高く高く宇宙へ打ち上げろ!ロケット漫画オススメ5選0 Pt.

空高く打ち上がり、人類を宇宙へも送り届けるパワーを秘めたロケット。かつては夢物語といわれた民間宇宙旅行が、今や身近なものになる日も近づいている。子供時代に抱いた宇宙への夢やロケットへの憧れを思いおこすような漫画を紹介しよう。胸躍る作品が揃った。

作成日時:2022-07-12 19:00 執筆者:マンガペディア公式

高く高く宇宙へ打ち上げろ!ロケット漫画オススメ5選

出典:講談社


『宇宙兄弟』

『宇宙兄弟』

出典:講談社

幼い頃からの夢だった宇宙飛行士を目指す兄弟の挑戦と彼らをとりまく人々を描く人間ドラマ。南波六太(なんばむった)と日々人(ひびと)の兄弟は、幼い頃から宇宙飛行士として月や火星へ行くことを夢見ていた。しかし、兄弟が大人となった2025年、弟の日々人が宇宙飛行士の夢を叶えようとしている時、兄の六太はかつての夢に背を向け、勤務していた自動車開発会社もクビになっていた。テレビアニメ、劇場版アニメ、実写版映画と幅広くメディアミックス展開した。

一度は諦めかけた宇宙飛行士という壮大な夢を再び追いはじめる主人公・六太の姿が大人になってしまった読者の胸を熱くする本作。物語は六太が会社をクビになったところから大きく動く。大手自動車メーカーに就職し、堅実な人生を歩んでいたかに見えた六太。しかし、上司に弟の日々人を侮辱されたことが我慢ならず、思わず頭突きを食らわしてしまったのだ。そんな強い絆で結ばれた南波兄弟には、宇宙飛行士になりたいという共通の夢があった。迷うことなく一直線に夢にむかって進んだ日々人は、日本人初の月面着陸者に抜擢されようとしていた。一方の六太はかつての上司の妨害で再就職もままならない。失意の日々を送っていたが、日々人の計らいで大きなチャンスを掴むことになる。


『彼方のアストラ』

『彼方のアストラ』

出典:集英社

宇宙旅行に当たり前に行ける近未来、宇宙で遭難するはめに陥った高校生たちのサバイバルを描くSFストーリー。西暦2063年、惑星アストラに住むカナタ・ホシジマやアリエス・スプリングたちは高校の恒例行事・惑星キャンプに出発しようとしていた。無作為に選ばれた生徒たち数人で惑星マクパに向かい、キャンプをするのだ。しかし、期待に胸を膨らませて降り立った惑星マクパで、彼らは謎の球体に遭遇、宇宙空間に放り出されてしまう。2019年にテレビアニメ化された。

新幹線や飛行機を利用して林間学校や修学旅行へ行くように、宇宙船に乗って別の惑星へ赴く。近未来が舞台の本作では惑星間の往来はごく当たり前のことになっている。とはいえ、主人公の一人、アリエスをはじめ宇宙旅行は初体験という者もおり、未知の惑星で待っているはずの冒険に胸躍らせていた。しかし、惑星マクパに降り立った直後、予想外の出来事が彼らにふりかかる。遭遇した謎の球体に吸い込まれ、気づいた時には、9人の少年少女は宇宙服だけで宇宙空間に放りだされていたのだ。運よく無人の宇宙船を見つけて身を寄せるものの、通信機器は故障しており、救助も呼べない。故郷のアストラへ戻るため、9人のメンバーは、広大な宇宙でサバイバルを開始する。


『R・PRINCESS』

『R・PRINCESS』

出典:小学館

一見普通の女の子だが実はサイボーグの女子高生・大空小姫(おおぞらこひめ)が繰り広げる学園コメディ。石橋甘悟(かんご)はピエール学園に通う高校1年生。腕っぷしには自信があり、喧嘩に明け暮れる日々をおくっていた。そんなある日、隣の家になぜか背中にロケットを背負った少女・小姫が引っ越してくる。実は小姫は父・大王(だいおう)によって肉体を改造されたサイボーグ。喧嘩なら負け知らずの甘悟も全く歯が立たない身体能力の持ち主だった。

