附田祐斗と佐伯俊の代表作。現代日本を舞台に、下町の定食屋「ゆきひら」で育った創真が、日本屈指の料理名門校「遠月茶寮料理學園(通称・遠月学園)」に編入し、卒業率10%以下という過酷な環境で料理の腕を磨いていく物語。創真は編入試験で、学園の頂点に立つ「十傑評議会」のメンバーであるえりなと出会い、彼女に認められることを目標の一つとする。学園生活では宿泊研修や秋の選抜、学園祭である「月饗祭」、中枢美食機関との対立、そして世界規模の料理大会「BLUE」など、段階的に難易度が上がる試練に挑戦する。そして創真は、各段階で新たなライバルや仲間と出会いながら、料理技術と人間性の両面で成長を遂げていく。本作は、料理対決を軸とした競技要素と学園生活を融合させた料理漫画。料理の味覚表現として登場人物が官能的な反応を示す独特な演出手法が特徴的で、食べた人物が衣服の破裂や幻想的な映像を体験する描写により、料理の美味しさの度合いを視覚的に表現している。また、実在する料理技法を基盤としながら創作的なアレンジを加えた料理が多数登場し、科学的根拠に基づいた調理法により実際に再現可能なレシピも含まれている。世界設定として遠月学園の階級制度や十傑評議会による学園運営システム、食戟の詳細なルールが定められており、遠月学園においては料理人としての実力が絶対的な評価基準となっている。集英社「週刊少年ジャンプ」で2012年52号から2019年29号まで連載後、エピローグ「食戟のソーマ Le dessert」が集英社「ジャンプGIGA2019 SUMMER」でvol.1からvol.3まで連載。テレビアニメ第1期が2015年4月から放送され、その後も複数アニメ化。ニンテンドー3DSのゲームが2015年12月に発売された。