ろびこの代表作。現代日本の高校を舞台に、成績優秀だが人間関係に無関心な女子高校生の雫と、問題児として知られる男子高校生、春の関係を描いた物語。入学初日に流血事件を起こして学校に来なくなった春にプリントを届けたことをきっかけに、雫は春に「友達」として認定される。そして春の純粋な性格に触れるうちに、それまで勉強一辺倒で人間関係にも無関心だった雫は少しずつ変化し、周囲のクラスメイトや友人とも複雑にかかわり合いながら、物語は進行する。本作は、学園生活、友情、恋愛要素を含む青春ラブコメディ。恋愛に無頓着で勉強にしか興味を示さない女性主人公や、純粋すぎるがゆえに社会性に欠ける男性キャラクターといった、恋愛メインの少女漫画においては異色のキャラクター設定が採用され、会話を中心とした日常的な場面の積み重ねにより、キャラクターの心情変化や関係性の発展を表現している。講談社「デザート」2008年10月号から2014年1月号まで連載。2010年に第34回「講談社漫画賞」少女部門にノミネート。テレビアニメ第1期が2012年10月から放送。実写映画(劇場)が2018年4月27日に公開された。