軍事(ミリタリー)マンガの中で魅力的な作品を7つ紹介する。
軍事(ミリタリー)マンガの中で魅力的な作品を7つ紹介する。
出典:Amazon.co.jp
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本作は、民間軍事会社に採用される事となった主人公「新田良太」が紛争地帯で少年兵を指揮し、少しでも良い未来を掴むために苦悩し決断をしていく物語だ。他のミリタリーマンガではあまり見られない、主人公がオペレーターであるという点が稀有な特長である。自身の指示で(知らなかったとはいえ)非武装の民間人を殺害したり、自身の指揮で部隊の人間が死ぬ現実を目にし、それらに押しつぶされそうにもなりながら自身の仲間達を幸せにするために紛争や汚れ稼業にも飛び込んでいく姿には自身がその渦中にいるような心苦しさを感じてしまうほど心象描写が丁寧に描かれている。また、それがあるからこそつかの間の勝利や平和の場面での子供達を子供達らしい生活になじませようとする彼の気遣いには心が洗われるような感覚を得ることができる。現在も連載中であり、先の展開がどうしても気になるなら原作である同名の小説版は既に完結しているのでそちらもオススメだ。
本作は、14世紀初頭のスイス周辺で起こった叛乱の始まるまでの顛末と叛乱の戦中戦後を描いたマンガだ。アルプス山脈の峠に設けられた「狼の口(ヴォルフスムント)」という関所とそれを有する「ハプスブルク家」の民衆への苛烈なまでの処刑や拷問劇が序盤に描かれている。救いの無い話が続く事で読者のフラストレーションややるせない気持ちが鬱憤していき、ついに民衆が立ち上がり叛乱を起こしてからのテンポの良い戦いの描写は手に汗握るのと同時に次々と倒れていく民衆達の悲壮な決意を感じることができる。14世紀当時の兵装や文化背景を作者が綿密に取材していることが単行本巻末などで見ることができ、圧巻の画力も相まって中世の軍事マンガとしても高い完成度を誇っている。単行本は全8巻で完結しており、一気読みするのがオススメだ。
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本作は、突如日本に現れた「ゲート」と呼ばれる異世界の門により中世ファンタジー世界と現代が繋がった世界を舞台としている。本作の見所は、やりすぎといえるくらいの爽快な自衛隊の現代兵器での無双状態だろう。本作の自衛隊は「ゲート」で世界を隔てはいるものの行き来が可能であるため、補給が充実しており、概ね常に実力以上の活躍を見せてくれるため難しいことを考えないで読むことをオススメする。また、主人公「伊丹耀司」の「ゲート」の向こう側の世界の人々との交流や、巨大な龍「炎龍」と現代歩兵装備で固めた自衛隊の小隊との戦いは序盤の見所だ。そして、朴念仁である「伊丹」の周りに集まってくる魅力的な女性陣の活躍も必見だ。
本作は、19世紀後半の世界観をモデルにした架空の軍事国家「ヴァイセン王国」と「バーゼルラント邦国」を舞台にした物語だ。本作の見所は騎兵やマスケット銃を主とした19世紀後半の科学技術を詳細に描写しており、マスケット銃を用いた歩兵の戦術や騎兵と大砲を用いた戦術について本作はわかりやすく説明してくれる。同時に、現代の兵科との比較や近代戦術に対する後進性も知ることができ、主人公「ベルント・バルツァー」の目を通してそれらの解説と共に、彼が宮廷闘争に巻き込まれていく本筋の話の流れも丁寧に描かれている。単行本のおまけでは19世紀後半の文明についての解説や庶民の風俗についても語られており、軍事に限らず綿密な取材の元に作品が手がけられているのがわかるはずだ。
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本作は、『ストライクウィッチーズ』シリーズの一つであり、アフリカを主戦場に戦った「ウィッチ」らの活躍が描かれている。「ウィッチ」と呼ばれる魔法使いが普通に存在する世界に突如現れた謎の敵「ネウロイ」との戦争が主になっており、本作では「ウィッチ」だけでなく魔力を持たない一般の男性軍人達の「泥臭い」戦いが見られるのもシリーズの中では本作だけなので熱い戦いを求める読者にも安心してオススメできる。本作は当初半同人誌のような形で刊行されたため、手に入れるには専門店や即売会に行かなければ手に入らなかったが、近年では文庫版の刊行されたため入手もしやすくなっている。本作で登場したエース「ウィッチ」である「ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ」はアニメ『ストライクウィッチーズ2』とそのOVAにゲスト参戦しているためシリーズを通して楽しみたい方には一見の価値アリだ!
本作は、西部開拓時代がモデルの架空の世界を舞台にした作品であり、「銃士」と呼ばれるガンマンたちが、決闘を行い興業が行われている。そんな中でかつての伝説の「銃士」「ピース・エマーソン」の息子である「ホープ・エマーソン」が早撃ちを駆使してライバルや仲間達としのぎを削りながら、その裏で暗躍する私設軍隊との戦いを経ながらそれぞれが目指す「銃士」としてのあり方について成長や変貌をしていく。本作はガンアクションがメインの作品で実際にある早撃ちの技術なども一部紹介されており、その道の方々も満足する作品となっている。さらに本作はリアリティだけではなく、早撃ちの決闘の世界に侍が刀一本で戦うシーンがあったり、重火器や特殊な武装を駆使した敵といかにして戦うか、というようなエンターテインメント性もしっかりと盛り込まれている。近年本編も完結しており、これを機会に一気見してみるのもいいだろう。
本作は、様々な作者により描かれた国内でも人気の高い題材だが、本稿では代表的な一つである巨匠「横山光輝」氏の手がけた通称「横山光輝 三国志」を紹介する。本作は一般的に言う『三国志演技』をモチーフにしながらも「横山光輝」氏の独自の解釈に基づいて構成されている。主人公「劉備玄徳」を中心に「黄巾の乱」で挙兵してから建国した国の「蜀」の滅亡までを描いた一大大河ロマンだ。孫子の兵法に基づいた敵の虚をつく策が数多く出てきており、今日のネットスラングにもなっている「孔明の罠」というのも本作の物語後半の主人公「諸葛亮」の事を指している。中国大陸を舞台にした様々な軍事についても独自の解釈を踏まえて描いている他、戦争に至るまでの政治工作をかなりの数描かれているのも評価が高い。巻数は既刊で60巻あり一気見するのは骨が折れるように思うかもしれないが、一度読み出すと止まらない作品の筆頭にも上げられるのも本作の魅力だ。
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