ちくま文庫のマンガ一覧
ある無名作家 (あるむめいさっか)
若い漫画家・安井のもとにかつて同じ漫画家のアシスタントだった奥田が訪ねてくる。自己表現にこだわるあまりアシスタントを辞め、生活に窮した...
やもり (やもり)
戦後間もない日本を舞台に、貧乏な母子家庭の様子を描いた作品。つげ義春の実体験を元に描かれたフィクションで、自伝的要素を含んでいる。主人...
カメラを売る (かめらをうる)
古物商たちが露店を出す天神様の縁日を訪ねた無能の人・助川助三が、石屋を始める前にやっていた中古カメラ業の顛末を回想する作品。『石を売る...
ゲゲゲの鬼太郎 (げげげのきたろう)
幽霊族の最後の生き残りである鬼太郎は、目玉おやじの姿で復活した父親と共に、育ててくれた人間の家を離れ、放浪のたびに出た。やがて、子泣き...
テロルの系譜 (てろるのけいふ)
あらすじ紀尾井坂の兇刃西郷隆盛の自決によって西南戦争はその幕を閉じた。勝利に酔う参議の大久保利通は新橋の芸者、末松のもとを訪ねる。2人...
一万十秒物語 (いちまんじゅうびょうものがたり)
童話、歴史、古代、SF、怪談、ミステリー、コメディなど、さまざまなテーマを舞台に繰り広げられるオムニバスショート・ショート作品。全部で...
佐武と市捕物控 (さぶといちとりものひかえ)
江戸時代、下引きの佐武とあんまで盲目の松の市は息の合ったコンビとして、江戸の町で捕り物に奔走する毎日。時には、血なまぐさい斬り合いにも...
合葬 (がっそう)
慶応4年、上野戦争をテーマにした作品で、養家を出て行き先がない吉森柾之助、上野彰義隊隊士で徳川家を守ろうと意気盛んな秋津極、秋津を止め...
夜が掴む (よるがつかむ)
蒸し暑い夏の夜、アパートの窓を明けて寝ると「夜」が入ってくると話す夫と、それに逆らって虐待される妻の姿を描く。つげ義春が自分の見た夢を...
大場電気鍍金工業所 (おおばでんきめっきこうぎょうしょ)
下町のメッキ工場を舞台に、工場の経営者であるオカミさんと少年工・義男、そのほかの従業員たちの姿を描く。作者つげ義春の少年時代の実体験を...
妖怪大戦争 (ようかいだいせんそう)
東京から転校してきたタダシは弱虫だが祭りで麒麟送子に選ばれてしまう。同じ頃、魔人・加藤はナンジャラモンジャラによって人間への復讐を開始...
寺島町奇譚 (てらしまちょうきだん)
戦前、戦中の東京の私娼街・玉の井。玉の井のスタンドバードンの息子キヨシを中心に、その家族や友達、スタンドバーを訪れる人々、銘酒屋の女や...
探石行 (たんせきこう)
川原で石屋を経営する無能の人、助川助三が、採石を兼ねて出かけた家族旅行の顛末を描いた作品。『石を売る』『無能の人』『鳥師』の続編的な作...
散歩の日々 (さんぽのひび)
注文が途絶え、暇を持て余した漫画家が市民プールに通ったり、神社へ散歩する姿などを描く。つげ義春本人を思わせる漫画家の淡々とした日常が一...
水鏡綺譚 (みずかがみきたん)
赤子の頃山に捨てられオオカミに育てられたワタルは、行者に出会って、言葉を習い、法力を得た少年。オオカミのおっかさんにも行者にも死なれた...
無能の人 (むのうのひと)
川原にある膨大な石くれを何とか金にできないかと、形のよい石を拾い集めていた助川助三は、石の専門誌で石が美術品のように取り引きされている...
猿飛佐助 (さるとびさすけ)
忍術使いを志し、信州(長野県)の山奥でとざわはくうんさいの元で指導を受け、甲賀流忍術の後継者となったさるとびさすけは、とよとみがたの武...
石を売る (いしをうる)
漫画家に行き詰まり、カメラ屋、古物商などに手を出しながらも、ことごとく頓挫してしまった中年男・助川助三が、ついには多摩川の川原で拾った...
蒸発 (じょうはつ)
漫画家に行き詰まり、川原の石を売る石屋になった無能の人、助川助三。知人である古書店の山井二郎に借りた「漂泊の俳人井月全集」をきっかけに...
近所の景色 (きんじょのけしき)
若い男が近所にある多摩川土手下の貧しい集落の佇まいやそこに生きる人たちに惹かれる姿を描く。貧しい集落の立ち退き問題などを通じて、社会一...
鬼面石 (きめんいし)
顔が醜いというだけで投獄されている主人公・十万。ようやく牢から出られるも、過酷な労役につかされたり、残酷な城代の屋敷に連れていかれたり...
魚石 (うおいし)
磨くと魚影が出る魚石という珍石の江戸時代の由来話。古本屋を始めた友人Tが、主人公に借りた古書のお礼にと魚石をもってきて、その由来を語り...
鳥師 (とりし)
川原で石屋を営む助川助三が和鳥専門の鳥屋で、20年前にいた天才的だが不遇な鳥師(和鳥を捕ったり育てたりする職人)の話を聞く。世の中に迎...