ひとりの肉体に、複数の人格が同居する多重人格。ダニエル・キイスのノンフィクション作品「24人のビリー・ミリガン」の発表を機に、世間の認知度は急速に拡大。現在は、小説や漫画にも数多くの多重人格者が登場している。今回は、そんな多重人格キャラが活躍する作品を紹介しよう。
人格が入れ替わると、性格だけでなく能力や容姿が変化する多重人格キャラもいる!
出典:小学館
ひとりの肉体に、複数の人格が同居する多重人格。ダニエル・キイスのノンフィクション作品「24人のビリー・ミリガン」の発表を機に、世間の認知度は急速に拡大。現在は、小説や漫画にも数多くの多重人格者が登場している。今回は、そんな多重人格キャラが活躍する作品を紹介しよう。
出典:マンガペディア
日本の戦国時代をベースしたパラレルワールドで、立身出世を目指す少年の奮戦を描いた、ヒストリック・ファンタジー。天文17年、尾張の国で、少年・日吉は強盗に襲われ、窮地に陥っていた。そんな彼を救ったのは、偶然通りかかった織田信長と松平竹千代(後の徳川家康)。この日を境に、日吉の人生は劇的に変わり始める。
本作における多重人格キャラは、渡り巫女・ヒナタ。彼女は、1人の身体を姉妹で共有している存在だ。ヒナタは妹の人格で、姉の人格はヒカゲという。人格が交代すると、性格だけでなく、能力や容姿も大きく変化する。妹・ヒナタは、黒髪で愛嬌のある美人だ。頭を使うことは苦手だが、身体能力が高い。一方、姉・ヒカゲは、銀髪で目つきの鋭い妖艶な女性。優れた頭脳と予知能力を持ち、読心術を使いこなす。姉妹は、「渡り巫女・ヒナタ」として武田信玄に仕えていた。しかし、ヒカゲが武田家の滅亡を予言したため、追われる身となってしまった。主人公・日吉は、行商中にヒナタと知り合い、以後、行動を共にしていく。ヒナタとヒカゲには他にも秘密があり、それが物語に大きく影響することとなる。
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インド神話をベースとした舞台設定で展開される、長編伝奇ファンタジー。主人公・藤井八雲は、ゲイバーで働きながら、東京でひとり暮しをする男子高校生だ。八雲の母は、幼い頃に家を出て行った。民俗学者で大学教授の父は、4年前にチベットで遭難し行方不明。そんな八雲の元に、父の手紙を携えた少女が、遥々チベットからやってくる。少女の名は「パールヴァティ4世」。彼女は、人間とは異なる、第3の目を持つ妖怪の一族・「三只眼吽迦羅」の生き残りだった。数度に渡りOVAシリーズが発売されたほか、多数のメディア化が行われた。
本作における多重人格キャラは、ヒロインの少女・パールヴァティ4世。普段のパールヴァティ4世は「パイ」と呼ばれており、純真無垢な明るい少女だ。一方、額にある第3の目が開いた状態の彼女は、「三只眼」と呼ばれる。三只眼は、傲岸不遜な女性で、妖怪の一族「三只眼吽迦羅」が持つ強力な術や能力を使いこなす。口調も大きく異なり、パイは外見相応の喋り方で、1人称は「私」。三只眼は、300歳という実年齢を感じさせる老人口調で、1人称は「儂」だ。本作の主人公・藤井八雲は、数奇な巡り合わせから、パールヴァティ4世と命を同化。彼女に仕える不老不死の守護者「无」となる。以後の八雲は、彼女の「人間になりたい」という願いを叶えるため、2人で世界を旅して回る。「三只眼」の一族に伝わる「人化の法」の謎を探ることとなる。
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神秘的な力を備えた古代人の末裔を主人公に、世界各地の遺跡や遺物を交えて物語が展開される、オカルト伝奇ロマン。物語の主人公・写楽保介は、中学2年生ながら、保育園の子どもたちと遊んで喜ぶ、無邪気過ぎる少年だ。写楽は、その性格ゆえに中学でいじめられていた。クラスメイト・和登千代子は写楽を庇うが、いじめは一向に止む気配がない。そんなある日、いじめっ子の1人が、写楽の額の「大きな絆創膏」を剥がしてしまう。絆創膏の下には、「第3の目」が隠されていた。その日を境に、ごく普通の中学校が一変する。
