8月5日から全校高校野球選手権が開幕。例年にない暑さの中、高校生が青春をかけて全力勝負に今年も挑む。熱中症にはくれぐれも注意してほしいところだが、スポーツ漫画の王道、高校野球を扱った漫画を紹介しよう
毎年夏の風物詩といえば甲子園球場の高校野球! 球児たちの熱い青春を描いた漫画をご紹介
8月5日から全校高校野球選手権が開幕。例年にない暑さの中、高校生が青春をかけて全力勝負に今年も挑む。熱中症にはくれぐれも注意してほしいところだが、スポーツ漫画の王道、高校野球を扱った漫画を紹介しよう
出典:マンガペディア
野球が好きで甲子園常連の名門校・桜高校の野球部に入った主人公の檜あすなろ。しかし入れられたのは落ちこぼればかりが集まる第三軍で、その三軍も監督から解散命令がくだされる。最後に試合をさせてほしいという要望から、一軍と試合をすることになり……1988年にアニメ化、1989年に講談社漫画賞を受賞した。
主人公のあすなろは昔からいじめられっ子で、一軍の先輩どころか学校の不良にまでパシリにされる。猛烈なシゴキもある。そんな彼の心の支えは幼馴染みの夕子と大好きな野球。落ちこぼれの第三軍から、ふとしたきっかけで一軍と試合をすることになり、それがきっかけで栄光へのスタートを踏み出す……のだが、あすなろは天才型ではなく努力型。怪我や才能の差に苦しみながらも、それを克服していく姿が人気を博した。「これはうまく行くかも」からの挫折がしばしばあるが、それを乗り越えて甲子園へと駒を進める彼らのひたむきさに胸が熱くなる名作だ。
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ケンカなら負け知らず、勝つためなら手段を選ばない暴れん坊・甲斐孫六。不良高・浪城高校に入学。ふとしたきっかけでその野球センスを野球部顧問の辰巳に見出され、高校野球への道を歩み出す。連載期間33年間、風雲児・孫六が巻き起こす息もつかせぬ展開で読者を飽きさせなかった長寿作品。
高校野球モノだと思って読み始めると、まず不良同士のバトル漫画と買い間違えただろうかと驚く。天下無敵の強さで恐れられた主人公・孫六が、野球への道を歩み出し、あふれる才能を開花させて高校野球への道を歩み出す。しかし生来の暴れん坊のため、数々の問題行動を起こして読者をヒヤヒヤさせてくれる。登場人物もまた濃い面子が揃っている。不良のライバル、鮫州や山形が入部する展開はまさに王道。しかしこれを野球漫画と呼んでいいものか。ケンカも多い。不良同士の抗争もある。挙げ句にケンカが過ぎて孫六は高校野球を追い出される。その後、いろいろあって野球に復帰するのだが……長寿作品らしく起伏に富んだ展開は目を離せない。
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『ドラゴン桜』の作者が描く高校野球漫画だが、「1千万円で甲子園を買う」という、前作を知る人なら「ああ、この作者らしい」と思わされる意表を突く切り口が特徴。「甲子園と金」を生々しくディープに描いた問題作。「根性」にも「理論的な野球」にも飽きた人にこそお勧めしたい異色の野球漫画。
名門校というわけでもない進学校の野球部が、甲子園出場のために3年生を中心に強化したものの、あと一歩及ばず……そこから始まる再起のストーリーと思いきや、きっかけになったのは近所の野球ファンのおじいちゃんから渡された1000万円というぶっ飛びぶり。「ドラゴン桜」や「インベスターZ」で作者の三田紀房を知った人には「そう来なくっちゃ」と思わせる展開だが、一流のコーチを雇うために大金を使ったり、「観客を味方につけることで勝つ空気を作り出す」などの理論はさすがといったところ。あらすじだけではネタに思えるが、侮れない理論がそこにある。
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創立開校されたばかりの緑山高校、新設されたばかりの野球部には一年生しかおらずノウハウもない。そんな彼らが才能と情熱で次々と甲子園の強豪たちを打ち破っていく痛快野球ギャグ漫画。迫力ある絵柄と破天荒な展開が独特な一作だ。
緑山高校にチームワークなんてものはない。主人公格と言える二階堂定春は、規格外の体格とセンスを持つ。投げては200㎞の剛速球、打ってはバックスクリーンを貫通という文字通りの怪物だが、性格は極めて自己中心的でプライドの塊。チームメイトもなだめるなんてことはせず、むしろ二階堂の横暴にブチ切れて乱闘になることもしばしば。「ケンカしながらも甲子園を勝ち進んだ」というより「ケンカしてる間に甲子園で勝っていた」ような案配だ。そのくせ勝利への執念は全員人一倍というチームメイトたちがまた濃い。絵柄を見て「熱血スポーツもの」だと思った人は間違いなく、いい意味で裏切られるだろう。
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「鈴ねぇを甲子園に連れていく」。小学生のとき、野球クラブの監督だった菅原鈴緒と約束した北大路輝太郎ら5人の少年が、彼女が監督を務める弱小野球部に入部し、甲子園へと導く王道少年野球漫画。キタローたちは無事に「師匠」の鈴緒を甲子園に連れて行けるのか!?
野球を教えてくれた大好きな師匠を甲子園に連れて行きたい。そんな単純明快な動機から集まった幼馴染み5人が、高校野球に向けて邁進していく野球漫画。ただし野球を教えてくれたのはオッサンではなく「お姉ちゃん」であり、彼女への憧れも主人公キタローたちの動機の一部だ。マネージャーやチア部との恋模様も描かれ、スポーツ漫画としては比較的女の子が前面に出ているのも本作の特徴の一つ。野球も好きだけど女の子にはもっと登場してほしい!という人には是非読んでほしい。それぞれの才能を活かし開花させる王道展開と、鈴緒の監督としての成長が並行して描かれており、「少年たちの成長」だけでなく「大人の成長」も魅力だ。
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