空知英秋の初連載作にして代表作。江戸時代末期を舞台に、宇宙人「天人」の来襲によって開国を余儀なくされた日本で、元攘夷志士の銀時が営んでいる、何でも請け負い屋「万事屋銀ちゃん」を中心に展開される出来事を描いた物語。万事屋での依頼を通じた短編的なエピソードから始まり、攘夷戦争の真相や真選組との対立、高杉率いる鬼兵隊との戦いなど、次第に大きな政治的陰謀に巻き込まれていく。「紅桜篇」では、銀時の過去と現在が交錯する重要な転換点を迎える。本作は、SFと時代劇を組み合わせた設定の中で、ギャグとシリアスを織り交ぜた展開を特徴とする。携帯電話や宇宙船といったSF的要素と、刀や着物といった時代劇的要素を融合させた描写手法を採用。地球人と天人の共存する社会システム、廃刀令による侍の地位低下、地下組織の存在など、具体的な制度や仕組みが設定された世界が構築されている。集英社「週刊少年ジャンプ」2004年2号から2018年42号まで連載後、同社「ジャンプGIGA」2019 WINTER vol.1から2019 WINTER vol.3まで連載。その後、同社「銀魂公式アプリ」で2019年5月13日から6月20日まで連載。2006年4月に初のテレビアニメ化。以降、複数シリーズが放送され、2010年4月に初の劇場版アニメ化、2017年7月には実写映画化もされるなど、多数のメディアミックスが行われている。