士郎正宗の代表作の一つ。マイクロ・マシンの普及に伴いサイボーグやアンドロイドの存在が日常的なものとなった西暦2029年の日本を舞台に、テロや汚職、暗殺といったさまざまな犯罪を抑止・対処する組織「公安9課」の活動を描く近未来SF作品。進化したテクノロジーのメリットとデメリットの両方が巧みに描写されており、独特の世界観が構築されている。さらに、「ゴースト」と呼ばれる概念を取り入れることで、人間と機械の双方に宿る意思を表現したオカルティックな一面も持つ。「ヤングマガジン海賊版」1989年から1990年にかけて掲載された作品。