Wāqwāq

Wāqwāq

荒廃した未来の地球に召喚された少女と、父親の力を受け継いだ少年。この2人とそれを取り巻く人々が思惑を絡ませ、時に争い、時に手を取り合う長編SF漫画。「週刊少年ジャンプ」誌上で、2004年40号から、2005年23号まで連載された。

正式名称
Wāqwāq
ふりがな
わーくわーく
作者
ジャンル
終末・ディストピア
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世界観

舞台は、文明が崩壊した未来の地球。人類に反乱を起こしたとされる機械の脅威や、それと戦う存在など、SFの要素が多く見られる。また、護神像の名前は、それぞれゾロアスター教に登場する神々から取られている。他にも、参賢者の名前やフランの使用する忍法などから、映画『犬神家の一族』や漫画『忍者ハットリくん』などのオマージュ要素を楽しむことができる。

あらすじ

息子のシオを伴い世界を巡っていた防人アルは、訪れた先である七の村で、親友であるヨキと出会うが、襲撃してきた巨大な機械と戦って命を落としてしまう。シオは、アルの所持していたアールマティ引き継ぎを行うことで、新たな防人として生まれ変わる。一方、過去の地球から突如現れた松田は、行く当てもなく途方に暮れていたところ、シオとヨキに保護される。松田はヨキの導きに従い、彼女を「神さま」と慕うシオとともに、蜘蛛の糸を目指して旅立つ。

劇中劇

爆笑忍者伝説ズランポ

遥か昔の地球に存在していたという雑誌『週刊少年ジャンプ』に連載されていたとされる漫画作品。フランの家では、代々伝わる古文書として重宝されている。台詞は古代語で書かれているため解読は困難だが、フランは描かれている絵を真似ることで、忍法ムササビなどの技を会得している。

作者情報

藤崎竜は青森県出身の漫画家、およびイラストレーター。集英社への投稿作品『ハメルンの笛吹き』で第39回手塚賞の佳作を、同じく投稿作品である『WORLDS』で第40回手塚賞の準入選を受賞した。特に小説のコミカライズに秀でており、安能務翻訳による中国神話小説『封神演義』や、小野不由美原作の小説『屍鬼』、田中芳樹原作の小説『銀河英雄伝説』などを連載し、好評を博している。

登場人物・キャラクター

シオ

のんびりとした性格の小柄な少年。防人である父親のアルとともに、世界各地を回っている。1人称は「もれ」で、独特の喋り方が特徴。機械との戦いによって命を落としたアルからアールマティの引き継ぎを行い、新たな防人となる。さらに、世界に召喚された松田と出会って、彼女を巡る防人同士の戦いに巻き込まれていく。 アルの戦闘能力を引き継いでいるため、子供ながらに非常に高い戦闘力を誇っており、他の防人とも互角以上に戦うことができる。

松田 (まつだ)

コトの手により、現代の日本から世界に召喚された少女。赤い血を引く神とされており、シオからは「神さま」と呼ばれ敬われている。しかし、訪れる先の村人たちからは、理由もなしに辛く当たられてしまうことが多い。さらに、神の血を蜘蛛の糸に捧げれば、どのような願いも叶うと言われているため、幾人かの防人からその身柄を狙われている。 そのような目に遭わされながらも、決して取り乱したりしない気丈な性格。

アールマティ

アルが所有している護神像。ナンバーは4。大地の力を持ち、アルが亡くなってからはシオが受け継いでいる。小型の護神像で、無機質ながらも愛嬌のある見た目をしている。松田を抱えたシオを掴んだまま飛行できるなど、力は非常に強い。さらにシオと合体することで、食などの能力を使用できる。

アル

シオの父親。護神像アールマティを所有している防人の青年。心優しく真っ直ぐな性格の正義漢で、さまざまな集落を渡りつつ、その住人たちを機械による侵攻から守っていた。しかし、七の村における巨大な機械の襲撃に立ち向かった際、致命傷を負ってしまい、シオにアールマティの引き継ぎを行って、帰らぬ人となった。

