わずか17歳で、地下闘技場の最年少チャンピオンとして君臨した少年の闘いの日々を描いた格闘漫画。主人公の範馬刃牙は、日々過酷なトレーニングに身をやつし、常識外な強さを持つ男たちとの闘いに明け暮れていた。彼が倒すべき最終目標としているのは、実の父親である範馬勇次郎。彼は「地上最強の生物」として、国家レベルで警戒される存在だった。
主人公の刃牙は、学校では特別目立たないごく普通の男子高校生。だが彼はその見た目からは想像できないほどの格闘技術を持っていた。彼の目標は、自らの父親であり「地上最強の生物」と呼ばれる男、範馬勇次郎。母親である朱沢江珠が、強者を求める勇次郎に振り向いてもらうため鍛え上げた刃牙は高校生にして一流の格闘家となっていた。しかし、実際に勇次郎と直接対決することとなった刃牙は、圧倒的な力の前に善戦するも敗北してしまう。刃牙が死を覚悟した時、江珠が彼を庇い代わりに殺されてしまう。それは今まで刃牙に目を向けなかった江珠が、初めて見せた母として愛情だった。飢えていた母の愛に初めて触れ、直後に喪った刃牙は、さらに勇次郎への闘争心を燃やすことになる。
ボクサーの父を見て育ち、自身もその道を目指す少年を描いたボクシング漫画。ボクサーのシャーク堀口は、息子の元気と共に貧しいながらも夢に向かって生きていた。だが、劇的な復帰戦後、帰らぬ人になってしまう。父を尊敬し目標に生きていた元気は、ボクサーを目指すことにする。1980年TVアニメ化。第22回小学館漫画賞受賞。
主人公の堀口元気は、出産時に体の弱かった母を喪い、父親のシャーク堀口に男手ひとつで育てられた。父は6回戦のライト級ボクサーだったが、一度引退を決意する。しかし、亡き妻の言葉と、息子に与えられるものは自分のボクサーとしての姿だけだと思い、5年ぶりに今度はフェザー級のボクサーとして復帰をする。シャーク堀口は、若き天才ボクサー・関拳児と対戦するが敗北し、またリングから落下したことが遠因となって死去。残された元気は、母方の裕福な祖父母に引きとられ何不自由のない生活を与えられるが、彼はボクサーを目指して厳しい練習に身を投じる。父を越えるボクサーとなり、関拳児を倒すことを目標に元気は闘い続ける。
プロ野球を題材にしたスポ根漫画の金字塔的作品。プロ野球球団の巨人軍選手だった星一徹は、息子の飛雄馬に自分以上の選手になるよう、幼い頃から野球のスパルタ教育を施していた。その常軌を逸した特訓に弱音を吐くこともあった飛雄馬だが、やがてその特訓は実を結び、彼は巨人軍の投手として活躍する。1968年より複数回に亘りTVアニメ化。
主人公の星飛雄馬の父・星一徹は、「頑固親父」の代名詞のような人物だ。彼は選手時代に結婚し家庭を持つが、怪我で選手生命を断たれてしまう。野球の道を諦めたものの、妻の死と息子の存在が彼を再び野球の世界へと駆り立てた。一徹は、飛雄馬を自分を越える野球選手として、また巨人軍のエースとするため過酷とも言える訓練で鍛え上げる。周囲に比べ貧しく、野球漬けだった飛雄馬は野球から逃れたいと思うが、素晴らしい選手たちとの出会いで巨人軍への入団を願うようになる。飛雄馬が巨人軍を目指すと決意した時、一徹は夜空で輝く星を指し、それを「巨人の星」と例え、飛雄馬に巨人軍で一番輝く選手になれと教え導く。
大ヒットグルメ漫画『ミスター味っ子』の続編。味吉陽一は、14歳の頃から母親と共に食堂を切り盛りし「ミスター味っ子」と呼ばれる天才少年。その息子の陽太もまた、天才的な料理の発想力と腕を持っていた。陽一が不在の日之出食堂に降りかかるピンチを、陽太は父のように切り抜けていく。
本作の主人公は、「ミスター味っ子」こと味吉陽一の息子・陽太だ。彼は父と同じように才能あふれる少年料理人だが、母の八重や祖母の典子は、陽太を跡継ぎにしようとは考えていなかった。しかし、陽太は典子から料理を習っていて、日之出食堂が存続の危機に陥った際、かつての陽一のライバル・堺一馬のアドバイスによって料理の才能を発揮する。一方、異国の地で料理対決をしていた陽一が帰国し日之出食堂に戻ると、陽太が料理で店を護ったことを知る。父の料理を尊敬する陽太だが、父とは違う「味」を目指して奮闘する。
賞金稼ぎの剣士の戦いを描いたファンタジーバトル作品。戦乱により荒廃した世界では、警察の弱体化が治安の悪化に繋がっていた。そのような中、犯罪者たちには賞金が賭けられ、それらを狩る「賞金稼ぎ」を生業とする者が現れはじめた。そして、賞金稼ぎたちの中でも、まだ少年ながら凄腕として知られる者がいた。両刃の日本刀を得物として扱う彼の名は、「ヤシャ」といった。
本作の主人公ヤシャは、高額な賞金首ばかりを狙う賞金稼ぎだ。凄腕という情報以外は、世に知れ渡っていない。彼は普段は穏やかな笑顔を浮かべ、「普通の」少年のフリをして旅をしているが、武器とする両刃の日本刀が表すよう、犯罪者に対して峰打など一切しない。そんな彼が狙うのは、ガゴゼという賞金首でしかも自分の父親だ。ガゴゼによってヤシャを身籠った母は、彼を産んだ後に精神に異常をきたし亡くなってしまう。ヤシャの悲願は、母を殺したも同然のガゴゼを捜し出し倒すこと。しかしガゴゼは政府公認の賞金稼ぎで、恐るべき剣の腕の持ち主だった。