奥浩哉の代表作。現代日本を舞台に、死亡したはずの人々が黒い球体「ガンツ」によって集められ、謎の「星人」との戦いに強制参加させられる物語。男子高校生の玄野は加藤と共に事故死したあと、ガンツのある部屋へ転送され、否応なしに戦いに駆り出されることになる。当初は冷淡だった玄野は、数々の戦いや多恵との出会いを経て成長し、他者を守るために戦うようになっていく。物語の後半では、地球規模の危機「カタストロフィ」の存在が明らかになり、玄野たちの戦いは、人類の存亡を賭けたものへと発展する。本作は、SF、バトル、デスゲームの要素を合わせ持っており、非現実的な世界観とリアルな死の描写の対比が特徴で、「ガンツ」という黒い球体が死亡した人間を複製し、特殊なスーツや武器を与えて「ミッション」と呼ばれる星人との戦いに参加させるシステムが構築されている。ミッションごとに点数が付与され、100点を貯めると記憶を消して現実世界に戻るか、死亡した仲間を復活させるかの選択が可能という設定も存在し、物語の重要な要素となっている。集英社「週刊ヤングジャンプ」2000年31号から2013年29号まで連載。2004年4月に第1期、2004年8月に第2期テレビアニメ化。2016年10月にフル3DCGアニメーションによる劇場アニメ化。2011年1月、4月に2部作で実写映画化。ほかにもゲーム化や舞台化など、多数のメディアミックス展開がされている。