作画・アルコ、原作・河原和音による連載作品。両者にとって代表作の一つ。現代日本の高校を舞台に、身長2メートル、体重120キログラムの巨漢高校生、剛田猛男が電車内で痴漢被害に遭っていた女子高生の大和凛子を助けたことから始まる恋愛物語。猛男は凛子に恋をするが、親友の砂川誠が凛子に好かれていると思い込み二人の恋を応援しようとする。しかし、実際には凛子が想いを寄せているのは猛男であり、砂川の後押しもあって二人は恋人同士となる。その後も猛男と凛子の純粋で不器用な恋愛模様が描かれていく。本作は、イカつい男性を主人公にした点が特徴のラブコメディ。コメディ要素とシリアスな恋愛描写の他に、猛男の超人的な身体能力を活かしたアクションシーンも魅力の一つである。集英社「別冊マーガレットsister」2011年11月号に読み切り版を掲載後、「別冊マーガレット」2012年1月号から2016年8月号まで連載。2013年に第37回「講談社漫画賞」少女部門、2016年に第61回「小学館漫画賞」少女向け部門を受賞。2015年にテレビアニメ化、実写映画化された。