パンを愛する全ての人に捧ぐパン漫画220 Pt.

読んだらパンが食べたくなること請け合いな漫画を紹介!

作成日時:2019-01-06 10:00 執筆者:マンガペディア公式

パンを愛する全ての人に捧ぐパン漫画

出典:小学館

数あるグルメ漫画、料理漫画の中から、今回はパンにこだわった作品を紹介する。パン職人の物語、パン好きな人々を描いた作品ほか、美味しいパンが目白押しな漫画をピックアップ。空腹時の閲覧には要注意だ。


パン職人を目指す少年たちが繰り広げる料理ギャグ漫画。主人公・東和馬は、生まれながらにして「太陽の手」と呼ばれる温かな手を持つ、パン職人に適した体質の少年。パン職人を志した和馬は、中学卒業と同時に、大手ベーカリー・チェーン「パンタジア」の門を叩いた。そんな和馬を待ち受けていたのは、数々の試練だった。2004年にテレビアニメ化された。

主人公・東和馬は、米どころで有名な新潟県出身の少年。和馬の実家は米農家で、彼自身も米が好きだった。そんな和馬が、ある日、パン職人・霧崎雄一が作ったパンを食べたことがきっかけで、パンの美味しさに目覚める。本作のタイトルである「ジャぱん」は「フランスパン」のような、日本という国を代表するパンのこと。霧崎は「ジャぱん」を作りたいと話していた。それを和馬も目標とするようになったのだ。そして、一人前のパン職人を目指して上京した和馬は、様々なライバルと切磋琢磨していく。また、物語の後半は、コメディ色がかなり強い作風に変化していく。パンを作ることで、なんと、世界規模の超常現象が起きたりしてしまうのだ。日本という国を代表するパン「ジャぱん」を生み出す瞬間を目撃して欲しい。


『Bread&Butter』

出典:集英社

コッペパンをきっかけに恋が始まる恋愛漫画。小学校教諭・深田柚季は、とあることがきっかけで退職。ある日、文房具屋兼パン屋である原文具店で、バターを塗ったコッペパンを購入する。コッペパンは給食で何度も食べたはずなのに、柚季は初めての美味しさを味わう。あまりの美味しさに、柚季は、その場で原文具店の店主・原洋一にプロポーズをしてしまう。

本作のヒロイン・深田柚季は、ある日、バターを塗っただけのコッペパンの味に感動。そのコッペパンを作った原洋一に、その場でプロポーズした。コッぺパンが、2人の恋のキューピットになっている。また、本作には、コッペパン以外にも、様々なパンのレシピが登場する。文房具屋兼パン屋の原文具店は、かつて森夫婦の営む店だった。森婦人の作るパンの味に惚れ込んだ洋一が、認知症になった夫人から、店とレシピを譲り受けたのだった。柚季は、原文具店のパンの味を残そうとする洋一を、支えたいと思うようになる。一方、洋一は、かつて大人気を誇った漫画家だった。しかし、スランプから漫画家を休業していた時に、原文具店のパンに出会い、店とレシピを譲り受けたのだ。柚季と洋一は、2人でパン作りに打ち込むうちに、本当にやりたいことに気付いていく。そして、柚季は本格的にパン屋の修行を始め、洋一は漫画家に復帰する。美味しいパンと2人の恋の行方が気になる物語だ。


『しばたベーカリー』

出典:講談社

柴犬(によく似た外見)の親子がパン屋を営む日々を描いたほのぼのコメディ。しばたさんは、脱サラして、子どもの頃からの夢だったパン屋を開いた。彼はどこからどう見ても柴犬なのだが、本人は、犬顔の人間だと思っている。しばたさんの可愛い1人息子・小太郎も、父親によく似た柴犬だ。ちょっと頼りない父親に代わって、小太郎はパン屋を切り盛りしている。しばたベーカリーは、毎日元気に営業中だ。

しばた親子は、とても可愛らしい柴犬だ。父親のしばたさんは、脱サラしたサラリーマンという、リアリティに溢れる設定だ。しかも、脱サラしたのは、息子・小太郎が生まれたばかりの頃。それが原因で、小太郎の母親である妻に逃げられている。しばたさんは、幼い小太郎を抱え、長年の夢であるパン屋を開店。だが、お客さんはあまり来ない。しばたさんは、それでも新作のパンの研究には余念がない。そのうち、柴犬好きのお客さんが常連になったりと、店の経営も少しずつ上向きになっていく。そして、しばたさんが気になるのか、逃げた奥さんが変装してパンを買いに来ることも。本作は、しばたベーカリーをめぐる心温まる物語だ。


『ふかふか放課後パンくらぶ』

出典:秋田書店

パンが大好きな高校生たちの、パンへの愛情を描いた学園物語。パンをこよなく愛する男子高校生・塩原春人は、放課後にパンを食べることを、何よりも楽しみにしていた。ある日、チーズ蒸しパンを買おうとした時、クラスメイト・麦野節子が現れた。春人は、節子とは殆ど話したこともなかったが、蒸しパンをきっかけに、彼女も無類のパン好きであることを知る。

主人公・塩原春人は、誰にも負けない「パン好き」を自認していた。そんな春人の前に、パン好きのとても気になるライバルが現れる。春人のクラスメイト・麦野節子だ。普段の節子はとてもクールで、クラスメイトから「鋼鉄の鉄子」と呼ばれている。唯一、パンを食べる時だけ、節子は「ふかふか」な笑顔を浮かべるのだった。春人は、パンの具の位置や、あんパンに合うのはつぶ餡かこし餡かということにも、とことん悩む。しかし、節子が美味しそうに「ふかふか」な顔になってパンを食べる姿を見ていると、細かいことに拘る自分は負けている気がしてしまうのだ。春人は、節子に振り回されながら、パン好き同士として絆を深めていく。そして作者の「愛田ぱん」というペンネームも見逃せない。パンへの愛に溢れた作品だ。


『聖樹のパン』

出典:SQUARE ENIX

パン職人の活躍を描くハートフルパン漫画。雪森羽咲・桔音姉妹は、北海道の小樽で、ペンション・雪の森を営んでいる。パン職人である父が倒れ、美味しいパンが売りのペンションは、経営困難に陥った。そこで、雪森姉妹は、新たなパン職人の採用に踏み切る。やってきたのは、若きパン職人・ほしの聖樹。彼は、雪森姉妹の出した難題を解き、ペンションのパン職人となる。それは、聖樹のパン職人としての始まりであった。

主人公・ほしの聖樹は、過去のトラウマから、パン職人としての自分に自信が持てずにいた。聖樹が、物語の舞台となるペンション・雪の森の採用試験に赴いたのは、彼の母親が強く後押ししたからだ。聖樹自身が決めたことではない。それでも聖樹は、「5種類の小麦粉の品種を全て当てる」という難問をあっさりとクリア。聖樹は、自信が持てないだけで、「パンおたく」と言えるほど、パンの知識と腕を持っていた。聖樹が作るパンの味は、伝説のパン職人であった父のパンをもしのぎ、雪森姉妹の舌をも唸らせる。また、パンが焼きあがるシーンは、緻密な作画や擬音で、圧倒的な「美味しさ」を巧みに演出している。今すぐパンが食べたくなってしまうこと請け合いだ。


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