んでくれることも。指導や対局もしてくれるので、ふらりと一人で訪れても誰かと囲碁を打つことができる。そんな碁会所で紡がれる囲碁を通した交流が、19歳のさくらと、席亭である祖父の目を通して描かれる。囲碁を教えてくれるはずだった初恋の人への甘酸っぱい思い、家族を亡くした人の心の叫び、腐れ縁の悪友への気遣い…。「〇」を訪れる人々が打つ囲碁の裏には、老若男女それぞれの思いや人生があり、その心が一手一手に表れる。囲碁の楽しさと奥深さが感じられる作品だ。読後は思わず近所の碁会所に行ってみたくなるだろう。


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