時代劇の世界を満喫!マンガになった登場人物10選43 Pt.

歴史マンガの主人公、人気のサブキャラを紹介。

時代劇の世界を満喫!マンガになった登場人物10選

出典:Amazon.co.jp

概要

「池波正太郎」等、歴史マンガの主人公になったキャラ、人気のサブキャラをここに紹介!!

『仕掛人藤枝梅安』「藤枝梅安」

シリーズ主要人物が登場する第一巻での「藤枝梅安」は、「赤大黒の市兵衛」なる元締めから、ある女の殺しを引き受ける。仕掛ける相手は、料理屋「万七」の女房「おみの」である。実は、この「おみの」、「藤枝梅安」の小さい頃に離れ離れになった妹なのである。依頼された仕掛けは、実の妹であろうが、親であろうが、一度受ければ、断ることはできない。これが、「藤枝梅安」の裏の稼業の鉄則であり、守らなければ罰を受けることになる。ちなみに、表の顔は、腕の良い鍼医者。腕が良い上に、治療費を払えない患者にも愛想が良く、気分よく診てやる男気を持ち合わせているため、治療を願う患者が後を絶たない。坊主頭の大男「藤枝梅安」が、金で殺しを請け負う裏の顔を持つ医者であることは、元締め、相棒の「彦次郎」以外には、誰にも知られていない。仕掛ける際の信条は、この世にいてはならぬ悪党のみを仕掛けること。この信条に反する者に関しては、信頼する元締めからの依頼であろうと断ると決めている「藤枝梅安」なのである。

『鬼平犯科帳』「長谷川 平蔵 宣以」

時代劇でもお馴染みの主人公「長谷川平蔵 宣以」。『鬼平犯科帳』は、実在の人物をもとに書かれた歴史小説となっている。放蕩無頼で「本所の銕」と呼び名をもらっていたのは、「火付盗賊改」役に任命されるはるか昔の話である。ちなみに、彼の父である「長谷川宣雄」も「火付盗賊改方頭」を勤め、通称を「平蔵」と言う。「鬼の平蔵」と呼ばれるようになったのは「長谷川平蔵 宣以」が42歳の頃、「火付盗賊改役頭」に任命されてからである。若かりし頃からの知り合いである「彦十」、「おまさ」ほか、腕の良い密偵を適所に用い、数々の盗賊に縄をかけるため、日々奔走している。持ち前の強い正義感から悪党を厳しく罰するが、心優しき盗賊には温情を見せることもあり、その気風の良さ、器の大きさに、江戸の庶民からは多大な信頼を得ている。8年勤めた「火付盗賊改」役の御役御免を申し出、認められた3か月後に死去している。愛刀「粟田口国綱」、「井上真改」を用いた腕は、一刀流免許皆伝。彼が住んだ住居跡は、「遠山の金さん」こと「遠山景元」の住居となっている。

『剣客商売』「秋山小兵衛」

「池波正太郎」の代表作の一つである『剣客商売』の主人公は「秋山小兵衛」。「小兵衛」のモデルとなったのは、「2代目中村又五郎」である。齢60を過ぎた老人だが、手伝いに来ていた「おはる」を後添えとして迎え、鐘ヶ淵のほとりにある隠宅で仲良く暮らしている。「小兵衛」には、小柄な彼には似ていない大柄の体躯を持った一人息子「大二郎」がおり、「小兵衛」が建てた道場にて生計を立て、一人暮らしをしている。時の老中「田沼意次」とは、「田沼」の妾腹の娘である「佐々木美冬」を通じ、懇意になる。ちなみに、「佐々木美冬」は、「大二郎」の妻となり、「小兵衛」の初孫を産んでくれることになる女性である。その「田沼意次」からの依頼で、難事件を解決することもしばしば。江戸の町の平和を揺るがす、悪党たちと闘う際は、「大二郎」ほか、「四谷伝馬町」のご用聞き「弥七」、「徳次郎」を使い、事件を解決していく。水際立った剣さばきは、無外流。江戸の町で起こる様々な事件の相談、「田沼の殿様」との会談の際には、「小兵衛」なじみの料亭「不二楼」を活用している。

