幕末に活躍した新撰組を様々な角度から捉えたマンガを厳選して紹介する。
歴史好きな人だけでなく、みんなに愛される新撰組を描いたマンガ・アニメを厳選して紹介
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この作者の描いた「土方歳三」が大好きだと言う女性は多いのではないか。ちなみに、作画はテレビドラマ化されたTOKYO23、天翔の龍馬で有名な「橋本エイジ」。原作は「梅村真也」である。このマンガの主人公は、新撰組で鬼の副長と呼ばれ恐れられた「土方歳三」であるが、物語は、明治45年、彼の孫「市川真琴」が新撰組の生き残りと言われた「永倉新八」と出会うところから始まる。北海道小樽にて、「市川真琴」は数人の男たちに囲まれ、因縁をつけられる。その場面で彼女を助けたのが、新撰組二番隊組長として活躍した「永倉新八」である。奇妙な縁で知り合うことになった二人を中心に、物語は進んでいく。『ちるらん 新撰組鎮魂歌』に描かれている副長は、若い頃からやんちゃで、負けず嫌い。血気盛んな年ごろの意欲を持て余し、仲間である「近藤勇」ほか、「沖田総司」らとともに、剣の腕を鍛える毎日を送っていた。ふとしたことで耳にした辻斬り。試衛館の名を上げるべき、江戸に向かい、辻斬りを待ち受ける。
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肺がんを患い、余命半年から1年との宣告を受けた「望月三起也」氏が、最後の作品と決めたのが『俺の新選組』の続きを描くことだった。新選組ファンを公言する望月氏は、1979年~『俺の新選組』にて、初代局長の「芹沢鴨」を暗殺するまでを描いていたが、止む無く連載は打ち切りに。長く心残りだったと言うこの作品の続編を描くことに取り組むが、未完のままとなっている。この物語は、「近藤勇」率いる試衛館の面々が江戸を立ち、途中の本庄宿で、「芹沢鴨」一派が大焚火騒動を引き起こすところから始まっている。幕末、徳川幕府の力が徐々に揺らぎ始め、幕府を倒そうと考える討幕派の連中が暗躍した京の都が舞台となっている。「近藤勇」「土方歳三」ら試衛館の面々と、勝手な振る舞いを繰り返す「芹沢鴨」一派は、「松平容保」の命を受け、新選組を名乗り、討幕派の連中を次々と粛正していく。「望月三起也」氏は、2016年 4月3日、肺腺がんにて永眠。享年79歳であった。
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この物語の主人公は「近藤勇」と「土方歳三」。新撰組発足から終焉までの日々を1冊にまとめた、新撰組バイブルのようなマンガと言っても過言ではない。このマンガの基礎となる物語は、「子母澤寛」が書いた新選組三部作にある。こちらの小説も、新撰組の基本とも言うべき1冊である。「黒鉄ヒロシ」氏が描いた新撰組は、どちらかと言えば、涙がぽろぽろ出るような悲劇としての扱いではなく、いわゆる駄洒落の多い、ユニークな作品となっているため、新撰組を知らない人が読んでも楽しく読める1冊となっている。新撰組の数々のエピソードを面白おかしく描いた様は、この作者がもつ独自のセンスであろう。「近藤勇」「土方歳三」「沖田総司」といった新撰組を代表する面々の技量、彼らが目指したもの、それぞれの人間性等、見事に表現されている。参考資料として写真が用いられており、随所に、その時代に思いをはせることができる。ちなみに、「黒鉄ヒロシ」氏の曾祖母は、「坂本龍馬」を目撃している。
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新撰組一番組体長と言えば、新撰組ファンなら、知らない人はいないだろう。「沖田総司」、その人である。『アサギロ~浅葱狼~』は、その「沖田総司」がまだ「沖田惣次郎」という名で指南番の剣豪に勝利するところから、物語は始まる。わずか12歳の惣次郎に負けた指南番は切腹を命じられ、惣次郎に介錯を願う。その際、指南番がまだ腹を切っていなかったにも関わらず、首を切り落としてしまったため、投獄され、拷問を受けることになる。その惣次郎を助けたのが、後の「近藤勇」こと、「島崎勝太」であった。「近藤勇」の試衛館にて、剣の腕を磨いた惣次郎は、やがて、京の都で、人々に恐れられる壬生狼と呼ばれる新撰組隊士となり、一躍、時の人となっていく。作者は「ヒラマツ・ミノル」。スポーツを題材とする作品が多かったが、ゲッサンにて、2009年6月号より連載開始。現在17巻まで出版されている、時代劇マンガである。幕末に活躍するキャラクターが個性豊かに描かれており、
分かりやすく見やすい絵にも提供がある。
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新撰組隊長の「近藤勇」をこんなにかっこよく描いた作品はないのではないか。「近藤勇」ファンには必読の1冊と言っても過言ではない。こちらのマンガは、マンガの神様と呼ばれた「手塚治虫」の作品である。この物語の主人公は「深草丘十郎」。もちろん、創作の人物である。その「深草丘十郎」が新撰組に入隊した理由は、父を殺害した土佐なまりで話す男を討つためであった。新撰組内で出会った「鎌切大作」とともに、隊士としての日々を送るが、ある日、命を受け殺害した相手の娘から、父の敵として狙われ、追われる身となる。新撰組の厳しさ、「土方歳三」の怖さを描くシーンの一つとして、「古高俊太郎」を捕獲し、拷問するシーンが様々なマンガで登場するが、『新撰組』も例外ではなく、自白を強要する拷問シーンが描かれている。他の作品と違う点は、「深草丘十郎」が副長である「土方歳三」に対し、軽蔑すると言い放つシーンがあることである。神様のもつ清廉潔白さが言わせたことかもしれない。
