人生をやり直したい、青春をやり直したい。現実には起こらないと分かっていても、そう願ったことはないだろうか。今回はそんな「やり直し」をテーマにしたマンガ作品を紹介する。
過去に戻って事件を回避したり、若返って青春をやり直すなど「やり直し」をテーマにしたマンガを紹介する。
出典:Amazon.co.jp
人生をやり直したい、青春をやり直したい。現実には起こらないと分かっていても、そう願ったことはないだろうか。今回はそんな「やり直し」をテーマにしたマンガ作品を紹介する。
出典:Amazon.co.jp
全力でオタクとして生きる主人公「城之内はとこ」は30歳。バイトで貯めたお金を「コミケ」につぎ込み、家に帰って同人誌を読もうと幸せに浸っていた。しかし、ひょんなことから同人誌を庇って電車に轢かれてしまい、過去に戻るという不思議な現象に巻き込まれる。紆余曲折を経て、気付けば「はとこ」は1996年におり、体は13歳になっていた! 中学生なら働かなくてもいいと最初は喜んでいた彼女だったが、ある重大なことに気付く。なんてこった。17年間こつこつ集めてきた、命よりも大事な同人誌がない! これは、体は13歳、心は30歳の二度目の人生を駆け抜ける話である。本作は『COMICポラリス』で連載されている「佐々木陽子」のデビュー作。題名の通り主人公がタイムスリップして、13歳から人生をやり直すのだが、彼女が新たに掲げた目標は「リセットされたオタクアイテム」を取り戻すこと。「はとこ」は二度目の人生もオタク活動に捧げるようだが、一体どんな方法で「オタ充」するのか、続きが気になる作品だ。
主人公「海崎新太」は27歳。新卒として働いていた会社を3ヶ月で辞めてしまい、再就職も上手く行かず、ニート状態に陥っていた。親から仕送りの打ち切りと田舎に戻ることを突きつけられ、これからの生活に悩んでいた折、「夜明了」と名乗る謎の男が現れる。彼は「リライフ研究所」の職員だと明かし、ニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への実験参加を持ちかける。内容は「1年間の高校生活を送る」こと。「新太」はそれを了承し、謎の秘薬で見た目だけ若返り、二度目の高校生活を送ることになったのだった。本作は作者「夜宵草」がウェブマンガサイト『comico』で連載しているマンガだ。2016年夏にアニメ化と舞台化され、2017年に実写映画化予定の作品である。現代でも珍しくない就活難民、転職をベースに展開される話がリアル。少し天然な部分もある真面目な少女「日代千鶴」との恋模様や「大神和臣」「狩生玲奈」の悩みにアドバイスをする。主人公「新太」が周りの人と、どう向き合い、社会復帰を目指していくのかが気になる作品である。
家の事情で高校を中退した「如月澄」。祖母、父親、母親の介護をし、気付けば彼女は恋を知らないまま60歳になっていた。母親を最後に家族がこの世を去り、自分の時間が出来た「澄」だが、一体自分が何をしたいか分からない。母親の葬儀を済ませた日、家にあった古い屏風でうっかり指を切っていまう。血を付けてしまうのだが、屏風は汚れず綺麗なままであった。不思議に思いながらも、アルバムを見つけて高校時代の思い出にふけっていると、屏風に描かれていた黒猫「黎」が現れ「澄」が封印を解いたと告げる。そして、「澄」の「青春を楽しみ恋をしてみたい」という願い事を叶え、彼女を60歳から17歳の少女に若返らせ、「如月すみれ」として高校に通うのだった。本作は「高梨みつば」が『ココハナ(Cocohana)』で連載していた少女マンガである。「澄」の容姿は可憐な女子高生だが、中身は還暦。なんとか「イマドキの高校生」らしく振る舞おうとするが、やはりジェネレーションギャップは埋められない。何かと悩んだり躓いたりするが「黎」が「澄」をサポートしているので、青春をやり直す彼女にはありがたい存在だ。60歳とはいえ恋を知らないので、初心なところや、純粋で可愛らしい「澄」に非常に好感が持てる作品である。
