2013年9月6日、当時「東北楽天ゴールデンイーグルス」に所属していた田中将大投手は、前人未踏の開幕21連勝を達成。その活躍ぶりは米国からも大いに注目を集め、MLB移籍のきっかけとなった。そんな記念日にちなみ、ユニークなピッチャーが活躍する野球漫画を紹介しよう。
一風変わった投手が活躍する野球漫画特集
出典:秋田書店
2013年9月6日、当時「東北楽天ゴールデンイーグルス」に所属していた田中将大投手は、前人未踏の開幕21連勝を達成。その活躍ぶりは米国からも大いに注目を集め、MLB移籍のきっかけとなった。そんな記念日にちなみ、ユニークなピッチャーが活躍する野球漫画を紹介しよう。
出典:マンガペディア
大きな弁当箱を持ち歩くことから「ドカベン」と呼ばれる山田太郎。彼は、超がつくほどの鈍足だが、強肩強打に頭脳的なインサイドワークを兼ね備えた超一流の捕手だ。彼に加え、悪球打ちの岩鬼、「秘打男」殿馬、「小さな巨人」里中など、個性的なメンバーが揃った明訓高校野球部は、激戦区神奈川でライバルたちとしのぎを削り、甲子園を目指す。
シリーズものも含めて合計すると、205巻という空前の長期連載を達成。野球漫画の代名詞となっている本作には、個性的なピッチャーが数多く登場する。その中でもひときわ異彩を放つのは、群馬県・赤城山高校の遊撃手兼投手・「わびすけ」こと、木下次郎だろう。彼はなんと、左右どちらでも投げることが出来る、両利きのピッチャーなのだ。両腕を背中に隠し、足を踏み出す瞬間まで左右どちらから投げるか判別不能という、変則的なフォームで投球。山田を大いに苦しめた。登場する「秘技」などに、現実を超えた説得力があるのもこの作品の魅力だ。
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長年”球界の盟主”の地位に君臨する、読売ジャイアンツ。だがその監督を務める川上哲治は、ひとつの不満を抱えていた。それは長嶋茂雄に続く、野性味溢れる”サムライ”が見あたらないことである。そんな彼が目を止めたのは、土佐出身の投手・番場蛮。このまったく無名の少年が、やがて球界に大旋風を巻き起こす。実在の野球選手をモチーフとしたキャラクターが多数登場する野球漫画。1973年10月からテレビアニメが放送された。
いわゆる魔球投手が活躍する漫画の双璧といえば、『侍ジャイアンツ』と『巨人の星』だ。両作品とも梶原一騎による原作だが、一風変った投手の漫画として取り上げるなら、『侍ジャイアンツ』の方だろう。主人公・番場蛮は、投手としての能力もさることながら、足も速く打撃センスも非凡な万能選手。豪快な性格で、魔球修得の特訓に過度な悲壮感を抱かせないあたりも、それまでの野球漫画とは一線を画する。彼の繰りだす魔球は、当時の野球少年たちを大いに魅了した。もっとも、「大回転魔球」などは、ルール上はボーク扱いとなるため、本来は成立しないのだが、そういったところは飲み込んで楽しみたい作品だ。
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伝説的な名投手・沢村栄治は、戦地で非業の死を遂げる。その際、彼が夢見ていたのは、昭和29年9月9日生まれの超人的な選手たちが、グラウンドで躍動する姿だった。やがて、彼の夢は現実となる。昭和29年9月9日に生まれた9人の超人たちが集い、アストロ球団を結成。世界最強の野球チームとなるべく、壮絶な戦いを繰り広げる。
本作は、変わった選手しか登場しない野球漫画だ。なにしろ球団所属の選手は、全員が超人なのだ。そんな超人たちの中でも、投手・宇野球一の力はずば抜けている。エースで四番という、大谷翔平ばりの二刀流に加え、「三段ドロップ」「スカイラブ投法」「ファントム大魔球」などの常識外れの魔球を投じる。しかも、魔球を投げるために、回転するドリルを手の平で握りしめるという荒行まで行う熱血ぶり。試合中に廃人や死者が続出するという、スポーツの枠を超越した展開も大きな話題となった。
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沖縄の賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャー・渡久地東亜は、天才打者・児島弘道との勝負をきっかけに、弱小プロ球団「埼京彩珠リカオンズ」に入団する。その契約内容は、アウト1つ取るごとに500万円、逆に1点を失うごとに球団に5千万円を支払うという、異例の完全出来高制「ワンナウツ契約」。常識的にはあり得ないほど不利な契約にも関わらず、渡久地は着々と出来高を稼いでいく。2008年10月からテレビアニメが放送された。
本作の主人公・渡久地東亜は、一風変った投手だ。目を見張るほどの豪速球を投げるわけでもなく、鋭く切れる変化球があるわけでもない。持ち玉はストレートのみで、球速は甲子園レベルの高校生にすら及ばない130㎞弱。それなのに、プロのバッターが手も足も出せない。渡久地の武器は、類い希な制球力と、回転数をコントロールする能力。彼は、ずば抜けた観察眼で相手の心理を読み取り、その裏を突く巧みな投球術で打者を抑えていく。また、超一流の詐欺師にも匹敵する騙しのテクニックで、相手を罠にはめるといった芸当もやってのける。プロの打者たちだけでなく、海千山千のオーナーすら手玉に取る渡久地の活躍ぶりは、実に痛快だ。
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並外れた才能を持ちながら、歴史の影に埋もれ、正当な評価を受けていない者。現在は評価されているものの、存命時にはまったく評価されなかった者。政治や社会情勢によって、才能に相応しい活躍の場が与えられなかった者。さまざまな理由から、不遇の生涯を送った天才たちを描いた、異色の偉人伝漫画。
伝説の名投手・サチェル・ペイジの生涯は、ドラマチックだ。黒人である彼は、人種差別の渦中にあった米国で、42歳になるまでメジャーリーグでの登板は叶わなかったが、ニグロリーグ時代の成績はなんと通算2000勝以上。ノーヒット・ノーランを55試合達成するなど、桁外れの怪物ぶり。100マイルピッチャーのボブ・フェラーが、「彼の投球に較べたら、俺のボールはチェンジアップだ」と語ったことからも、その豪速球の凄まじさが感じ取れる。9回裏に意図的に無死満塁の状態を作り、野手全員をベンチに下げ、バッテリーのみで勝負するなど、豪快な逸話が数多くある。本作は伝記的な漫画だが、そこで描かれるエピソードは数多くのスポーツ漫画よりも劇的だ。
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