ヨキ

アルの友人。七の村に住んでいる。穏やかな性格の青年で、村人たちからは「先生」と呼ばれ、深く慕われている。その正体は、古代から生きながらえてきた参賢者の1人。また、「最初の防人」と呼ばれる存在でもあり、ヨキ個人の願いを持っている。その願いを叶えるため護神像スプンタ・マンユを駆り、蜘蛛の糸にたどり着いたシオと、防人同士の最後の戦いを繰り広げる。

スプンタ・マンユ (すぷんたまんゆ)

ヨキの所有する護神像。ナンバーは1。背後に複数の翼と巨大なリング、そして、頭上に能面のような仮面を浮かべている。仮面には、人の心の弱さを突くという特性が備わっており、相手が最も心を許した相手に変化できる。さらに、ヨキと合体することで、空間の裂け目から無数の貫手を繰り出すことも可能。これらの機能により、最強の護神像とされている。

カーフ

護神像クシャスラを所有する防人の青年。純粋に強い力を得ることを目標としており、その願いを蜘蛛の糸で叶えようとしている。赤き血の神である松田が世界に現れたことを知ると、その確保のために動き出す。その力は現時点においてもかなり強く、クシャスラと合体すると、他の防人と互角以上の力を発揮できる。 しかし、参賢者であるヨキを相手にするには、少々分が悪いとされている。

クシャスラ

カーフが所有している護神像。ナンバーは5。天空の力を持ち、カーフと合体することでその力を発揮する。カーフの持つ戦闘力を引き出すだけでなく、分裂する能力も持っている。分裂した身体はすべて実体で、そのすべてを撃破しなければクシャスラを倒すことはできない。

プラテリーナ8世 (ぷらてりーなはっせい)

シオと松田が、旅先で出会った小型の機械。愛嬌のある外見をしており、松田は一目見るなり気に入った。機械の本能からシオを襲ってしまい、1度は戦闘状態に陥る。しかし、戦闘に巻き込まれてかすり傷を負った松田の血を浴びることにより大人しくなり、そのまま旅の仲間として同行する。腹部に古代語で「プラ」と書かれているため、松田からは「プラちゃん」と呼ばれる。 実際はキクの端末で、プラテリーナ8世が目撃した情報は、常にキクのもとへと送り届けられるようになっている。

レオ・エディアール (れおえでぃあーる)

護神像アシャを所有する防人の青年。剣による攻撃を得意とする。生まれ故郷である伍の村を機械に滅ぼされてしまったが、家族の手により隠されたことで難を逃れる。しかしその時から原因不明の偏頭痛に悩まされるようになり、機械への憎悪に囚われることとなる。機械をすべて滅ぼすという願いを叶えるため、松田の身柄を確保すべく襲い掛かかるが、敗北。 この時、松田の血を受けたことにより、偏頭痛が止まることとなった。それからは、シオや松田を見定めるため、彼らの旅に同行する。

アシャ

レオ・エディアールの所有する護神像。ナンバーは3。炎の力を持っており、レオと合体することでその力を発揮する。主武装として長剣を持つ。その剣を折られたとしても、裂け目から炎を発生させ、より強力な武器として機能する。さらに、球状の端末を持っており、これは必殺技である護神像アシャ格闘奥義火龍咆哮を使用する際に使われる。

キク

参賢者の1人。「機械の賢者」と呼ばれている。見た目は青年の男性の姿をしているが、所々にコンピュータらしい意匠が見られる。赤き血の神に従うように作られているため、松田とコトの命令には基本的に従順。ただし、両者から同時に命令を受け、それらが矛盾していた場合はエラーを起こしてしまう。そのため、両者の命令をともに拒絶して、プログラムを保護する。

コト

参賢者の1人。世界における唯一の、赤き血を持つ存在。過去の地球から松田を召喚した張本人でもある。自らを神と同等の存在であるとうそぶく傲慢な性格。ヨキを出し抜きキクを操ることで、世界を我が物にしようと企んでいる。現在は血で構成された泥人形のような、人間とはまったく似つかない姿となっている。

フラン

六の村に住んでいる少年。ドレクセルの手により屋敷に連れ去られたシオの前に現れ、助力を申し出る。劇中劇『爆笑忍者伝説ズランポ』の大ファンで、その影響で忍者に憧れている。そのため、忍者のような格好をしており、忍術と称して、地味ながらも人の不意を突くような手段を事あるごとに使用する。ドレクセルを倒したシオに惚れこみ、彼らの旅に同行する。

