『鋼の錬金術師』他で知られる、荒川弘による連載作品。北海道十勝地方の荒川農園を舞台に、漫画家になる前の7年間、農業に従事していた作者の実体験に基づき、酪農と畑作を営む農家の日常を描く作品。搾乳作業、野菜栽培、牧草管理など年間を通じた農作業の実態が、熊との遭遇やエゾシマリスとの攻防といった北海道特有のエピソードとともに展開される。本作は、実体験に基づく農作業の描写と専門知識の解説を特徴とする農業エッセイ漫画である。作者・荒川をはじめ、両親や姉弟は牛を擬人化したデザインで表現され、専門的な農業知識が解説される。新書館「ウンポコ」でVol.8(2006年12月26日)からVol.17(2009年3月30日)まで連載。その後、同社「月刊ウィングス(現・ウィングス)」2009年9月号より連載。2012年、第16回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門審査委員会推薦作品。テレビアニメ化され、第1期が2023年7月、第2期が2024年10月、第3期が2025年10月から放送。