火星で異常進化したゴキブリ達と、人類の戦いを描くSFアクション。火星で人間サイズに巨大化したゴキブリ・テラフォーマーに、人類は昆虫の能力を得る「バグズ手術」、更に次世代にはより多彩かつ強力な「M.O手術」で立ち向かうが、計画の裏で他国を出し抜こうとする大国同士のエゴに戦士たちは振り回される。最大の裏切りは中国・アジア出身者を集めた第四班によるもので、幹部にして班長の劉以下、総員の約1/6が他の班に妨害工作を働いた。第四班は大半を特殊訓練を積んだ精鋭の軍人で固めていたが、他の班に警戒されないよう身体能力を低く装うという念の入れようだった。
美食が世界的に流行した「グルメ時代」と呼ばれる、遠い未来の世界を舞台としたバトル漫画。世界中の食材の流通を管理する組織・IGOと、闇の組織・美食會が全面対決をしている最中、両陣営の要人にまでメンバーを潜入させていた第三勢力・NEOが姿を現す。NEOはIGOと美食會の共倒れを目論み、食材の頂点・GODを手に入れんとしている。飄々とした好青年・鉄平もNEOの一員として再登場し、主人公・トリコの仲間に致命傷を負わせて読者に大きなインパクトを与えたが、現在の鉄平は洗脳を受けており、さらに何らかの思惑があったとの推測もされている。
退魔の力を持つ槍を手に入れた少年と、槍に封印されていた大妖怪が、協力して人に仇なす妖怪たちと戦う妖怪バトル漫画。最大最後の敵・白面の者と、人間や妖怪を交えた一大勢力が全面対決する中、主人公・潮の兄貴分として何度も彼を支えた青年・秋葉流が、突如白面の者について潮たちに挑む。流は、元々何でもできてしまう天才だったが故に達成感を知らず、虚無感を感じていたがそれを隠し、飄々とした青年を演じていた。だが隠していた本当の自分を潮に見せ、全力を出せる相手と認めた大妖怪・とらと戦うため、あえて白面の者の側についたのだった。とらとの激闘で満足の内に息絶えた流は、死後、魂となって潮の最終決戦に助力する。
死神となった高校生・黒崎一護と、その仲間の活躍を描くバトルアクション漫画。一護に死神の力を与えた罪で捕えられたルキアを救出するため、一護たちは死神たちの住む世界・尸魂界に乗り込む。その混乱の中、死神たちの五番隊隊長・藍染惣右介が殺害され、尸魂界は大きく混乱する。だが藍染の死は偽装であり、暗躍の末に正体を現した彼は腹心達を連れて失踪。後の「破面篇」における最大の敵となった。正体を明かす前の藍染は笑顔を絶やさない柔和な人物であり、突然の死亡と、本性を明かしての再登場は、それぞれ大きなインパクトを残した。
英国貴族・ジョナサン=ジョースターとその血を引く若者が、ジョナサンの宿敵・ディオをはじめとする様々な敵と戦う、大河バトル漫画。第一部でジョナサンに協力した青年・ストレイツォは、50年後である第二部では老人となって登場する。波紋法の効果で常人より若々しいストレイツォだったが、それでも自身の老化を憂いていた。かつての戦いで見たディオの力に秘かな憧れを抱いており、その力をもたらす石仮面を得て自ら吸血鬼となる。第二部の主人公・ジョセフと戦うが敗れ、最後は自らの波紋法で肉体を崩壊させ、消滅。最期の時も、僅かな時間ながら若返った幸福を表し、後悔無く消えていった。