吸血鬼と吸血鬼ハンターの戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画。20世紀末の英国では、吸血鬼による事件が頻発。そこで吸血鬼を狩るための機関、王立国教騎士団、通称「ヘルシング機関」が設立された。主人公のアーカードは吸血鬼でありながら、ヘルシング機関に所属する吸血鬼ハンター。ヘルシング機関の団長であるインテグラルの命令を受け、アーカードは数々の吸血鬼事件に関わっていく。2001年10月にテレビアニメ化された。
本作の主人公であるアーカード、そして人間から吸血鬼になってしまった元警官のセラス・ヴィクトリアは、武器として架空の銃を持っている。アーカードが扱うのは、巨大な黒い銃「ジャッカル」だ。対化物戦闘用13ミリ拳銃で、全長は39センチ、重量は16キロと、人間には扱えない代物と言われている。セラスが使う「ハルコンネン」もまた、決して人間には操れない武器だ。セラスの身長よりも大きく、弾の威力も反動も桁外れなそれは30ミリ対化物用「砲」であり、弾は劣化ウラン弾もしくは爆裂徹鋼焼夷弾。面白いのは、ジャッカルにもハルコンネンにも精霊が宿っており、言葉を喋るということ。あらゆる意味で存在感のある銃を駆使し、アーカードたちは吸血鬼事件に立ち向かう。
近未来の世界を描いたSFアニメ『PSYCHO-PASS(サイコパス)』のコミカライズ作品。2112年の日本では、人間の精神を計測し数値として表せる「シビュラシステム」が導入されており、犯罪に手を染める可能性が高い者を「潜在犯」として事前に割り出せるようになっていた。主人公の常守朱(つねもりあかね)は、法と秩序の守護者である厚生省公安局刑事課の新人監視官として、数々の潜在犯捜査に関わっていくことになる。2012年10月に原作であるアニメの放送が開始された。
厚生省公安局刑事課の刑事たちが、潜在犯と相対する際に使用する大切な装置「ドミネーター」。ドミネーターは朱のような監視官と、監視官の指揮下で動く執行官だけが携帯・使用できる大型の拳銃を模した装置だ。ドミネーターは人間に照準を合わせると、その人間の精神状態「サイコパス」を読み取れるようになっており、相手が潜在犯だった場合のみセイフティが解除。対象の状況に合わせて、無力化のための麻酔弾を撃ち出す「パラライザー」、対象を抹殺するための殺傷弾を撃ち出す「エリミネーター」、人間以外のものに対する攻撃を目的とした最大威力の「デコンポーザー」に変化する。監視官・執行官たちが作中、どのようにドミネーターを使うのかに注目だ。
主人公の少年が機械の体を求めて銀河を冒険するSF漫画。舞台となるのは、銀河系のあらゆる惑星が「銀河鉄道」という列車で繋がっている未来の世界。富裕層は寿命知らずである機械の体を手に入れ、悠久の時を謳歌していた。主人公の貧しい少年・星野鉄郎(ほしのてつろう)は、機械の体を無償で提供してくれるという星「アンドロメダ」を目指し、亡き母にそっくりな謎の美女・メーテルと共に「銀河超特急999」に乗車して旅立つ。1978年9月にテレビアニメ化された。
主人公の鉄郎は作中、土星の衛星タイタンで知り合った老婆に「戦士の銃」という銃を渡される。別名、コスモドラグーンというそれは、実在のリボルバー拳銃「コルトM1848(コルト・ドラグーン)」をベースに生み出された、次元反動銃だ。放たれるのは銃弾ではなくビームであり、初登場時はこの銃こそが「この世で唯一機械化人間を倒すことができるコスモガン」だと言われていた。実際の威力は話によってまちまちで、また銃に関する設定も物語が進むにつれて変更されたり付け足されたりするため、一概に「こんな銃だ」と断言できないところが、戦士の銃の面白い部分。鉄郎がどんな場面で戦士の銃を使うのか、場面によって威力はどの程度違うのかを、自身の目で確認しよう。
賞金首の男を中心に繰り広げられるSFガンアクション漫画の続編。真紅のコートを身に纏った600億$$(ダブドル)の賞金首、ヴァッシュ・ザ・スタンピードが姿を消して2年が経過した。ヴァッシュはエリクスと名前を変えて小さな町で静かに生活していたが、そこに巡回牧師ニコラス・D・ウルフウッドが訪れたことをきっかけに、宿敵であるミリオンズ・ナイブズが動き出したことを知る。かくして、ヴァッシュの新たな物語が幕を開けた。1998年4月にテレビアニメ化。
「トライガン」シリーズの見どころはガンアクション。そのため、ヴァッシュを筆頭に多くのキャラクターたちがそれぞれ個性豊かな銃を持ち、戦いを繰り広げる。本作で特に注目すべきなのが、ニコラス・D・ウルフウッドが愛用する「パニッシャー」という兵器だ。パニッシャーの特徴は、十字架を模した独特のデザインと、「最強にして最高の個人兵装」とも謳われる圧倒的な破壊力。十字架の縦のアームである長辺側が機関砲に、横のアームが弾倉になっており、1発の威力は壁に人間サイズの大穴を開けてしまうほど。さらにミサイルランチャーも搭載されているという、驚くべき架空銃だ。そのインパクトの大きさから、パニッシャーは「トライガン」シリーズの代表的な銃だと言われている。
「スタンド」と呼ばれる能力を身につけた青年の活躍を描いた、アクションアドベンチャー漫画。前作から50年後の日本。主人公の空条承太郎(くうじょうじょうたろう)は、ある日突然「悪霊」なる存在に取り憑かれた。悪霊の正体は精神エネルギーの具現化である「幽波紋(スタンド)」。スタンドが現れたのは、ジョースター一族の宿敵・DIO復活の影響だった。スタンドによる悪影響で臥せってしまった母を救うため、承太郎は仲間たちと共にDIOのいるエジプトを目指す。2014年4月にテレビアニメ化。
DIOを倒すべく旅立った承太郎たちは道中、行く手を阻む様々な敵と熾烈な戦いを繰り広げることになる。そのうちの1人がDIO配下のスタンド使いホル・ホースであり、彼は拳銃タイプの装備型スタンド「エンペラー(皇帝)」を有している。エンペラーはホル・ホースが構えたと同時に彼の手の中に現れる銃。この銃の強みは、発射された弾丸の軌道を自在に操れること。そして、弾丸自体も実体のないスタンドであるため、使い手の意思ひとつで自由に装填が可能であるという点だ。弾切れを起こさないのである。ただし射程は長くなく、遠くにいる標的に弾丸を当てても大した威力はないという欠点もある。エンペラーを使ってホル・ホースがどう戦うか、作品を読んでチェックしてみよう。