概要
部下に厳しく上司にごまをするタイプで、自分のミスを他人に押しつける、女性スタッフへのセクハラなど典型的な悪質社員。ミス松原市の経験もある美人の妻今野美砂穂が自慢だが、その妻は福田敬三の愛人。
島耕作と今野輝常
高卒で入社したため島耕作よりも入社が6年早く、エリートで人望の厚い島耕作を何かと敵視していた。出向先で上司となった際にもさまざまな無理難題を押しつける。定年間際になって和解。2人で鍋をつつく仲になり、島耕作が取締役になると聞いた時は涙を流して喜んだ。
経歴
和歌山の貧しい農村で育ち、子供の頃から弱い者をいじめることに安らぎを見出していた。
初芝電器産業大阪営業所営業宣伝課を経て、島耕作が課長を務めるショウルーム課へ配属される。当時47歳。評判は良くないが仕事は実績を積んでいる。(課長島耕作)
福岡初芝販売センター社長として赴任。それまで九州トップだった福岡初芝販売センターの実績は急激に悪化する。出向してきた島耕作が配属されると、面倒な仕事はすべて社長代理として島耕作に任せ、無理難題を押しつける。リストラによって辞任した役員6人の連判状によって社長の座を失い、サービスセンター副所長の閑職に追われる。抜け殻のようになってしまったところを島耕作に励まされ、男漁りをしていた妻とは離婚。島耕作とは和解。(部長島耕作)
定年退職の日、島耕作は会議をサボってオープンカーで迎えに来た。(取締役島耕作)
70代半ばで、妻とは離婚。老人性鬱になっており、心配した島耕作がマンションを訪ねた際には、家はゴミ屋敷と化していた。首吊り自殺を図ったところ、三郎丸千鶴に発見されて一命を取りとめたが、ほどなくして亡くなる。(会長島耕作)
名前「輝常」の読み
「きつね」が正しいが、長年「てるつね」と間違って表記されていた。
関連人物・キャラクター
島 耕作 (しま こうさく)
キャラクター紹介『島耕作シリーズ』の主人公。1947年9月9日生まれ。1970年に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリート。派閥争いに巻き込まれて左遷されることも多いがそれを糧に変える... 関連ページ:島 耕作
福田 敬三 (ふくだ けいぞう)
初芝電器産業の販売助成部部長として島耕作の上司だったこともあり、島耕作を部下として頼りにしていた時期もある。大阪弁でしゃべり、何よりも仕事を優先するのが当たり前という考えの持ち主。今野輝常の妻を愛人と... 関連ページ:福田 敬三
三郎丸 千鶴 (さぶろうまる ちづる)
島耕作が部長時代に秘書をしていた女性。「丸石電器」の社長を務める三郎丸の妻。もともとぽっちゃりした体格だったが、さらにぽっちゃり度が増し、90キロの大台を目指していると笑う豪快な人物。現在は博多に住んでおり、耕太という息子がいる。耕作に頼まれて今野輝常のマンションを訪ねた際、首を吊っている今野を発見し、咄嗟に人工呼吸するなど冷静な判断力を持つ。
関連キーワード
初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)
『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業
登場作品
島耕作シリーズ (しまこうさくしりーず)
大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ
課長島耕作 (かちょうしまこうさく)
課長となったエリートサラリーマン島耕作が、ライバル企業との競争、社内の派閥争いに立ち向かう姿、プライベートのひとときを描く。会社員時代の経験を活かした弘兼憲史の代表作。第15回(1991年度)講談社漫... 関連ページ:課長島耕作