宇宙には「スペースデブリ」と呼ばれるゴミが無数に漂っている。ゴミ回収船の船外作業員である星野八郎太は、大小様々なスペースデブリを拾い続ける毎日で、いつか自分の宇宙船を買うという目標のためだけに仕事をしていた。ある時、木星往復を目指す新型宇宙船「フォン・ブラウン号」への搭乗員募集が開始される事を知った八郎太は、仕事を続けるべきか、夢を摑み取るために辞めるのかを迷い始める。ストーリーは八郎太のこの後の決断から、宇宙開発に反発するテロ組織との戦いや、宇宙で遭遇した事故が原因のノイローゼに悩まされながら自分と向き合い戦っていく姿を描いていく。2002年度の星雲賞コミック部門を受賞した作品。