少女マンガから社会派まで!オトナに薦める「安野モヨコ」作品10選59 Pt.

「ハッピーマニア」や「働きマン」など、常に時代の第一線で走り続けるマンガ家「安野モヨコ」作品を10作品紹介!

少女マンガから社会派まで!オトナに薦める「安野モヨコ」作品10選

出典:Amazon.co.jp

概要

「ハッピーマニア」や「働きマン」など、少女マンガに留まらない様々テーマで作品を作り続けるマンガ家「安野モヨコ」。今回はオトナになってからでも読みたいマンガ作品を10作品紹介!

『ハッピー・マニア』

1995年より月刊誌『FEEL YOUNG』にて連載。彼氏欲しいが口癖のパワフル20代女子「重田加代子」の破天荒な恋愛模様を描き、リアルな恋愛描写が話題となった作者の代表作の一つ。主人公の「重田」は、胸をときめかせる恋に憧れ、いつでも恋愛事が最優先。恋する為にメイクも服装にも抜かりなく、理想の彼氏を求めてまい進する日々を送っている。しかし中々良い男に巡り合わず、ダメな男と付き合ってばかり。冷静な親友「福永ヒロミ」にはいつも女子としての鋭いツッコミとダメ出しを喰らい、周囲には心配をかけてばかりの「重田」。仕事が長続きしなくても、お金がなくても、理想を求めて行動する姿は、周りを大いに心配させながらも、そのパワフルさで周りの友人や男に影響を与えていく…時には無職・時には貧乏。恋多き彼女に、理想の幸せ、理想の彼氏はゲットできるのか!全ての女子に捧げる一大恋愛ギャグマンガ。

『ラブ・マスターX』

とあるニュータウンを舞台にを舞台に、偶然や必然がとめどなく折り合う平凡な人々の恋模様を群像劇として描いた作品。どこにでもいる普通の中学生「野沢ナオ」の初恋の相手は、ちょっと暗めだけどカッコいい先輩「伊丹アラタ」。初めての「恋」に舞いあがる彼女は、中々彼に想いを伝えられない。しかしある日、「ナオ」は「アラタ」が噂の美少女に告っているのを見てしまう。「アラタ」は芸能事務所からスカウトが来る程の美少女「秋山ユリナ」に好意を寄せ、彼女にどんなに冷たくされても諦められないでいたのだった。そんな「秋山ユリナ」は姉の「セリカ」の恋人「大島舞路」に想いを寄せており、彼らの関係を知りながらも想いを貫こうとし…。10代から中年まで様々キャラクターを通じて、片想い、報われない恋、不倫といった形で多様な恋模様を描く作者渾身の恋愛群像劇。恋をしているやつは誰だ!?

『働きマン』

2004年から「モーニング」にて連載された作品。主人公「松方弘子」(28歳)が週刊「JIDAI」の女性編集者として、日夜編集長や同僚達と折り合い、すれ違いながらも働く日々を描いた作品。タイトルの「働きマン」という言葉は、主人公「松方」がいざという時、恋愛や寝食を忘れて猛烈に働く姿を元に作られた造語で、実際に「松方」自身(心象ではあるが)使用している言葉である。本作は都会の働き方をテーマに、「松方」以外にも様々な登場人物を通して、其々の仕事観やライフスタイルが主人公と対比させる形で描かれている。勝気で生真面目。30歳までに編集長になることを夢見て仕事にまい進し、時折寝食も忘れ、彼氏との時間も取れない日々に不安と孤独を感じても、いざ良い仕事の為に「働きマン」となる「松方」の姿は、全ての働く大人達に心に何かを残していく。今だからこそ読みたいマンガ作品だ。

『シュガシュガルーン』

2003年より『なかよし』にて連載された作品。少女マンガでデビューした作者が描く少年少女向けのファンタジー作品であり、タイトルにも現れる通りミステリアスでかわいらしい世界観で、様々な魔法のアイテムを駆使するキュートで魅力的なキャラクターが数多く登場する。魔界の次期女王候補として人間界にやってきた2人の魔女「ショコラ=メイユール」と親友の「バニラ=ミュー」。2人は次期クイーンになる試験として、人間界に降り人間のハート(自分への想いの結晶)を1つでも多く集めるという試験に挑む。勝気な性格の「ショコラ」と泣き虫の「バニラ」。2人は対決を通して、恋と友情、様々な出会いを通じて、次第に魔界の真実とも向き合っていく…。「恋の駆け引き」というテーマを、少年少女の目線でテンポのいい描写で描く果たしてクイーン試験の結末は…。女の子らしいとっても可愛いマンガ作品。

『さくらん』

2001年より『イブニング』に掲載された作品。「吉原」の「玉菊屋」に連れてこられた8歳の少女は「きよ葉」と名付けられ、気が強い性格から周囲に手を焼かせながら、花魁の傍に付きそう「禿」として引き取られる。「きよ葉」の世話役となった気の強い「粧ひ」は、何度も「女郎は嫌だ」と逃げ出す「きよ葉」に対し、「花魁になどなれるものか」と言いながら、何かと「きよ葉」に目をかけ、次第に「粧ひ」や「玉菊屋」の「清次」に導かれ、「きよ葉」花魁になることを決意し、遊郭の中で遊女として成長していく。17歳になった「きよ葉」は持って生まれた美貌と気性の強さで一躍売れっ子となる。やがてお客として来た青年「惣次郎」と恋に落ちてしまった「きよ葉」は彼との逢瀬の中である諍いに巻き込まれ…。「花魁」の生き様と切ない恋模様を作者独自の視点とキャラクターを通して描く時代劇風の作品。現代にはない、峻烈なオンナの生き方に思わず魅せられる作品だ。

