登場人物より存在感あるかもしれない戦機登場の漫画集16 Pt.

『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』を始めとする、一連のハーロック・サーガに欠かせないのが、海賊船「アルカディア号」だ。作品によってデザインは異なるが、「戦士の銃」とともにハーロックには欠かせない存在である。

『紫電改のタカ』における紫電改は、零戦でも紫電でも苦戦を強いられてきた米軍機と互角に戦える、スーパーウェポン的な存在感があった。だが、物語終盤ではそんな紫電改も敵の物量に押されてしまうのが哀しい。

『エリア88』では、傭兵たちが自分専用の軍用機を数多く使ってきた。中でも主人公の風間真が愛機としていた「F-8E クルセイダー」はその独特なスタイリングから、作品を代表する戦闘機の一つとしてファンの心に強く印象づけられている。

『ファントム無頼』に登場する「F-4EJ ファントム680号」はパイロットの神田鉄雄、ナビゲーターの栗原宏美と並ぶ、作中のメイン的存在。神田・栗原コンビと共に歩む、もう一人のバディ的な存在だった。

戦記漫画ブームの代表作でもある『0戦はやと』に登場する零戦、特に主人公の東隼人が搭乗する黒鷲マーク入りの零戦は、太平洋戦争の初期から中期にかけて無敵だった零戦の強さを子供たちに実感させる強さを見せていた。

『クイーン・エメラルダス』に登場する海賊船、「クイーン・エメラルダス号」は宇宙戦艦ヤマトやアルカディア号などといった他の松本作品に出てくる宇宙船とは異なる、飛行船をイメージしたデザインで読者に強いインパクトを与えた。