『サスケ』「サスケ」

「白戸三平」が書いた歴史マンガ『サスケ』は、「猿飛の術」を用いる少年忍者が主人公である。彼が活躍する時代は、「徳川家康」の時代。「大阪夏の陣」を控えた「家康」が、「服部半蔵」を使い「サスケ」の仲間である「猿飛流忍者」の追跡を命じたことから、物語が始まる。「サスケ」たちが狙われるわけは、「家康」の宿敵であった「秀吉」の息子「秀頼」の家来である「真田幸村」配下の忍者であったからである。ちなみに、「サスケ」には、父「大猿大助」、異母弟の「子猿」がいる。「猿飛一族」をつけ狙う「半蔵」は、「猿飛忍者」が一人の忍者ではなく、「猿飛の術」、技を使う者すべてを総じて「猿飛忍者」と呼ぶことに気づく。そのことに早々に気付いていた「柳生但馬」は、「半蔵」の隠密組織だけではすべての「猿飛忍者」を倒せないと判断し、自らの「柳生」の忍びを使い、滅亡させることを誓う。「サスケ」は、父「大猿」と諸国放浪の旅をしながら、彼らの後を追う「柳生十兵衛」、「甲賀忍者」たちと戦いを繰り広げるが、父が行方不明となった後は「子猿」を連れ、旅を続けて行く。

『ムサシ』「ムサシ」

『巨人の星』や『いなかっぺ大将』等のマンガで有名な「川崎のぼる」が描いた時代劇マンガ『ムサシ』。主人公の名前も「ムサシ」である。「ムサシ」と聞けば、誰もが思い浮かべるのが二刀流の開祖「宮本武蔵」。その「武蔵」が活躍した戦国時代、度重なる戦で孤児となってしまった「ムサシ」は、仲間とともに盗賊団を結成する。農村を襲い、その日の生活を立てていたが、いつものように襲おうとしたある村で、「ムサシ」たちの仕業を聞きつけた百姓たちから雇われた侍に切り付けられ、仲間を失う。山に逃げ込んだ「ムサシ」はそこで村娘「おつう」と刀作りに夢中な「コジロー」に出会う。「コジロー」に誘われるまま、刀作りの協力を誓う。念願の刀を完成させた二人は、日本一の剣豪となることを目標に、修行の旅に出る。旅の道中、様々な敵が待ち受けるが、持ち前のバイタリティーでその困難を乗り越えていく。小説の中の剣豪「宮本武蔵」とは受ける印象は異なるが、独自のストーリー展開は、戦国の世の儚さをも表現している。

『徳川家康』「徳川家康」

戦国時代の覇者「徳川家康」は、「武田信玄」、「織田信長」、「真田幸村」らと並ぶ人気キャラクターの一人である。「家康」は、様々なテレビドラマ、映画、マンガに登場しているが、どの作品もみな小太りの体格で、本音を顔に出さない、「タヌキ親父」なる言葉で表現されている。「徳川家康」の代表的マンガと言えば、「横山光輝」である。彼が書いた「徳川家康」は、「家康」の父「松平広忠」の青年時代から始まり、「家康」が死去する75歳までを雄大なスケールで描かれている。「広忠」と街道一の美女と言われた「於大」との間に誕生した「家康」は、「松平」家の嫡男として育つが、幼き頃には「今川」家の人質として、物心ついてからは「織田」家の人質として過ごす。その数奇な運命を宿命ととらえ、わが人生を切り開いていく。誰もが恐れる英雄「織田信長」に信頼された、冷静沈着な「家康」は、人質生活で覚えた処世術を屈し、やがて戦国時代の覇者へと上り詰める。ちなみに、こちらのマンガの原作者は、「山岡荘八」である。

『SAKON ~左近~ 戦国風雲録』「島 左近勝猛」

「豊臣秀吉」から、「三成」に過ぎたるものが二つあり、「島の左近」に「佐和山の城」と称された、「鬼左近」なる異名をとる猛将が「島左近勝猛」である。モデルは「島清興」。こちらのマンガは、「隆慶一郎」原作の影武者「徳川家康」のストーリーを「島左近」から見た物語で描かれている。「石田三成」をはじめ、「左近」子飼いの「武田」忍者「甲斐の六郎」、「家康」の影武者である「世良田二郎三郎元信」、「秀忠」、「秀頼」を中心に物語は進んでいく。「関ケ原の戦」で「三成」が没してからは、「徳川家康」として生き「二郎」「三郎」とともに、戦のない世界をつくりたいという夢を叶えるため、尽力していく様が描かれている。ちなみに、「二郎」「三郎」との出会いは、「二郎」「三郎」が敵と狙う「織田信長」に一矢報いるため、馬上に座る「信長」を狙った際、危うく捕獲されようとしたところを助けたことがきっかけであり、それからの付き合いとされている。影武者「徳川家康」には登場しないが、『SAKON ~左近~ 戦国風雲録』のみ登場する人物に、「柳生八虎」がいる。