『脂肪と言う名の服を着て』

1996年から『週刊女性』に連載され、祥伝社よりマンガ本が発売。地味で肥満気味。仕事で嫌なことがあれば、食べることでてストレスを和らげる日々を送るOL「花沢のこ」。何事にも消極的で、会社の同僚「橘マユミ」にはいじめらながらも、自分が太っていることは深く気にせず、そんな自分に優しくしてくれる彼氏「斉藤」とそれなりの穏やかな毎日を送っていた。しかしある日、「斉藤」が「橘マユミ」と浮気していることを知り、打ちのめされた彼女は、痩せて彼を取り戻そうと決意する。一念発起してエステに通うも、意思の弱さから中々痩せることができない「のこ」は食べては吐くという行為を時折繰り返す。やがて「マユミ」と同僚の策略により、追い出し部屋に配属となった「のこ」は、自分の全てを変えるため、行き過ぎたダイエットに手を染めていく…。雑誌連載では、「やせなきゃダメ!」のタイトルで連載され、「ダイエット」を作者ならではキャラクターを通じてシュールに描いた作品。痩せなければというより、痩せることにも恐ろしくなる作品。

『カメレオン・アーミー』

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『フィールコミックス』から1巻完結で発表された作品。不倫が元で、新しい職場に勤めることになった「新田祐子」。新しい会社は、まったく冴えないオヤジばかりで、唯一いた女子社員は「祐子」とは全くかけ離れて地味な「大山美奈子」だけ。ひとり華やかなファッショとメイクで社内では一目置かれ、「美奈子」にも慕われていた「祐子」だったが、「美奈子」の地味さを内心小馬鹿にしながら毎日を送っていた。しかし次第に「美奈子」は、祐子のメイクやファッションをそっくり真似して変わってゆく。メイクやファッション、言葉遣いまで真似し始めた「美奈子」。次第に「新田くんが二人いるようだ」と周囲から言われるまでになり、自分の姿が奪われるように感じる。「祐子」だったが…。表題作「カメレオン・アーミー」のほか、「夜の王子様」、「東京バンビージャンプ」など7作品を収録。かなりシュールな作者のストーリー性の魅力が光る短編集。

『監督不行届』

2005年から「祥伝社」で発表された作者初のエッセイコミック。アニメ、映画監督の夫「カントクくん」。オタク四天王と評される彼の生活は、まさにオタク一色。白金だろうと近所のスーパーだろうと、ところ構わずアニソンを口ずさみ、会話の合間にはここぞとアニメ、マンガの台詞を忍ばせる。大人になっても特撮やアニメをこよなく愛し、結婚式の衣装は仮面ライダー。マンガ家の嫁「ロンパース」は、そんな彼のとの生活に呆れ返るばかり…。という訳でもなかった!アニメ界とマンガ界のビッグカップルの、愛と笑いとオタクに満ちた結婚生活を嫁目線で夫の生態とともに描くある意味渾身のギャグエッセイ作品。『新世紀エヴァンゲリオン』で有名な「庵野秀明」のオタクぶりを赤裸々に描いた作品としてとてもオタクには嬉しい貴重な作品ともいえる。オタクには絶対勧めたくなる作品だが、きっと他の人にもわかって欲しくなる作品だ。

『オチビサン』

2007年から「朝日新聞」に連載が開始され、7年に渡り掲載された1ページ読みきりマンガ。2014年からは「AERA」にて連載。主人公「オチビサン」は、小さくて美しい自然と季節の移ろいが楽しめる平和な町「豆粒町」に住む小さな子。彼と仲間たちの日常は、小さいからこそできるたくさんの発見や楽しいことであふれている。春はお花でかくれんぼ、夏は朝顔をの研究、秋はどんぐりを拾って、冬は雪遊びをして過ごす日々。しかし遊びだけじゃなく、何事もないような日常も、「オチビサン」には不思議なことばかり。イラストは「ステンシル」という型抜きした紙に色を重ねる版画のような技法で描かれ、色彩豊かな自然とオチビ達の可愛らしさが表現されている。1ページ完結のストーリーはのどかだったり少し切なかったり、決して平坦ではないけども、たった1ページで見つけるオチビの発見は、いつも大切な何かを思い出させてくれる。身の回りにある日常を、本当に大切に思えるマンガ作品だ。

『花とみつばち』

2000年より『週刊ヤングマガジン』に連載された作品。女子にモテたいと願う男子高校生「小松正男」。クラスの女子からは地味系と分類され、モテない自分の境遇に不満を抱きながら自分の現状に不満を募らせていた。そんな自分から脱皮するため、「小松」は一大決心しメンズエステクラブ「美男ワールド」に足を踏み入れる。「小松」はエステクラブの店長で女性エステティシャンの「桜井 清子」と「桜井ハルミ」の力を借り、髪型やファッションを改善するなどの努力を重ねモテる男を目指すが・・・モテないことがコンプレックスの男子高校生が、モテるようになるべく容姿やファッション、言動などの改善に努めながら、様々な境遇の女性と恋をしていく学園ラブコメを中心に展開しつつ、桜井姉妹の厳しく実践的なダメ出し&モテ格言も見所の恋愛マンガ。モテないだけでは終われない、本気でモテたい人にオススメのマンガ作品。

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