読めば打ちたくなる‼ おもしろ麻雀マンガ5選‼121 Pt.

運、流れ、効率、オカルト――。さまざまな要素の絡み合う麻雀というゲームに大金を、プライドを、そして人生を賭けて技術や心理戦を駆使して戦う登場人物たちの熱い物語を描いたマンガをぜひ楽しんでもらいたい。

とある雀荘で、借金返済のため命懸けの麻雀をしている男のところに突如現れた少年「アカギ」。窮地に追い込まれていた男は「アカギ」に何かを感じ取り代打ちを依頼する。麻雀の詳しいルールも知らず、牌に触れたことすらも無いというのだが――。
相手の心を見透かしたかのような恐ろしいまでの読みと、一線を越えてしまっている勝負度胸を併せ持った「アカギ」が裏の世界の強者たちと戦っていく。一筋縄ではいかない玄人たちを相手に窮地に陥ったときの絶望感。そこから放つ「アカギ」の悪魔的な逆転の一手。麻雀の真骨頂ともいえる熱く、そして静かな心理戦を楽しんでもらいたい。

数多くの高レート麻雀の場が存在した1980年代、「むこうぶち」といわれる最強のギャンブラーが存在した。一発逆転を夢見る者、ギャンブルに狂った者、自分の実力に自信を持つ者……。名前も年齢も不明、どこからか現れる黒づくめの男はすべての人間を喰らい尽くす様からいつしか人鬼、通称「傀（カイ）」と呼ばれるようになった。
策を巡らせ挑む者やイカサマを駆使し「傀」を倒そうとする者などさまざまな相手が「傀」の前に現れる。それらに真っ向から立ち向かい、あるときは相手の心理の裏を突き、あるときは場の流れを支配する。「御無礼」の決め台詞と共に相手を屈服させる姿はまさに圧巻である。

終戦直後、米兵などを相手に麻雀を打っていた主人公「阿佐田哲也」はあるとき玄人（バイニン）との勝負に参加し大敗してしまう。運や計算のみでなく技を競う玄人の麻雀に魅入られた「哲也」は凄腕の玄人「房州」に弟子入りし、徐々にその才能を開花させていく。さまざまな技を使う玄人たちを相手に金を、プライドを、時には命までもを賭けて戦いを挑んでいく。
通常の麻雀と違い、玄人同士の戦いは技と技のぶつかり合いである。見抜くか見抜かれるか、そこで勝負が決まってしまう。思いもよらない方法でイカサマを仕掛ける玄人たちを相手に、窮地に陥りながらも守るべきもののために戦う「哲也」。一瞬の隙を逃さない技の応酬は必見である。

数々のタイトル戦を制した「梨積港」を筆頭にデジタル打法が主流の麻雀界。そのトップを目指す若手プロ「朧夏月」は、ふらりと立ち寄った雀荘でオカルトシステムという不思議な打ち方をする「群鴎刈人」に出会う。デジタルの権化である「梨積」、オカルトの使い手である「群鴎」、そしてどちらにも属さない打撃系の「朧」。果たして麻雀界のトップを制するのは一体誰なのか――。
正確に状況を把握し、期待値を追い求めるデジタルと麻雀を打ったことのある人なら共感してしまうようなオカルト。ある種「暴牌」とも取れるような強気な姿勢の打撃系の三種三様な打ち方による戦いが楽しめる。互いに強者と認め合いながらも自分のスタイルを貫き続ける麻雀打ちの戦いが楽しめるだろう。

主人公である「武田俊」は同じ高校に通う不良グループの行うカツアゲ目的の麻雀に連行されるが、天性の危機察知能力により勝利を収める。勝負に立ち会った「山口愛」によりその素質を見出され、彼女の所属する高校生代打ち集団「ZOO」への入園試験を受けることになる。類稀なる危機察知能力を武器に「兎」として裏社会での戦いを勝ち抜いていく。しかし、「ZOO」の背後、そして「武田俊」の生い立ちにはとてつもなく大きな存在が隠れていた。相手の当たり牌が直感で分かるという武器だけを頼りに強敵と戦っていく主人公。最初は麻雀のルールを知っている程度で気弱な少年だが、次第に頼りがいのある「ZOO」のエースとして実力を発揮していくことになる。対戦相手や「ZOO」のメンバーもクセのある者ばかりで、先の展開の読めない手に汗握る戦いの連続になっている。