可愛らしい見た目とは裏腹に、凄まじい怪力と人間離れした身体能力を持つヒロイン・小姫。トレードマークは、背中にある、ロケット「小小姫(ここひめ)」だ。ロケットプリンセスの通り名までつくほどで、ロケットのパワーで空を飛ぶこともできる。しかし、操作には不慣れで、引っ越してきた直後に、隣家の石橋家につっこんで窓ガラスをぶちやぶっている。さらには、その夜、父で科学者でもある大王の実験が失敗し、家が爆発。大王と小姫の親子は、石橋家の居候になることに。一つ屋根の下で、最強のサイボーグ少女・小姫に振り回され、喧嘩自慢の甘悟の面目は丸つぶれ。さらには同じピエール学園の生徒となった小姫とのドタバタの学園生活が描かれる。


『我らコンタクティ』

『我らコンタクティ』

出典:講談社

とある理由からロケットの打ち上げを目指すことになった冴えないOLと幼馴染の工員の挑戦を描く人間ドラマ。椎ノ木(しいのき)カナエは、クソ上司の下、悶々とした日々を送る会社員。そんなある日、小学校時代の同級生・中平かずきと再会する。かずきは、誰に頼まれたわけでもないのに、実家の工場で人知れずロケット開発をしていた。思いのほか本格的な開発の様子に、「お金になりそう」と直感したカナエは、一計を案じようとする。

宇宙への憧れを抱いていても、個人でロケット開発を手掛ける人はそうそういないだろう。しかし、実家である町工場の工員となっていたかずきは、たった一人でロケット開発に挑み、燃焼実験を行えるところまでこぎつけていた。冴えない会社員生活に嫌気がさしていたカナエは、かずきのロケットをネタに投資名目でお金を集め、あわよくば横取りしようと考える。小学生の頃から変わり者で通っており、ぼんやりしたところのあるかずきなら、騙せるとふんでのこと。早速、知人の金持ちに投資を持ちかけるが、かずきがロケット開発を思い立った理由があまりに荒唐無稽で逃げられてしまう。お金が目的だったはずのカナエだが、かずきの突き抜けた思いつきが面白くなり協力することになる。


『パスポート・ブルー』

『パスポート・ブルー』

出典:小学館

国産ロケットの打ち上げをきっかけに、宇宙飛行士を目指しだした下町育ちの少年の成長と奮闘を描く。真上直進(まがみまっすぐ)は、下町育ちのやんちゃな小学生。町一番のいたずら小僧で、飛行機を、間近で見るために親友・青山空知(そらち)と共に銭湯の煙突によじ登るなど、いつも騒ぎをおこしてばかり。そんなある日、直進は町工場を営む父が国産ロケットH-IIロケットの開発に携わった縁で、空知と共にロケットの打ち上げを見ることになる。

主人公の直進は、町工場が立ち並ぶ東京の下町で育った勉強とは無縁の少年。当然、宇宙へ興味があるはずもない。しかし、町工場を営む父が、日本初の純国産ロケットH-IIロケットの部品作りに携わっており、打ち上げを見学できることに。種子島で行われた打ち上げを見た直進は、共に打ち上げを見た空知と宇宙飛行士になるという夢を抱く。夢への一歩として、ペットボトルロケットの製作を手掛けたり、NASDA主催のコズミック・カレッジに参加したりと宇宙開発技術の知識を深め、宇宙飛行士という職業にますます魅せられていく。名前の通り「まっすぐ」に目標に向かおうとする中で、時に味わう挫折や、出会う人々との関わりの中で成長していく直進の姿が描かれる。


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