殺し屋は意外と身近にいる!?オススメ漫画5選597 Pt.

この作品の主人公は、殺すことを禁じられた殺し屋だ。天才的な殺し屋であるファブルが、殺し屋としての腕を封印し、1年の間波風立てずに過ごすことに挑む。これが本作のストーリーだ。しかし普通に暮らそうとしていても、何かとトラブルが発生するのが世の常。ファブルはそんなとき、安易に相手を殺そうとはしない。むしろ、殺し屋としての能力をフル活用して「一般人のフリ」をする。不良に絡まれたときには、高い身体能力を活かして、大袈裟にやられたフリをする。日常の中に潜む殺し屋と聞くといかにもおっかないが、ものすごい技術の上に成り立った奇想天外な偽装の面白さが、この作品の魅力だ。

この作品の主人公は殺し屋ではなく、殺し屋専用の会員制ダイナーで、ウェイトレスとして働く女性だ。加奈子が働いているダイナーには、さまざまな殺し屋たちが客として訪れる。加奈子が接客する相手は、ちょっと気分を害されただけで、簡単に相手を殺してしまうような連中だ。彼らの理不尽な要求に対応していくのは命がけだ。一度は死の淵に立った加奈子は、そんな連中を相手にしながらも、逞しく生き抜いていく。拷問や殺戮シーンのような、目を背けたくなるほどのハードな描写が多い作品だが、舞台がダイナーだけに、いろいろな料理も描かれている。ダイナーの定番であるハンバーガーをはじめ、数々の美味しそうな料理が登場するところも本作の見どころだ。

本作の特徴は、とにかくグロテスクなバイオレンスシーンが多いことだ。主人公・イチは、少年時代に凄惨ないじめを受けていたが、暴力団を破門されたはぐれ者グループの頭目「ジジイ」による洗脳を受けて、殺し屋になった。歌舞伎町にある、暴力団関係者ばかりが住む通称「ヤクザマンション」を主な舞台として、イチと、マゾヒストのヤクザ幹部・垣原が、凄惨な殺し合いを展開する。新宿歌舞伎町の「暴力の世界」に住む人々の、生々しい生活も描かれている。とにかく残虐な拷問や殺人が多い作品なので、グロテスクな描写に耐性のない人は注意。最終巻で集約されてきた謎が一気に解けていくのが見どころだ。

狙った獲物は必ず殺す。人はもちろん、ネズミやスズメバチから植木まで、「殺して」と依頼されれば確実に仕留める。主人公の「殺し屋さん」こと佐々木竜一は、依頼があれば何でも殺す。しかし、依頼がなければ誰も殺さない。部屋のゴキブリさえもだ。自分の部屋にゴキブリが出た夜は、バーで夜明かしをする。蚊に狙われても逃げるのみ。それが、彼が自身に課した掟なのだ。近所の人々は、そんな竜一の性格を理解していて、「粗大ゴミを殺して」という具合に上手に「殺し」を依頼している。見た目がクールな殺し屋だけに、その行動が笑いを誘う。他に登場する殺し屋たちも、ターゲットが魚だったりと、どこかおかしい面々だ。徹頭徹尾シュールなギャグのオンパレードだ。

この作品に登場する殺し屋は、なんと平凡なサラリーマンだ。主人公・稲葉十吉は、強引に押しつけられた殺人の依頼を完遂するために、伝説の殺し屋・二丁の名を継ぐことになった。十吉は、34歳の中堅サラリーマン。新婚ほやほやで、妻・美沙子を大切にしている愛妻家。殺人はもちろんのこと、暴力沙汰にも縁がなかった男だ。殺す相手はほとんどが暴力団員といった、その道のプロ。素人である十吉は、唯一のスキルである営業力を武器に、難関に立ち向かっていく。妻や会社の同僚には、殺し屋になったことを知られるわけにはいかない。あの手この手でごまかそうとするギャグ的なシーンも、とても楽しめる作品だ。