『あかね色の風-新選組血風-』「沖田総司」

言わずと知れた「沖田総司」。「新選組」の一員であり、「近藤勇」「土方歳三」と並ぶ、幕末の人気キャラクターである。天然理心流の「試衛館道場」主である「近藤勇」らとともに京へ上り、「新撰組」の創立に助力する。剣の腕は道場主である「近藤勇」よりも強く、「新撰組」随一の剣士と言っても過言ではない。その「沖田総司」を主人公にした作品が『あかね色の風-新選組血風-』である。一番隊長に任命された「総司」は、将軍暗殺を企てる「長州藩」の「高杉晋作」と出会う。また、ある時は、「土佐藩」の人切り以蔵の異名をとる「岡田以蔵」から、争いごとを好まぬ故の甘さ、名刀の必要性を説かれ、その「忠告」から、名刀「菊一文字」を手に入れる。数々の敵と出会い、戦闘を繰り広げるが、「鳥羽・伏見の戦い」には参加せず、大阪へ向かう船の中で肺結核を発症し、医師「松本良順」の行為で匿われるが、「近藤勇」斬首のわずか2か月後に死去している。こちらの作品の作者は「車田正美」。「新撰組」創立時の逸話に基づき、描かれている。

『お~い!竜馬』「坂本 竜馬」

「武田鉄矢」原作、「小山ゆう」作者の『お~い!竜馬』は、老若男女問わず、気楽に読める「坂本竜馬」バイブルと言っても過言ではない。幕末の英雄と称される「竜馬」は、「土佐藩」の下級武士の身分をもつ商家の末っ子として誕生する。小さい頃は身体が小さく、くせっ毛、いつまでもおねしょが治らない、甘えっ子気質の泣き虫だったと表現されている。前半のストーリーは原作者である「武田鉄矢」の想像によるものが多く、後半では、残存する資料をもとにした史実を重視した展開となっている。主人公「竜馬」を中心に、幼なじみの「武市半平太」、その「武市」の指示により暗殺を繰り返す「岡田以蔵」、師と仰ぐ「勝海舟」、日本の運命を握る「西郷吉之助」、後に「木戸孝允」となる「桂小五郎」、妻となる「お竜」たちとの出会い他、日本のために奔走する姿が描かれている。悲劇になる要素の強い、激動の時代を駆け抜けた青年たちの活躍を「小山ゆう」の愛らしい絵が陽気な雰囲気と変えており、歴史嫌いな人でも手に取りやすい歴史マンガとなっている。

『炎の虎信玄』「武田晴信」

『炎の虎信玄』は、戦国時代の覇者となった「徳川家康」が手本にしたとされる、後の「武田信玄」こと「武田晴信」の生き様を描いたマンガである。領民の苦労を考えず、わが物顔で戦を繰り返していた、傍若無人な父「武田信虎」を甲斐の国から追放し、「武田」家の当主となる。軍師となる「山本勘助」との出会いは、「勝千代」と名乗っていたわずか12歳の頃。川で遊び、危うく流されかけたところを「勘助」に助けられる。諸国を渡り歩いた「勘助」の経験、知識を信頼し、「勘助」の教授を受けて育つ。「晴信」の弟「武田信繁」、「武田二十四将」の一人「真田幸隆」、後に「上杉謙信」となる「長尾景虎」、「信虎」の甘言にだまされ、「晴信」を討とうとした「諏訪頼重」等を中心に物語は進んでいく。有名な「川中島の合戦」は、エピソードを交え、見応えある描写となっている。作者は、『仮面ライダー』で有名な「石ノ森章太郎」のアシスタント経験を持つ、『キューティーハニー』、『マジンガーZ』等を手掛けた「永井豪」である。

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