田辺イエロウの初連載作品で代表作の一つ。現代日本の烏森学園を舞台に、結界師と呼ばれる特殊な能力者である良守が、幼馴染の時音とともに、夜間に現れる妖怪を退治する物語。烏森学園の地下には強大な力を持つ霊的な存在が封印されており、良守と時音はその力に引き寄せられて集まる妖怪たちと戦う。やがて、烏森の地に隠された秘密や結界師の組織「夜行」の存在が明らかになり、良守の兄である繁守や時音の母である時子といった上位結界師たちも登場し、より大規模な戦いへと発展する。本作は、妖怪退治を題材とした現代ファンタジーである。結界術という独特な戦闘システムを中核に据え、物理的な攻撃ではなく結界を用いた防御と封印による戦闘が特徴となっている。小学館「週刊少年サンデー」2003年47号から2011年19号まで連載。2007年、第52回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。テレビアニメ化され、2006年10月から2008年2月まで放送された。