小玉ユキの代表作。作者にとって初の長編連載作品。1960年代の長崎県佐世保市を舞台に、転校生の薫と地元の不良生徒、千太郎、そして千太郎の幼馴染である律子の三人が、ジャズを通じて織りなす青春群像劇。校内一の不良として知られる千太郎と偶然出会った薫は、千太郎の奏でるドラムと律子のピアノによるジャズセッションに魅了され、三人の友情が芽生えることになる。その後、学園祭での演奏や地元のジャズ喫茶での活動を通じて、薫と千太郎の音楽的な絆が深まっていく一方、律子を巡る恋愛感情が原因で、三人の関係は複雑な様相を呈していく。本作は、ジャズを題材とした青春音楽漫画である。音楽シーンではリズムを最も大事に描写しており「曲の盛り上がりと読者がページをめくるタイミングを一致させる」「演奏に夢中になるとオノマトペが消える」など、音楽を視覚化する工夫が特徴。また、1960年代の長崎県佐世保市という港町の特性や、米軍基地の存在によるアメリカ文化の影響、そして当時の日本におけるジャズ文化の浸透といった要素が物語の世界観を構成している。小学館「月刊フラワーズ」2007年11月号から2012年3月号まで連載。番外編「BONUS TRACK」が2012年5月号から9月号まで掲載。2008年に「このマンガがすごい!2009」オンナ編第1位、2012年に第57回「小学館漫画賞」一般向け部門を受賞。テレビアニメ化され、2012年4月から6月まで放送された他、2018年3月に実写映画(劇場)が公開された。