本作における多重人格キャラは、主人公・写楽保介だ。普段の彼は、少々お茶目な男子中学生。14歳という年齢より、かなり幼い容姿をしており、知能や振る舞いも小学校低学年並だ。写楽の正体は、古代に栄えた超人類「三つ目族」の末裔である。額に貼られた大きな絆創膏を剥がし、第3の目が顕わになると、三つ目族本来の能力が覚醒する。念動力を駆使し、優れた頭脳で古代の超技術を用い、遺物に秘められた力を自在に操る。能力面だけでなく、性格も一変。覚醒状態の写楽は、周囲の人々を見下す、自信に満ちた態度をとる。また、最初のエピソードでは、「人間の脳味噌をトコロテンにする装置」を造っている。写楽は、かなり危険な思想の持ち主なのだ。普段の写楽は、天使のように純真無垢。本性は、悪魔的な狡知を備えた三つ目族。その激しい二面性が、写楽というキャラの魅力だ。
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超常的な力を得たゲーム好きの少年の活躍を描く、ファンタジック・ゲームバトル漫画。物語の主人公・武藤遊戯は、ゲームをこよなく愛する高校生。内向的な性格で、学校ではいじめられている。遊戯は、古代エジプトの秘宝「千年パズル」を完成させたことで、その身に新たな人格を宿し多重人格者となる。秘宝の力を得て、正義の番人となった遊戯は、は、「闇のゲーム」でさまざまな悪を裁いていくこととなる。1998年から何度もテレビアニメ化されている人気シリーズだ。
本作における多重人格キャラは、主人公・武藤遊戯だ。普段の遊戯は、心優しい内向的な少年である。クラスメイトからバスケットに誘われても、「自分が入るとチームが負けるから」と断り、1人でゲームをしているほどだ。しかし、遊戯は、単なる気弱な少年ではない。祖父がエジプトから持ち帰った「千年パズル」に、8年間も取り組み続けている。遊戯の根気強さはかなりのものだ。いじめっ子に対しても、言うべきことは言う芯の強さを持っている。一方、「千年パズル」によって宿った遊戯のもう1つの人格は、冷静沈着で自信に満ち溢れたゲームの達人。そのもう1人の遊戯は「闇のゲーム」で、悪に対して情け容赦のない制裁を加える。ダークヒーローの色合いが強いキャラクターだ。おもしろいのは、表と裏の遊戯が、互いに意思の疎通が可能な点。「2人の遊戯」の関係の変化も、物語の大きな見所だ。
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超小型モーターを内蔵したローラーブレードの進化版、エア・トレック(A・T)と呼ばれる特殊なギアを駆る、少年たちのバトルを描いたハイスピード・アクション。主人公・南一樹(通称イッキ)は、日々ケンカに明け暮れる、アウトローな自称「最強中学生」。そんな彼は、ある日、A・Tで街を暴走する集団「暴風族」に襲撃され惨敗。イッキは、失った誇りを取り戻すべく、自分もA・Tを駆ることを決意する。やがてA・Tの魅力に目覚めたイッキは、自らのチームを結成。個性豊かな強敵たちと、バトルをくり広げていく。2006年にテレビアニメ化された。
本作における多重人格キャラは、鰐島亜紀人。彼は、眼帯の位置によって人格が交代する。右眼を隠しているときは亜紀人で、左目を隠しているときが鰐島顎の人格となる。亜紀人は茶目っ気があり、明るく優しい少年。顎は凶暴で、「FUCK」が口癖のデンジャラス・ボーイ。2人は光と影のように、正反対の性格の持ち主だ。ちなみに顎は、トップクラスの実力と特別なA・Tパーツを持つ「8人の王」の1人「牙の王」でもある。なお、彼の体内には、もう1人、凛鱗人という隠れた人格が存在する。凛鱗人は、完全に眼帯を外した状態で発現し、A・Tの技量は顎をも凌ぐ。3人の人格を持つ鰐島は、主人公・南一樹が結成したA・Tチーム「小烏丸」のメンバーとなり、物語でも重要な役割を果たすこととなる。
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