ドレクセル

護神像アムルタートを所有する防人の男性。2年ほど前に、手下を率いて六の村にやって来て、機械を駆逐する代わりに富のほとんどを独占。村人に貧困を強いるという暴挙を働く。貪欲かつ単純な性格の持ち主で、願い自体も世界を手に入れるというもの。しかし、戦いから逃げることをよしとせず、窮地に陥っても闘志を絶やさない、という一面を持ち合わせている。

アムルタート

ドレクセルの所有する護神像。ナンバーは7。植物の力を持っており、ドレクセルと合体することでその力を発揮する。大地の力を持つアムルタートに対しては相性が良く、シオとの戦いでは、パンチの一撃で装甲を砕くほどの威力を見せる。しかし植物であるため炎に弱く、取り込んでいたアシャの力を使われると、形成を逆転されてしまう。

アラン・イームズ (あらんいーむず)

護神像ウォフ・マナフを所有する防人の男性。知的好奇心が非常に強く、世界各地を巡りつつ、機械を退治して回っている。この世のすべてを知りたいという願いを持つが、壱の村でカーフと遭遇。互いの願いをかけて対決することになる。

ウォフ・マナフ (うぉふまなふ)

アラン・イームズが所有する護神像。ナンバーは2。鬼の面のような外見をしているが、アランと合体することで全身鎧のような戦闘形態が取られる。主な武器は、頭部に装着されている角で、取り外してブーメランとして使用することができる。しかし、クシャスラと合体したカーフの分裂の前には一歩及ばず、そのままクシャスラに取り込まれてしまう。

ノール

護神像ハルワタートを所有する防人の青年。中性的な容姿をしており、フランは当初、ノールを女性だと思い込んでいた。弟想いの性格で、ミールが生まれつき罹っている機械病を完治させるため、シオに戦いを挑む。優しい一方で、悲観的かつ思い込みが激しい一面があり、その想いの強さとハルワタートの特性を生かし、シオを苦しめた。

ハルワタート

ノールの所有する護神像。ナンバーは6。水を操る力を持ち、分離したままでもその力を発揮することができる。戦場に存在する水場を自在に操ることで、その重みで押しつぶしたり、敵を水に閉じ込めておぼれさせたりすることができる。さらに、ノールと合体して、水を刃のような形に変形させて飛ばすといったことも可能になる。火の力を持つアシャとは相性がいいが、逆に植物の力を持つアムルタートに対しては相性が悪い。

ミール

ノールの弟。生まれた時から機械病に侵されており、足の部分が機械になってしまっている。ミールはこの機械病を治すため、防人同士の戦いに身を投じた。しかし、機械化した足にはジェットエンジンが内蔵されており、自由に空を飛ぶことができる。また、ミール自身、ノールとは対照的に楽観的な性格をしているため、実は機械病を治したいとは微塵も思っていない。 そのため、ミールにとってノールの願いは、ある種の有難迷惑なものとなっている。

集団・組織

黒き血の人間 (くろきちのにんげん)

現在、世界において暮らす人々の総称。見た目は人間と変わらないが、血液が黒く、摂取する食糧も人間の物とは微妙に異なる。機械の攻撃対象とされており、黒き血の人間は皆、機械を恐れながら生活している。また、赤き血の神の血液を摂取することで、死にかけていた身体を再生したり、尋常ではない力を発揮できる。

赤き血の神 (あかきちのかみ)

血が赤い人類の総称。かつて地球で暮らしていたとされている。現在ではコトのみが生き残っているが、のちにコト自身の手によって松田が世界に召喚されている。機械への命令権を持つが、多くの黒き血の人間には恐れられたり、逆に敬われている。防人が蜘蛛の糸に赤き血の神をいけにえに捧げると、願いが何でも叶うとされており、現在は防人たちの間で、松田の身柄を巡って争いが繰り広げられている。

機械 (きかい)

世界の平和を脅かしている鉄製の怪物たち。黒き血の人間を探し出しては抹殺しているため、恐れられているが、赤き血の神には従順である。また、防人が所有する護神像の力を使うことにより、機械を倒すことができる。基本的に意思や知性というものを持たないが、キクだけは唯一、自分の意志で思考することが可能となっている。 なお、機械には心臓と呼ばれるコアがあり、そこを破壊されると行動不能になる。

