安田剛士の代表作の一つ。また、前々作『振り向くな君は』と世界観のつながりがある。何の取り柄もない少年、つくしと孤独な天才、風間の出会いから始まる物語。現代日本の高校サッカー界を舞台に、聖蹟高校サッカー部に入部した、運動神経に恵まれないつくしが、ひたむきな努力と献身的なプレースタイルで成長していく姿が描かれる。練習試合から全国大会へと進む過程で、様々な個性を持つ選手たちの葛藤や友情、対立が描かれる。本作は、競技そのものよりも人間関係や内面の成長に重点を置いたスポーツ漫画である。ドラマ性やキャラクター像、人間模様により、サッカーに興味がなくても夢中になれる展開が特徴となっている。また、作者の前々作『振り向くな君は』の2年後にあたり、同作の主人公、かおると蹴冶が所属する桜木高校との対決が描かれる。講談社「週刊少年マガジン」2013年21・22合併号から2021年8号まで連載。2016年、第40回「講談社漫画賞」少年部門を受賞。2019年には 「ピッコマAWARD2019」IGNIS(火)賞を受賞した。テレビアニメ化され、2016年7月から12月まで放送された。