売れないマンガ家「藤沼悟」は「事故や事件をきっかけに時間が巻き戻る」特殊能力(リバイバルと呼んでいる)を持っていた。自分の意思とは関係なく発動し、自分にとってはあまりメリットもないこの能力を不満に思いつつ、ピザ屋のバイトをして生計を立てていた。ある日、「悟」は自身の母親が殺された事件がきっかけとなり、小学5年生だった18年前の時代にタイムリープしていた。過去の時代で起きた「連続小学生誘拐殺害事件」を阻止し、被害者のひとりである「雛月加代」を救おうと奮闘するのだが……。アニメ化、実写映画化、「このマンガがすごい!(オトコ編)」で3年連続ランクインまでした「三部けい」が描く「タイムリープ」系作品の名作。巧みに伏線が張られ、「悟」に感情移入して読み進めてしまうほど引き込まれる。全体的にシリアスなのだが、心温まる場面もある。「悟」が心の声をそのまま口にして「雛月」が動揺して照れる場面などは微笑ましい。この物語の結末はどうなるのか、そして「連続小学生誘拐殺害事件」の犯人は、と手に汗握るマンガである。
出典:Amazon.co.jp
ごく普通の高校3年生「小栗都」は、出来のいい姉にコンプレックスを感じていた。そんなある日「都」は、姉の「蛍」と片想いの相手「時原大翔」がキスしているのを目撃してしまう。失意の最中、「都」は靴箱に謎の手紙と鍵を発見する。手紙のメッセージに誘われるがまま、鍵を使って屋上の扉を開けるとそこは2年前、高校1年生の世界にタイムリープしていた。今度こそ「蛍」が「大翔」に出会う前に告白して恋人になると決意し、「都」は未来を変えようと奔走する。本作は「くまがい杏子」が『Sho-Comi』で連載していた少女マンガである。一見、「都」は自分だけが幸せになるために姉の「蛍」を犠牲にする自分勝手なキャラクターだと思うかもしれない。だが彼女も一生懸命で、迷い、自分の行動に葛藤を抱き後悔する。また、恋愛要素が多いのだが、ただの恋物語で終る少女マンガではない。衝撃の展開が待っているので、まずは3巻まで読むことをオススメする。
埼玉にある「加保須南高校」を卒業する主人公「今村金一郎」は、見た目のせいで不良だと周りから勘違いされ、3年間1人も友達が作れなかった。卒業式の当日「藤枝暁」と階段から転げ落ち、3年前の入学式の当日に「アゲイン(タイムトラベル)」していた! また退屈な高校生活が始まるのかと憂鬱になっていた矢先、憧れていた女団長「宇佐美良子」と再会を果たす。「今村」は応援団に入部し、「宇佐美」と共に部の立て直しを目指すのだった。本作は『モテキ』や『ユーリ!!! on ICE』の原案に携わった「久保ミツロウ」が『週刊少年マガジン』で連載していた。主人公「今村」は、派手な見た目をしているものの、実際の性格は見た目とは裏腹にネガティブである。そんな彼が経験出来なかった青春を過ごすうちに、だんだん変わっていく姿は、まさしく「応援」したくなること間違いなしだろう。
出典:Amazon.co.jp
主人公「槇瑛二」には後悔していることがあった。ケンカに明け暮れていた高校時代、想いを寄せていた優等生「千野言葉(ことは)」を「とある事件」に巻き込み、心に深い傷を負わせてしまったのである。あの時に戻れたらと考える彼の前に現れたのは、「ミオ」と名乗る謎の少女。「ミオ」は「青春をやり直させる」能力を持ち、疑う「瑛二」をタイムリープさせる。同じ過ちを繰り返さないために「瑛二」は高校生活をやり直すのだが、実は彼以外にも「やり直し」をしている人物が……。本作は「万丈梓」が『COMICメテオ』で連載しているマンガである。主人公「瑛二」はもちろん、登場キャラクターにはそれぞれ暗い過去やトラウマを抱えている。シリアスな雰囲気を感じるかもしれないが、メインは青春やり直し。程よくラブコメの要素が入って読みやすく、不良だった「瑛二」が「言葉」や他のキャラクターのために体を張って行動する姿には感動してしまう。気持ちのよいラブコメタイムリープ作品だ。
1,897 Pt.
783 Pt.
48 Pt.
230 Pt.
192 Pt.
237 Pt.
128 Pt.
97 Pt.
いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!