徳島県を舞台にした漫画作品は、日常ものが多いようです。豊かな自然と海というロケーションが、日常を描く中で大きなアクセントになっているのでしょうか。また、徳島出身の竹宮惠子先生が故郷を舞台にした作品を描かれているようです。
九州最南端の鹿児島県。これを代表するのは、雄大な桜島と西郷どんに代表される維新の元勲たち、さらに遡れば鬼島津の名を知らしめた猛将・島津義弘あたりでしょうか。しかしその一方、近年では種子島宇宙センターの存在から、科学技術最先端の地としてのイメージも高いようです。そんな鹿児島県を舞台とする漫画を探ってみましょう。
江戸時代は幕府直轄の御鷹場が置かれていた江戸川区は、歴史と風情のある下町。しかし何故か漫画作品への登場は非常に少ないようです。特色が少ないわけではないはずなので、江戸川区にお住まいの漫画家さんは今がご当地漫画参入のチャンスと言えるのではないでしょうか。
隅田川の東側に位置する江東区は、深川の富岡八幡宮をはじめとした寺社仏閣の多い江戸情緒溢れる地域から、開発の進んだ臨海副都心まで、まったく雰囲気の違う景色を楽しむことができます。そんな江東区を舞台にした漫画作品も、当然様々な方向性を持ったバラエティ豊かなラインアップです。読後は作品を意識しながらの散歩がお勧めです。
中国を舞台にした漫画作品は大変多いですが、三国志などの「大河史劇」という形の時代モノがそのほとんどという印象なのではないでしょうか。今回は近現代をメインに、中国という国の文化や生活、その雰囲気が感じられる作品をピックアップしてみました。
高知県は四国四県の中でも特にはっきりしたイメージを持っている県ではないでしょうか。幕末の偉人・坂本竜馬、カツオ漁…雰囲気としては「豪快」「型破り」な印象があります。その印象には、お国言葉「土佐弁」の効果も大きそうですね。そんな高知県を舞台にした漫画作品を集めてみました。
岐阜県を舞台にした漫画作品は、存外に多いようです。作品のほとんどが岐阜市をモデルとした街を舞台としている宮原るり先生は、ご本人も岐阜市のご出身。また、白川郷など豊かな自然の「美しい日本の原風景」を擁する岐阜県は、作中で明言はされずとも、風景モデルとして使われることも。
石川県を題材にした漫画作品は、現代であれば北陸の大都会・金沢市が舞台になることが多いようです。現代もの以外では、よく戦国期の前田家を題材にしたもので加賀の国が登場します。やはり加賀百万石という豊かな土地と、武家文化の発達した風土が石川ならではの特徴と言えるのではないでしょうか。
隣国、韓国を舞台にした漫画作品は、現在のところあまり多いとは言えません。無いわけではないのですが、2000年代の韓流ドラマやK-POPの流行は、それほど漫画の世界に反映されていなかったという印象です。最近は韓国の漫画家さんも増えてきていますし、漫画の世界における韓流ブームはこれからなのかもしれません。
長野県を舞台にした漫画作品は、想像以上に多いです。自然と都市のバランスが良いのがその理由なのかもしれません。日本アルプスなどの山岳地帯、避暑地軽井沢、また松本市や長野市なども舞台に選ばれることが多いようです。背景描写にも注目して作品を読んでみましょう。
栃木県を舞台にした漫画作品は、いわゆる不良ものと、妖怪などが登場する自然をテーマにしたものに大別できそうです。東京とのほどよい距離感や、日光など緑の溢れる土地柄がそういった傾向を生み出しているのかもしれません。そうそう、日光の「いろは坂」は走り屋漫画には欠かせない土地ですよね。そんな栃木を舞台にした漫画をピックアップしてみました。
王子、赤羽、滝野川といった北区の住宅地は、庶民的でにぎやかな街。団地が非常に多いのもその特徴のひとつと言えるでしょう。北区をメインの舞台にした漫画作品は今のところ清野とおるの作品を除いて見当たりません。しかしその作品は大変濃い内容で、赤羽や、引いては北区の魅力を十分に感じることができるのではないでしょうか。
都心へと通うサラリーマンのベッドタウンであり、北部には工場地帯も広がる板橋区。住宅地が主であるためか、板橋区を舞台にした漫画作品はあまり多くはありませんが、雑多な雰囲気を持ちつつ穏やかな土地柄は、住人に強く愛着をもたれている様子です。実際に板橋区に仕事場をお持ちだった弘兼憲史先生、瀬尾公治先生が、板橋を舞台にした作品を描かれています。
住宅地が多い地域というのはあまり漫画の舞台になることが少ないのですが、練馬区を舞台にした漫画は意外なほどたくさんあります。都心にある出版社への交通の便が良い練馬区は、昔から漫画家が仕事場を置く場所として重宝がられていたというのがその理由。練馬に行ったことは無くても、地名に聞き覚えのある漫画ファンも多いのではないでしょうか。
下北沢や三軒茶屋など、オシャレで個性的な街を擁する世田谷区は、23区内でも緑の多い区として知られています。高級住宅街というほど取っ付きにくいことはなく、ほどほどに庶民的でにぎやかな住宅街というイメージ通り、漫画の中の世田谷区にも、親しみやすいキャラクターたちが住んでいます。そんな世田谷区を舞台にした漫画作品をピックアップしてみました。
東京都新宿区は元の四谷区、淀橋区、牛込区という三つの区が合併してできた区。そのため土地も広く、新宿駅周辺の商業地や落合や四谷などの住宅地、大学や病院の多い早稲田方面などさまざまな特色があります。漫画の中で取り上げられるのはやはり新宿歌舞伎町を中心とした夜の世界というイメージもありますが、実際どのような作品があるでしょうか。
東南アジアを舞台にした漫画作品は、まだそれほど多いわけではないようです。その半数はベトナム戦争を舞台にしたもの。現代ものはこれから増えていくのではないでしょうか。方向性は様々ですが、どの作品にも流れるエスニックな雰囲気を愉しんでください。
東京都文京区の特色は、なんと言っても「文の京(ふみのみやこ)」の名の通り、出版・印刷業が大変盛んであること。かつては湯島聖堂、昌平坂学問所などといった徳川幕府の直轄教育施設もあった由緒ある土地柄。文京区を舞台にした漫画も、本郷に所在を置く東京大学を始めとした、学校関連のものが多いようです。
明治維新の直後には千葉や埼玉にまたがる「葛飾県」が置かれたことでも知られる葛飾区。「葛飾」という名前がついた地域は非常に広いのですが、意外なことに葛飾区を舞台にした作品はあまり多くありません。やはり映画『男はつらいよ』シリーズや、長寿シリーズ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のイメージが強いため、かえって後からの参入が難しいのでしょうか。
23区で最大の面積を持つ大田区。田園調布のイメージに代表されるように、大田区は美しい町並みと、充実した商業施設やスポーツ施設など、文化面でも発達した住宅地と言えるでしょう。大田区を舞台にした漫画作品も、その雰囲気を十分に感じられる「日常もの」が多い模様。また、その総面積三分の一を占める羽田空港を舞台にした漫画も見逃せません。
