歌って踊る陽気な国、インドを舞台にした漫画特集！109 Pt.

第二次世界大戦前後のインドで、イギリス人の少女がマハラジャ（藩王）の少年と出会って結婚し、理想の国作りに尽力する歴史活劇漫画。舞台はイギリスの統治下にあったインドの中の一国・ジョドプール。父の仕事でインドに来ていたイギリス人の少女・モイラは、若きマハラジャ・シルバと出会い友達になる。やがてシルバと結婚したモイラは、内外に様々な問題を抱えたシルバを支え、豊かで白人に支配されないジョドプールを目指して活躍する。

仏教の開祖・ブッダの生涯を描いた伝記的漫画。しかし、ブッダ（シッダルタ王子）が誕生する前に架空の人物が実質的主人公を務めるなど、オリジナルの要素を多く交えて構成されている。シャカ国の王子として生まれたシッダルタは人間の身分に差があること、人間の生きる意味について悩み、結婚して子どもが出来た後に出家して僧になる。ブラフマンの導きで悟りを開いたシッダルタはブッダと名乗り、人々を救おうとする。

19世紀、ナポレオン戦争の時代。架空のイギリス海軍の軍艦であるコランタン号が、次々と不思議な出来事に遭遇する航海を綴った海洋歴史漫画。「フィドラーズ・グリーン」というサブタイトルのエピソードが、インドを舞台としている。コランタン号の一行は、不思議な力を持つ秘宝「ガンガーの封じ珠」を持ったベシャール大佐とパンドラ号を追って、アフリカを経由しインドへ向かう。ベナレスに向かうコランタン号の一行は、英国人女性ミス・ダグラスを乗せたことで、ヒンドゥー教に伝わる王家のならわしにまつわる事件に巻き込まれる。

少女の姿をした妖怪と、彼女に関わり不老不死の身となった少年が、共に人間になるため旅と冒険を繰り返す伝奇アクション漫画。高校生・藤井八雲は、「三只眼吽迦羅」（さんじやんうんから）という三つ目の妖怪である少女・パイと関わり、彼女と一心同体の不死人になってしまう。二人は共に人間になる方法を模索するが、その旅の中で妖怪たちの争いに巻き込まれる。妖怪たちは中国やインドの伝説をモチーフにした者が多く、八雲とパイもインドを訪れることが多くなる。

登山とそれにまつわる人々を題材にした、連作短編集。おもにエベレストが舞台となり、登山家を支えるシェルパ族のように複数のエピソードで登場する人物もいる。エベレスト以外では日本の北アルプス、世界第二位の標高とエベレスト以上と言われる難易度のK2（パキスタン）が舞台となる。

実在の冒険家・植村直己の、日本人によるエベレスト初登頂までを描いたドキュメンタリー登山漫画。植村は明大山岳部の同期生・小林と友情を結び、ヒマラヤの未踏峰へのアタックなどで競いながら登山家としての力をつけていく。だが小林は交通事故で命を落とし、植村は小林の写真を携えてエベレスト登頂に挑む。

悪役出身の覆面レスラーが、孤児たちのために正統派レスラーとして悪の組織からの刺客と闘い続けるプロレス漫画。主人公の覆面レスラー・タイガー・マスクは、インドのニューデリーで行われるアジア王座決定戦に日本代表として出場し、アジア各国のレスラーと競い合う。謎の覆面レスラー・ミスター？（クエスチョン）に敵視されるが、その正体はインドの伝説的レスラーであるグレート・ズマであった。作中で語られるズマの伝説は、モデルとなったグレート・ガマ（実在の人物）の逸話から採られている。