和月伸宏の代表作の一つ。読み切り作品『るろうに』の好評を受け、連載となった。明治時代初頭の東京と京都を舞台に、「人斬り抜刀斎」として知られた元暗殺者・緋村剣心が、人を殺さない誓いを立て、斬れない刀「逆刃刀」を携えて流浪する物語。女剣士・神谷薫との出会いを経て、かつての宿敵や明治政府打倒をもくろむ敵などとの戦いを繰り広げる。幕末から明治への過渡期を舞台にした時代劇アクションであり、旧時代と新時代の価値観の衝突を主題としている。幕末の動乱や明治維新後の社会変革といった歴史的背景を巧妙に取り込み、史実を基にした架空のオリジナルストーリーを展開している。集英社「週刊少年ジャンプ」で1994年19号から1999年43号まで連載。1996年1月からテレビアニメ版が放送された他、1997年12月には劇場版アニメが公開、1999年から2012年にはOVAが発売された。また、2012年8月から2021年6月にかけて、実写映画が5作品公開されている。