ひぐちアサの代表作。埼玉県の県立西浦高校を舞台に、新設野球部に所属する1年生10人が甲子園出場を目指す物語。中学時代のトラウマを抱えた投手の三橋は、捕手の阿部とバッテリーを組み、女性監督のまりあやチームメイトとの関係を築きながら成長していく。また、チーム全体も練習や試合を重ねることで結束を深め、県大会での勝利を目指して奮闘する。本作は、高校野球を題材とした青春野球漫画である。従来の野球漫画とは異なり、主人公が内向的で自信に欠ける性格であることや、心理描写に重点を置いた構成が特徴となっている。また、試合だけではなく、日常生活や人間関係の描写を丁寧に描いている。講談社「月刊アフタヌーン」2003年11月号より連載。2006年に第10回「手塚治虫文化賞」新生賞、2007年に第31回「講談社漫画賞」一般部門を受賞。テレビアニメ化され、第1期が2007年4月から9月まで、第2期が2010年4月から6月まで放送された。