貴家悠と橘賢一の代表作。原作を担当する貴家は、橘のもとでアシスタントを務めており、本作がデビュー作となる。西暦2599年以降の火星を舞台に、テラフォーミング計画で送り込まれたゴキブリが進化した生命体「テラフォーマー」と、人類との戦いを描いた物語。人類は、昆虫や動物の能力を身体に移植する「バグズ手術」を施した戦士たちを送り込み、テラフォーマーに対抗する。当初は火星調査船バグズ2号の15人の若者がテラフォーマー駆除任務に参加するが、予想を超える敵の戦闘能力により次々と仲間を失い、主人公の小町と蛭間のみが辛うじて地球に帰還する。その後、より大規模な火星移住計画「アネックス1号」が発動され、テラフォーマーとの戦いは地球規模の問題へと発展していく。本作は、昆虫の生態や能力を戦闘システムに組み込んだ設定のもと、人体改造による能力獲得、異星生物との種族間戦争といった要素を融合させたSFバトルアクション。22世紀の宇宙開発技術や遺伝子操作技術、火星のテラフォーミング計画が設定された世界観が構築されている。集英社「ミラクルジャンプ」で2011年1月号から2012年2月号まで連載。その後、同社「週刊ヤングジャンプ」で2012年22・23合併号から連載。2012年に「このマンガがすごい!2013」オトコ編第1位、2013年に「全国書店員が選んだおすすめコミック」第2位を獲得。テレビアニメ第1期が2014年9月から、第2期が2016年4月から放送され、単行本の同梱版としてOVAも複数発売。実写映画が2016年4月に公開された。