先が読めない頭脳戦・心理戦マンガシリーズ127 Pt.

お金、命、友人、あらゆるものを賭けて勝負に挑む彼らはどんな手段、どんな策で相手に勝つのか。そして勝者には何が与えられ、敗者には何が残るのか。そんな頭脳戦・心理戦が詰まったマンガをお伝えしたい。

主人公「片切友一」は仲の良い4人のクラスメイトと共に、謎のゲームに挑む。「友達を疑わないこと」、これができれば皆がハッピーにゲームをクリア出来ると言われゲームがスタートする。ゲームによって「友情か金銭」どちらをとるのか、メンバー内を吹き荒れる葛藤が見どころだ。勝つためには「友人を疑ってはいけない」この状況下で、「片切友一」は友人を疑わずに無事にクリアすることができるのか――!?究極の選択を迫られた彼らの心理描写に注目だ。

他人を信じやすい女子大生「神崎直」と天才詐欺師「秋山深一」。二人は「ライアーゲーム」というゲームを通じて出会う。第一回戦「1億円争奪ゲーム」に強制的に巻き込まれた「直」はゲームをクリアすることができるのか――。正直者の主人公が 心理的な駆け引きに投げ出されるという序盤から、早くも作品の世界に惹きこまれていくことだろう。読者でも見てとれるような主人公の騙され具合は、切ない気持ちにもなるが、そこが面白いポイントでもある。この参加者で信用できるのは誰なのか。一緒にゲームに参加して考えてみるのも面白いであろう。

高校生の「夜神月」はある日通っている高校の敷地内で黒いノートを拾う。しかし、そのノートは単なるノートではなく、「ノートに名前を書いたら死ぬ」という特別なノートだった。「夜神月」は自らを「キラ」と名乗り、このノートで次々と犯罪者を裁いていく。犯罪者が不可解な死を遂げていくこの問題に警察が捜査を始めるが、解決には至らず。そんな時、「キラ」の前に捜査に新たに加わった「L」という人物が現れる。まさに天才VS天才といった我々の想像を超えた頭脳戦が繰り広げられる。それぞれボロが出ないよう細部にまでこだわった配慮が素晴らしい。果たして、「L」は「キラ」の正体を暴くことができるのか――!?

ギャンブル狂の「梶隆臣」は、ある日いつも通りパチンコを打っていると、パチスロの演出が分からず困っている「斑目貘」をたまたま見つけアドバイスをする。それが縁で「梶隆臣」の借金返済の手伝いをしてくれるという「斑目貘」だが、その正体は実は……。「嘘を喰う」というタイトル通り、ギャンブルゲームで相手の嘘を喰い、次々と負かしていく。勝利を得た瞬間に「班目獏」が発する「 あんた、嘘つきだね」の決めセリフが痛快でたまらない!登場人物それぞれの毎回違う頭脳戦が楽しみになる作品。