しげの秀一の代表作の一つ。群馬県の架空の峠「秋名山」を主な舞台に、豆腐店の配達で培った類まれなドライビングテクニックを持つ高校生の拓海が、トヨタ製スプリンタートレノ(AE86型。通称・ハチロク)を駆り、峠の公道レースに挑む物語。拓海の地元である秋名山の対戦から始まり、赤城山で活動するチーム「赤城レッドサンズ」に所属する、涼介と啓介の兄弟との出会いを経て、涼介がリーダーを務める走り屋チーム「プロジェクトD」に拓海は加入する。加入後の拓海は、涼介の指導のもと関東各地の強豪チームとの遠征バトルを重ね、最終的にプロレーサーとしての道を歩み始める。本作は、峠道での公道レースとドリフト走行を中心に描いた自動車競技漫画。ドリフト技術の詳細な解説や車両のメカニズム描写、実在車種の忠実な再現が特徴となっている。1990年代後半の関東地方における走り屋文化を背景に、夜間の峠道を舞台とした非公式レースやチーム間の暗黙のルールが設定された世界観が構築されている。講談社「週刊ヤングマガジン」で1995年30号から2013年35号まで連載。テレビアニメ第1期が1998年4月から放送された後も複数アニメ化。アニメ映画(劇場)が2001年1月から複数公開。実写映画(劇場)が2005年9月に公開。アーケードゲームが2002年3月に稼働した以降も複数ゲーム化された。