参賢者 (さんけんじゃ)

世界のトップに立つとされる謎の人物たち。黒き血の人間であるヨキと、知性を持つ機械キク、そして、赤き血の神唯一の生き残りであるコトの3人で構成されている。防人たち同士の戦いが始まると、蜘蛛の糸に集まり、事態を見物する。参賢者もまた、願いを携えているようだが、その願いの内容が一致しているのか、それぞれ別の願いを抱いているかは定かではない。

場所

世界 (わーくわーく)

シオたちが暮らす大地を指す呼称。大部分が荒廃し砂漠化している。黒き血の人間が生活しているが、機械たちに常に狙われているため、平穏はなきに等しい。その正体は遥か未来の地球の姿。かつて人間と呼ばれていた赤き血の神は、ウィルスによってコト以外は死滅してしまっている。

蜘蛛の糸 (くものいと)

世界の中心にそびえ立つ巨大な建造物。参賢者の1人であるキクが管理している。護神像を持つ防人が赤き血の神を捧げると、何でも願いが叶うとされている。塔の中は複数の階層に分かれており、赤き血の神が健康を維持するための点滴薬なども用意されているなど、謎が多い施設。

七の村 (ななのむら)

世界に点在する村の1つ。ヨキが暮らす村でもあり、アルがシオを伴い訪れている。しかしその際に、巨大な機械の集合体による襲撃を受け、アルが相打ちとなって倒れてしまう。また、コトに召喚された松田がたどり着いた村でもあり、新たに防人となったシオと出会い、ともに旅立っている。

弐の村 (にのむら)

世界に点在する村の1つ。七の村を後にしたシオと松田が、食糧補給のために立ち寄った。村の周りには激しい戦闘があったことを物語る機械の残骸が散乱していた。村自体はレオ・エディアールが守り抜いたため、無事だった。

伍の村 (ごのむら)

世界に点在する村の1つ。レオ・エディアールの故郷。先代の防人が命を落として守る者がいなくなったため、機械の襲撃を受けてしまう。その結果、伍の村は滅んだ。唯一生き残り、アシャの引き継ぎを行って防人となったレオも、原因不明の偏頭痛に悩まされることとなってしまう。

六の村 (ろくのむら)

世界に点在する村の1つ。シオが食糧調達のために向かった村。見た目は豊かな村だが、住人たちはやせ細っている。さらに、訪れたシオを防人だと知るや否や、村人は冷たい態度を取った。その理由は、防人であるドレクセルが圧政を敷いているためである。

壱の村 (いちのむら)

世界に点在する村の1つ。他の村同様、機械の脅威にさらされていたが、通りがかったアラン・イームズによって救われる。アランは救世主だとあがめられるが、彼を狙ってカーフが現れると状況は一変。アランとカーフの、防人同士の戦場となってしまう。

九の村 (きゅうのむら)

世界に点在する村の1つ。ノール、ミールの故郷。ノールは願いを叶えるため防人同士の戦いに身を投じることになったため、現在ではミールが1人で暮らしている。機械の侵攻を受けている様子は見られないが、ミールが機械病に侵されている。しかしミールはそれを喜んでいるうえに、九の村の子供たちから人気を集めている。

その他キーワード

古代語 (こだいご)

機械や、世界の施設に書かれている言語。遥か昔、地球で使われていた「日本語」に該当する。黒き血の人間は基本的に解読できないが、松田やコトはもちろん、機械であるキクは読むことができる。また、ヨキも黒き血の人間でありながら、解読を可能にしている。

防人 (さきもり)

機械の襲撃から、世界を守るために戦う黒き血の人間たち。防人はそれぞれ、専用となる護神像を持っており、合体することで力を引き出せる。その力をもって機械を倒すことが目的とされているが、松田が世界に召喚されてからは、それぞれの願いを叶えるため、防人同士における戦闘が各地で勃発してしまう。なお、防人は身体のどこかに、証となる紋章が浮かび上がっており、シオの紋章は手の甲に刻まれている。

護神像 (ごじんぞう)

