親子の絆を象徴する名言、名シーン特集198 Pt.

『ココロに効くマンガ名言』シリーズのマンガ名言・家族編、「子として!」を紹介しましょう。子供にとって、親は自分を守ってくれるもの、いつかは越えなければいけないもの、そしてやがては自分が守らなければいけないものだったりします。それは両親がそろっていようがいまいが、たとえ血が繋がっていなくても同じです。親子であるが故に、激しく憎しみあうような関係もありますが、やはり親子愛はあった方がいいと思うのです。そんな親子愛を感じさせる名言が出てくる漫画を読めば、ちょっとは親孝行したくなる……かもしれません。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part 1 ファントムブラッド』

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの中でも、親を思う子としての部分が強く出ているのは、やはりPart1「ファントムブラッド」でしょう。ジョースター家に迎え入れられ、その財産を乗っ取ろうとするディオに対してジョナサンは「ぼくは父を守るッ! ジョースター家を守るッ!」と言って立ち向かいます。これが今もなお続く、ジョースターの血を引く者とディオとの長きにわたる戦いの始まりとなったのです。歴代のジョジョの中でもジョナサンは、こうしたストレートな思いを伝える言葉が多い印象が強いです。

『ブラック・ジャック』

「焼け焦げた人形」のエピソードは、全身大火傷になった少年が、軽蔑していたヤクザの父からもらった皮膚で助かる話です。縫い目だらけの体を戦闘で揶揄されたときに「バッキャーロ これ みんなおとうちゃんの皮なんだぞっ 」と言い放ちます。「おばあちゃん」というエピソードでは、母(息子の手術費用返済のため、がめついと言われても金を貯めてた)の手術のために3000万の費用がかかると言われた息子が「一生かかっても どんなことをしてでも払います! きっと払いますとも!」と啖呵を切ります。『ブラック・ジャック』では親と子の絆の深さを再確認させる名ピサソードがとても多いです。

『天才バカボン』

『天才バカボン』に、親子の愛とか感じさせるセリフなんてあったか? と思う人もいるとは思いますが、ハジメちゃんが生まれる前、バカボンが「もしもし赤ちゃんですか? 赤ちゃん ぼくたちたのしみにまってるんですよ 早くうまれておいでね!」という優しい言葉を投げかけていました。赤塚不二夫は『天才バカボン』や『レッツラゴン』などの過激な作品からシュールギャグの人と思われがちですが、実は要所要所で親子の情を描いてもいるのです。

『ドラえもん』

『ドラえもん』のエピソード「のび太が消えちゃう?」で、過去にさかのぼったのび太とドラえもん。画家を目指していた若き日の父親を応援しようとするけれど、それだとのび太は生まれなくなる。でもそのとき、のび太は「パパが幸せになれるなら僕はそれでも構わない」と言いました。結果として、のび太は今も健在なのですが、野比親子の絆というものを改めて感じます。思えばのび太と父親ののび助は、たまに説教することがあっても普段はあまりガミガミ言わない、程よい父子関係だったように思えます。

『HER』

「娘に訪れるすべての幸福も厄災もすべて母親に由来するっていう…」というセリフ、これは『HER』で15歳のときに母親の浮気を見てしまい、19年経った今でもそのことがトラウマとなっている女が、ずっとそれを秘密としたまま男と一夜限りの関係を続けていく中で口にしたものです。このトゲが刺さっているかのようにヒリヒリとした想い。女たちのリアルな感情を描いた作品として知られる『HER』の中でも、このセリフは読者(特に母親といろいろある女性)の心にしっかりと刻まれているそうです。

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