グルメ漫画の金字塔!オススメ5選41 Pt.

食べ物を扱った漫画は、今や一大人気ジャンルだ。その道を切り開いた名作を読めば、高級レストランや料亭から家庭料理、はては度肝を抜く創作料理まで、絶品メニューと極上ストーリーが味わえる。飯テロ覚悟で読んでみよう。

作成日時:2019-07-22 10:00 執筆者:マンガペディア公式

グルメ漫画の金字塔!オススメ5選

出典:小学館


『美味しんぼ』

『美味しんぼ』

出典:小学館

後世に残る究極のメニュー作りに挑むグルメ漫画。栗田ゆう子は、先輩記者・山岡士郎と組んで、「究極のメニュー」の企画を担当をすることになる。普段は居眠りばかりでだらしない士郎に不安を覚えるゆう子だが、彼は食に関する深い知識や技術の持ち主だった。2人は、美食家や料理人、生産者との出会いを通じ、食文化の奥深さや食に端を発する社会問題に直面していく。1988年にテレビアニメ化されたほか、実写ドラマや実写映画化もされた。

士郎とゆう子が担当する「究極のメニュー」は、東西新聞社創立100周年記念事業として企画されたものだ。2人は、厳しい味覚テストを経て担当者に選ばれ、あらゆるジャンルの究極の料理を求めていく。すると、ライバル社である帝都新聞が「至高のメニュー」の企画を対抗して立ち上げ、会員制料亭「美食倶楽部」を主宰する士郎の父・海原雄山に仕切り役を依頼。同じテーマの下、より美味しい料理を決する「究極」vs「至高」の対決は、確執を抱える父子の対決の場ともなり物語を盛り上げる。また、単に料理場面を味わうだけでは終わらない本作。料理や料理人はもちろん、食材や調味料、生産者にスポットをあて、食の奥深い世界に人間ドラマを絡めて描くことでグルメ漫画の地位を押し上げた。


『クッキングパパ』

『クッキングパパ』

出典:講談社

家族のために料理を作るサラリーマンパパの一話完結クッキング漫画。荒岩一味(あらいわいちみ)は、金丸産業で営業二課課長を務める有能なサラリーマン。堂々たる体躯の持ち主で、仕事には厳しいが、家に帰れば、仕事で忙しい妻・荒岩虹子に代わって料理を担当するクッキングパパだ。プロ級の料理の腕前を持つ彼は、作ることはもちろん、食べることも大好き。そんな荒岩の料理が、家族だけでなく周囲も幸せにしていく。1992年にテレビアニメ化、2008年に実写版ドラマ化。

主人公・荒岩は、シャイな性格もあってか、家で料理を作っていることを秘密にしている。それもそのはず、本作の連載が始まった1985年は、男性が家族のために料理を日常的に作ることはまだ一般的ではなかった。荒岩が会社に持参するお手製の絶品弁当も、周囲からは愛妻弁当だと勘違いされていたほどだ。そんな荒岩が家族や周囲の人たちのために作る料理は、一般家庭にある材料で作れるものばかり。実際に登場する料理は、作者・うえやまとちが、試行錯誤を重ねて試作しレシピを集めた本も作られた。料理が美味しそうなのはもちろんのこと、家族的な雰囲気が漂う会社でのほのぼのとした人間模様や、荒岩家を中心とした温かなホームドラマが心にも栄養を補給してくれる。


『ミスター味っ子』

『ミスター味っ子』

出典:講談社

少年が料理対決を通して成長していくグルメバトル漫画。主人公・味吉陽一は、母と共に「日之出食堂」を営む14歳の中学生。日本料理界の重鎮「味皇(あじおう)」こと村田源二郎に才能を見出され、数々の料理人との対決を通して腕を磨いていく。続編に、陽一の息子・陽太が主人公の『ミスター味っ子Ⅱ』や、陽一が幕末にタイムスリップした『ミスター味っ子 幕末編』がある。1987年にテレビアニメ化。

主人公・陽一は、中学生ながら天才的なひらめきを持つ料理人だ。偶然、日之出食堂を訪れた日本料理界の重鎮の味皇は、彼の創意工夫がつまった「特製超極厚カツ丼」を食べて驚愕。自らの「味皇料理会」に彼を招待する。陽一は、それをきっかけに料理対決を重ね、「イカのドライカレー詰め」や「ナス巻きミートスパゲッティ」「トマトと南部せんべいの味噌汁」といった数多くの創作料理を生み出していく。見たこともない料理が気になるあまり、試作した読者もいたという本作は、斬新なメニューが大きな反響を呼んだ。また、それまでの食漫画では見られない「ド派手なリアクションで味の感想を長々と叫ぶ」というスタイルも人気を集めた。


『ザ・シェフ』

『ザ・シェフ』

出典:日本文芸社

法外な報酬で仕事を請け負う孤高の天才料理人の各話完結型ヒューマンドラマ。主人公・味沢匠は、フランス料理を専門とする流しの料理人だ。高額の報酬でしか仕事を請けない彼を蔑む者もいるが、その腕はたしか。料理を食べた者は皆、心を動かされる。その一方で、味沢の複雑な生い立ちも明かされていく。続編に『ザ・シェフ新章』『ザ・シェフ〜ファイナル〜』『ザ・シェフ ALIVE』がある。

主人公・味沢は、フランス料理を専門としているものの、依頼人の求めに応じてどのような料理でも作る。和洋中さまざまな料理に精通しており、食に関する広く深い知識を持っている、まさに凄腕の天才料理人だ。仕事に厳しいニヒルなキャラクターで、仕事に関係のない身の上話をされることを嫌うクールな味沢。しかしその裏で、依頼人の表情や環境から多くの情報を読み取り、心を揺り動かす料理の数々を作り出す。彼の料理がきっかけとなり、顧客が抱えている悩みや問題が氷解されることもあるほどだ。ポーカーフェイスの下に人情味あふれる素顔を持つ味沢には、海難事故で孤児となった過去があった。複雑な事情を抱えた陰影あふれるキャラが読者をひきつけてやまない。


『味いちもんめ』

『味いちもんめ』

出典:小学館

和食の世界へ飛び込んだ青年が、板前修業を通じて成長していく職人漫画。主人公・伊橋悟は、料理学校を首席で卒業。一流と評判の料亭「藤村」に就職したが、包丁一つ握らせてもらえない日々に嫌気がさしていた。しかし、自身の未熟さを思い知らされる出来事が起き、心を入れ替えて修行に励み始める。続編として『新・味いちもんめ』『味いちもんめ 独立編』『味いちもんめ〜にっぽん食紀行〜』『味いちもんめ 世界の中の和食』『味いちもんめ 藤村便り』『味いちもんめ 継ぎ味』や番外編がある。1995年に実写ドラマ化。

本作の舞台となる料亭は、一般人にはなかなか敷居の高い場所だ。そんな高級料亭の舞台裏が、板前修業中の若者の目を通して描かれている。主人公・伊橋は、料理学校を首席で卒業した自信からか少々生意気な青年。しかし、なめてかかっていた先輩板前との剥きもの対決で完敗し、ご飯一つまともにたけない自身の未熟さに打ちのめされる。読み手も、和食について意外に知らないことが多いと気付かされるだろう。伊橋が成長していくに従い、和食の基本やその奥深さを知ることができるはずだ。板前たち職人の世界における人間ドラマはもちろん、料亭ならではのきめ細かで行き届いたもてなしや、個性豊かな常連客たちとの交流も味わい深い作品だ。


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