1950年代~1960年代は少女漫画の文化がはぐくまれた最初期といってよいでしょう。その時代を彩る傑作を6作品列挙してみました。どの作品も少女漫画文化の礎となった珠玉の名作揃いです。少女漫画文化史に興味のある方は是非とも読んでみてください。
1980年代くらいまでは、恋愛模様を中心的に描いた漫画といえば「少女マンガ」という意識が読者だけでなく出版社側にも強かったのではないでしょうか。少年マンガにも恋愛を描いた作品はもちろんありましたが、ストーリーの主軸となるものは少なく、読者にも作者にも正面から取り組むことに対して「恥ずかしさ」があったのではないかと思われます。したがって、漫画における恋愛描写は長い間少女マンガを中心に発展し、それが読...
90年代は少女漫画誌も発行部数のピークを迎えました。人気作品は軒並み映像化等のメディアミックスされ、コミックス販売数も次々と記録を打ち立て、ワールドワイドな知名度を得た作品も少なくありません。また、アニメ化等の影響で、多くの男性ファンも生みました。
80年代の漫画、続いては少女漫画編です。この時期は少女漫画の一般化が一気に進んだ時期と見ることができます。メインの読者層である少女ばかりでなく、男性や大人からも支持を受ける作品が増えていったのですね。もちろん、あくまでも少女向けの作品として女の子だけに受けた作品も多数ありましたが、ここでは、より広い層に受け入れられたヒット作品をピックアップしてみましょう。
80年代に入ると、少女漫画は円熟の時代に入ります。少年漫画の世界で『ジャンプ』が黄金期を迎えていたのと同じころ、同じ集英社の『りぼん』もまた250万乙女の漫画雑誌と呼ばれ大好評を博し、他の少女漫画雑誌もこれに続く形でしのぎを削っていました。一方で少女漫画の舞台の主流は再び、より読者に身近な学園物へと回帰していきます。男子寮物の進化系としては『ここはグリーンウッド』がありますし、ここで紹介する『ぼく...
90年代は『美少女戦士セーラームーン』の大ヒットを皮切りに、「戦う少女」が流行した時代でした。『カードキャプターさくら』『少女革命ウテナ』『魔法騎士レイアース』、ほかにも挙げていけばキリがありません。王子様の助けをただ待つのではなく、みずから戦い運命を切り開くヒロインに、女の子たちは共感したのです。一方、保守本流の少女漫画も「女性の自立」をテーマに加え、さらに深化していきます。恋と仕事の両立が描か...
まだ連載が終わったばかりだけど、ちょっと懐かしめの少女漫画を集めてみました。2000年代の少女漫画といえば、90年代に比べると肩の力が抜けたというか、ふんわりゆるゆるした作風が多いのが特徴のように思われます。これも「癒し」を求める時代のニーズが求めたものでしょうか? その答えを出すにはまだ早い気もしますが、ともあれここに挙げたのは、いずれも映像化されたりして話題になった作品ばかり。映像は見たことあ...
野球漫画の定番といえば、気になるあの子との恋模様。少女漫画から、野球部の少年との恋愛を扱った漫画を集めました。
お月様にまつわる少女漫画特集
昨今、80年代、90年代の少女漫画、少女アニメのリバイバルが大変な盛り上がりを見せています。 90年代のアニメや漫画を見ていた少女たちは、おそらく2016年で30歳前後、いわゆるアラサーになっていると考えられます。そんなオトナ女子に向けた商品がたくさん発売されているのでしょう。 ここではどういった作品が人気再燃しているのか、ご紹介していきます。
変身ヒロインによる恋愛劇は、正体を隠さなければならいといった理由から、通常よりもドキドキするもの。障害が多くなる分、物語も盛り上がる。今回はそんな変身キャラたちの恋愛を扱った作品を紹介しよう。
タイムスリップで時空を超えた先に輝く一世一代の恋。いざ、浪漫の世界へ。
もはや定番ともなった「幼なじみ」との恋は、いつの時代もときめく設定のひとつだ。小さなころから時間を過ごし、一緒にいるのが当然だった相手のことを、ある日突然意識してしまう瞬間。幼なじみという特別な関係が恋に大きく影響し、悩んだりときめいたりする、今回はそんな「幼なじみと恋する少女漫画」を5本ご紹介しよう。
萩尾望都の数ある名作から5作品をピックアップ
『SLAM DUNK』の大ヒット以降、バスケ漫画は人気ジャンルとして定着。少年漫画のみならず、少女漫画でもバスケ作品は数多い。現実においても2019年に日本のBリーグで日本人初の1億円プレイヤーが誕生し、NBAでも日本人が初めてドラフト一巡指名を受けるなどのニュースで、バスケへの関心は大いに盛り上がっている。そこで今回は、バスケを題材にした少女漫画を特集しよう。
1990年代以降、少年少女問わず数多くのSF作品が生み出された。その中には名作、傑作と称される作品も多い。今回、1990年代以降に発表されたSF少女漫画の中から5タイトルを紹介。未知の世界へのロマンをご堪能あれ!
漫画界を築き上げてきた巨匠と呼ばれる偉大な漫画家たち。その中には少年漫画や青年漫画を活動の軸としながら少女漫画でもヒット作を描き上げている巨匠もいる。そんな、漫画家のジャンルを超越した5つの漫画作品を紹介する。
70年代、少女漫画は飛躍的な進歩をとげました。それ以前は、いかにも低学年の女の子が喜びそうな単純な話ばかりだったのが、スポーツ根性物、歴史大河物、SF、ファンタジー、ギャグ、そして同性愛など、ジャンルもドラマの幅も一挙に広がり、漫画表現も加速度的に向上しました。これらを担ったのが、青池保子、萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子、木原敏江、山岸凉子といった、いわゆる「24年組」を中核とした女流漫画家たちです...
一条ゆかりは、人気少女漫画誌「りぼん」や「マーガレット」で長年連載を持ち続け、一時代を築いた「少女漫画界の女王」と呼ばれる漫画家だ。 読者を惹きつける作品はもちろん、還暦を過ぎてなお魅力を増す容姿や、漫画のみならず多方面にわたる活躍、独特の人生観で、多くのファンに影響を与え続けてきた。 ここでは、そんな一条ゆかりの代表作を取り上げながら、どういう人物なのか紹介したいと思う。
『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』をご存知だろうか。 1993年の11月から月間少女漫画雑誌に掲載されていた作品だ。 当時も絶大な人気があったが、現在も作品をモチーフにしたグッズが発売され、人気が上がってきている。 そんな魔法騎士レイアースの世界や魅力をご紹介します。