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アニメ、ミュージカルにもなった人気作品『薄桜鬼』。細いタッチで描かれた男たちは美しく、この絵がもつ独特の世界観に魅せられた人も少なくない。物語は、主人公「雪村千鶴」が音信不通となった父を探すために、京の都に降り立ったところから始まる。『薄桜鬼』の中の新撰組は、血に飢えた化け物を退治する、心優しき隊士たちと言ったところだろうか。狂気に満ちた男たちに追われ、逃げ惑う「雪村千鶴」を助けたのが新撰組一番組隊長「沖田総司」である。蘭方医の父「雪村綱道」を探しには遥々江戸からやって来たことを告げると、その場にいた新撰組隊士たちがざわめく。父が新撰組で研究を行っていた最中に行方不明になったことを知った千鶴は、新撰組で暫くお世話になることになるが、彼女の前に、三人の鬼が現れる。父が研究していたものは何だったのか。討幕派と幕府軍との戦いを目の当たりにしながらも、次々と死んでいく隊士たちを気丈に弔い、やがて、千鶴は土方と函館へと出発する。
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「浅田次郎」が、「子母澤寛」が書いた新撰組物語をもとに執筆したのが、『壬生義士伝』である。主人公は、盛岡藩士の「吉村貫一郎」。ちなみに、「子母澤寛」が描いた「吉村貫一郎」は、年齢は37~8歳。背の高い痩せ型の体型で、左側の目の下に小さな傷跡がある。大人しい性格をもつが、学問、剣の腕に優れ、新撰組内では、剣術も教えていたとされている。新撰組に入隊したきっかけは、隊士募集を見たからであり、その気持ちには裏はない。ただただ妻子を養うため。この一語のための人生であったと言っても過言ではない。新撰組終焉に近づいた鳥羽・伏見の戦いにて、ケガを負い、助けを求めた盛岡藩留守居役の「大野次郎右衛門」宅で、大野に罵倒される。切腹した部屋の床の間に、妻子のための二分金十枚と小刀が置かれていたところで、物語は終わっている。「ながやす巧」が描いたマンガは、「吉村貫一郎」が鳥羽・伏見の戦いで負傷し、南部藩大坂蔵屋敷へと辿り着き、「大野次郎右衛門」から切腹を命じられるところから始まっている。
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実在した人物「市村鉄之助」が主人公。新撰組副長「土方歳三」の小姓として仕え、その土方の命で函館から脱出する。2か月という長い月日をかけて、土方の親戚「佐藤彦五郎」宅に到着し、遺品を渡すという大役を果たす。その「市村鉄之助」が新撰組の門を叩いたのはわずか15歳の時である。1864年、両親を長州藩士に殺害された「市村鉄之助」は兄「市村辰之助」とともに、新撰組隊士募集の立て札を見かけ、入隊を志す。「沖田総司」の計らいで入隊許可を得、新撰組隊士としての日々を始める。「近藤勇」ほか、「土方歳三」、「沖田総司」、「永倉新八」等、新撰組には欠かせない人物が多数出てくるが、この物語のキーパーソンとなる人物は、一人は監察方として活躍する「山崎烝」、もう一人は、尊皇攘夷派の長州藩士である「吉田稔麿」である。吉田松陰の愛弟子として有名な彼は、京では、「桝屋喜右衛門」こと「古高俊太郎」宅で住んでおり、拷問を行った新撰組を憎んでいる。池田屋事件では、新撰組に敗れ、戦死している。
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『風の如く火の如く―新撰組幕末烈風伝』の主人公は架空の人物である「鷹ノ羽真九郎」。幕府の隠密活動を担う鷹ノ羽一族の17代目として誕生した「鷹ノ羽真九郎」は、「勝海舟」を守るよう、言い渡される。が、その任務中、幼いころに生き別れとなった双子の弟と再会する。実は、その弟は「沖田総司」と名乗る新撰組一番組隊長。そっくりな顔をもつ「鷹ノ羽真九郎」と「沖田総司」。いつ、兄弟と分かるのか。幕末、時代の波に翻弄される兄弟は、公儀影目付と新撰組。敵対する二人を巻き込んで、池田屋事件、大政奉還、戊辰戦争、函館戦争と過ぎていき、徐々に明治維新が近づいてくる。彼らは、どうなっていくのだろうか。いつ、兄弟だと気づくのか。テンポの良いストーリーが、読者の心を惹きつけて離さない。ただ、新撰組を描いているだけのマンガではなく、ただ、二人の剣士の生き様を描いているわけでもない。新撰組を描いたマンガの中でも秀逸の1冊と言っても過言ではない。
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オヤジギャグ満載の『ばくだん!〜幕末男子〜』の作者はカメレオンで大ブレイクの「加瀬あつし」。彼が得意とするヤンキーマンガの今度の舞台は、幕末である。しかも、根強いファンが多く、いつの時代も愛されるヒーローとして描かれる新撰組を題材として描いている。主人公「安達真琴」は、ヘタレヤンキー。いじめられた過去をもつ心優しき男の子である。さて、その彼がなぜか、同級生の「高階蓮」と修学旅行中に、京都三条大橋から転落し、幕末の京の都へとタイムスリップしてしまう。幕末では天誅と銘打って人を殺害する浪人たちがうようよしており、タイムスリップした「安達真琴」たちも、危うく天誅されかける。助けてくれたのが、新撰組隊長「近藤勇」である。このマンガ、従来の新撰組の悲劇とはほど遠い、明るいマンガとして仕上がっている。独特なギャグセンスをもつ「加瀬あつし」ならではの作風か。仲間思いの主人公「安達真琴」のキャラを嫌いになる人はいないはず。
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