防人が所有している戦闘用の機械。機械でありながらも黒き血の人間を襲うことはなく、むしろ防人が機械に立ち向かうための切り札となっている。防人と合体することで、能力を大幅に上昇させることができる。護神像は全部で7体存在しており、それぞれにナンバーが割り振られている。なお、防人同士の戦いでは、護神像が破壊されると決着となり、破壊された護神像は、勝者の護神像に吸収されてしまう。

引き継ぎ (ひきつぎ)

防人が致命傷を負った際に、護神像の中に防人が身につけた技術を遺すこと。方法は至ってシンプルで、護神像が防人を食らい、新たな防人と合体することで完了する。引き継ぎが行われると、護神像の体格が新しい防人に適した形に変化する。また、護神像の中に残された技術は、新しい防人も引き続き使用できる。アルは七の村における戦いで致命傷を負い、息子のシオへ継承するため、アールマティとともに引き継ぎを行った。

機械病 (きかいびょう)

身体の一部が機械になってしまうという、原因不明の病。九の村に住むミールは、生まれつきこの病気にかかっており、ノールはそれを治すために戦っている。しかし実際は、生まれつきの場合は命に関わることはなく、ミール自身もこの病気を悲観するどころか喜んでいるため、完全にノールの一人芝居となってしまっている。

特攻形態 (とっこうけいたい)

護神像の形態の1つ。護神像そのものを武器として扱うというもの。その威力は凄まじく、超巨大な機械すら、一撃で破壊するほどである。しかしこの形態になるためには合体を解除しなければならず、防人の防御力が著しく低下する。アルはこの形態を用いて七の村を襲った巨大機械を仕留めたが、その反動で致命傷を負ってしまう。

硬化 (こうか)

アールマティと合体したシオが使用する技の1つ。右手を前に突き出すことで、前方に半円状のバリアを展開し、敵の攻撃を弾く。元は先の防人であるアルが使用したもの。その様子を見ていたシオが、見様見真似で繰り出した結果、見事に発動する。しかし、アシャと合体したレオ・エディアールの攻撃を、完全に防ぎきることはできなかった。

(しょく)

アールマティと合体したシオが使用する技の1つ。口を大きく開き、範囲内にある物質を食べるというもの。口の中に取り込んだものは吐き出すことも可能で、シオはこれを攻撃に転用することが多い。また、アールマティは他の護神像を撃破した際、食を使って体内に取り込んでいる。

護神像アシャ格闘奥義火龍咆哮 (ごしんぞうあしゃかくとうおうぎかりゅうほうこう)

アシャと合体したレオ・エディアールが使用する技。アシャの周りに浮遊している4つの球体を、右手に融合させて繰り出す渾身のストレート。打撃とともに巻き起こる炎が龍の形を取り、対象に命中した際に大爆発を起こす。シオとの戦いで使用され、彼とアールマティに大きなダメージを与えている。

忍法背後攻撃 (にんぽうはいごこうげき)

フランが使用する忍法の1つ。秘密の地下通路を通り、敵の背後から現れて不意打ちを食らわせるというもの。六の村でドレクセルに対して使用するはずだった。ところが、ドレクセルが偶然立ち位置をずらしていたため、背後どころか目の前に出てしまい、失敗に終わっている。

忍法水蜘蛛 (にんぽうみずぐも)

フランが使用する忍法の1つ。木でできた円形状の履物を履くことで、水の上に浮くことが可能となる。フランはシオとレオ・エディアールの前で、初めてこの忍法を披露し、無事に成功している。直後に現れたノールも水に浮いていたため、フランは忍法水蜘蛛を使用していると推測していたが、実際はハルワタートの力により浮いていた。

忍法ムササビ (にんぽうむささび)

フランが使用する忍法の1つ。両手足に風呂敷を掴み、高い所から飛び降りる。風の抵抗を受けた風呂敷の浮力を借り、緩やかに着陸することができる。フランはこの忍法を使い、蜘蛛の糸からの脱出を果たしている。なお、フランはたまたま上手くいったが、実際に行うには多大な危険を伴うため、真似をしてはいけないとされている。

飛鷹閃爪撃 (ひようせんそうげき)

カーフが使用する技。空高く飛び上がり、上空から繰り出す飛び蹴り。護神像と合体していない状態で繰り出すことができ、カーフはクシャスラを失ったうえで機械の襲撃を受けた際に、この技を用いて返り討ちにしている。カーフ自身の力強さを象徴する技。

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