一年戦争から7年後の世界であり、『機動戦士ガンダム』の続編である。
ジオン残党狩りを名目に設立された「ティターンズ」と、反地球連邦組織「エゥーゴ」、ジオン再興を目論む「ネオ・ジオン」による三つ巴の戦いになる。本作では最強パイロットの1人として名高い「カミーユ・ビダン」が主人公である。また、シャアはエゥーゴの組織で「クワトロ・バジーナ」の名前で登場している。敵キャラクターたちも魅力的で、ネオ・ジオン総帥「ハマーン・カーン」やティターンズ指揮官「パプテマス・シロッコ」、オールドタイプでありながらカミーユを追い込んだ「ヤザン・ゲーブル」など、出現する敵キャラクターは強敵が多い。また、ニュータイプとしての兵器開発も進んでいるため、強力なモビルスーツにも注目だ。こちらは劇場版も存在しており、三部構成でアニメより見やすくなっている。
グリプス戦役の戦いでティターンズは壊滅、エゥーゴも疲弊し、クワトロ大尉も行方不明になってしまった。これを好機とみたハマーンは、地球に向けてネオ・ジオン軍を進行させる。本作では強化人間が多く登場し、ニュータイプを人工的に作った「プルシリーズ」なども存在する。前半はコミカルな展開が多いため、ファンによる物議を交わすことはあるが、終戦まで戦争に飲み込まれなかった主人公「ジュドー・アーシタ」は、ニュータイプとしての成功例と例えられることが多く、男女ともにファンが多い。終戦後は木星へと旅立っており、本人かどうかは定かではないが『機動戦士クロスボーン・ガンダム』 の「グレイ・ストーク」がジュドーを名乗っている。また、Vガンダム外伝 でもグレイは登場し、ΖΖガンダムを改修したような機体に乗っている。彼はその後、ニュータイプの人間を集めたコロニーで外宇宙へと旅立った。
『機動戦士ガンダムΖΖ』の続編にあたる劇場作品。アムロとシャアの一年戦争からの因縁が終結する物語となる。『機動戦士Ζガンダム』時代では、「ニュータイプのなりそこない」とまで言われてしまうシャアだが、最強パイロットであるアムロのライバルは、シャアただ一人だけだ。この劇場では、連邦政府との停戦協定により小惑星アクシズを回収したり、ネオ・ジオン軍をまとめ上げ、ニュータイプの素質が高かった「クェス・パラヤ」を味方に引き入れるなどの政治的手腕、カリスマ性の高さが見て取れる。大人に向けたガンダム作品であるため、是非見て頂きたい作品だ。
シャアの反乱と呼ばれた第二次ネオ・ジオン抗争から3年後を描いたOVA作品。また、TVアニメ版として再構成された『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』も放送された。連邦を転覆させうる「ラプラスの箱」なるものを巡って、ネオ・ジオン残党(袖付き)とアナハイムエレクトロニクス(軍産複合企業 )と主人公たちによる奪い合いが始まる。最新モビルスーツだけではなく、ΖやΖΖ時代のモビルスーツや、その発展機、マイナーチェンジなどが存在するため、新旧ファンどちらにも人気がある。シャアの再来と呼ばれる「フル・フロンタル」は、シャアとは違い一貫して冷徹な人間である。ある意味イメージ通りのシャアを見ることができる。
コスモバビロニア建国戦争の開戦から途中までを描いた劇場作品。ストーリーとしては完結しているが、終戦までは描かれていない。続編が予定されていたが、未だ制作発表はない。
戦争がなく平和な世界、またもや地球連邦は腐敗を始めていく。その社会を変えるためコスモバビロニアは「コスモ貴族主義」を唱え、「フロンティアⅣ」を襲撃する。本作では連邦軍は圧倒的に弱く、『機動戦士ガンダムUC』から20年近く経つが、旧式のモビルスーツのジェガンなどが登場する。この世界の最新モビルスーツは小型化が実用され、従来のモビルスーツは18~20mに対してF91は15.2mとかなり小さい。また、他の最新モビルスーツに対しても同様である。この作品のテーマは「家庭の問題」で、ヒロインの「ベラ・ロナ」と「鉄仮面(カロッゾ・ロナ)」の壮絶なお家騒動が始まるのだ。
ガンダムTVシリーズ第4作目となるガンダム。サイド2のザンスカール帝国は、ギロチンによる恐怖政治とマリア主義による宗教的思想により、徐々に勢力を拡大させていき、軍を地球へと侵攻させていった。主人公「ウッソ・エヴィン」は、レジスタンス組織「リガ・ミリティア」とザンスカールとの戦闘に巻き込まれ、リガ・ミリティアの一員として戦っていくこととなる。ウッソの年齢は13歳、低年齢層のファンを狙う目的だったが、中にはとても残虐な描写が多く、常軌を逸した行動が多々見受けられる。後にウッソが乗るV2ガンダムは、ミノフスキードライブ搭載機であり、敵が目視できないほどの推進力を誇る。メガビームシールド、メガビームキャノン等攻守に置いても絶対的な強さを誇り、武装を変えることで機動、防御、火力に特化することができるため、戦況に応じて柔軟に対応をすることができる。因みにウッソはニュータイプであり地球生まれの地球育ち、ニュータイプ概念を覆した人物とも言われている。
いかがだろうか。新システムの導入、ニュータイプ兵器の搭載、モビルスーツ、推進機器の小型化など、時代が経つに連れモビルスーツ開発の技術的進化を感じることができる。前作の政治的情勢なども変わっていることがあるので、一度時系列順にみることで歴史を整理してみよう。