概要
中国で三本の指に入る大手家電メーカー出発集団のCEO(経営最高責任者)。初芝電器産業の創始者吉原初太郎の著書で経営哲学を学ぶ。北京にやってきた馬島典子にひと目ぼれし猛烈にアタックする。初めは一般的な労働者を装っていたが隠しきれなくなり正体を明かす。しかし交際に進展をみなくなり、東京では秘書兼ガールフレンド男全マキとの間に息子本龍をもうける。だが、自分の子ではないのではないかと疑っている。日本に留学していた学生時代、祇園の芸妓沙帆里との間にも一女中嶋かほりをもうけている。
島耕作と孫鋭
初芝電器産業との業務提携を機に島耕作とはビジネスパートナー以上の親しい関係となる。
経歴
精華大学で日本語を専攻、同志社大学にも4年間在籍する。同志社大学留学時代には出町の錦丸食堂でアルバイトをしていた経験を持つ。
初芝電器産業との業務提携時には他社からのオファーもあったが、島耕作と万亀健太郎の鋭い洞察力と冷静な対応に感心し、提携を決める。
毎晩のように馬島典子が経営する鬼やんまへ通い、それとともに『仮名手本忠臣蔵』を手本に放蕩にふけるそぶりをして曽烈生の企みを見破った。(取締役島耕作)
恋人男全マキとの間にもうけた息子本龍が中国で誘拐に遭うが密かに島耕作から依頼を受けた曽烈生によって救われる。(社長島耕作)
会長島耕作では、馬場典子と共に中国から日本へ出張にやって来る。スパイ活動を中央政府絡みで操っている中国の地下組織について詳しく、クラブ「紅い花」のホステスである胡雪路が、戸部謙介にハニートラップを仕掛けているのでは、という疑惑を抱く。
関連人物・キャラクター
島 耕作 (しま こうさく)
キャラクター紹介『島耕作シリーズ』の主人公。1947年9月9日生まれ。1970年に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリート。派閥争いに巻き込まれて左遷されることも多いがそれを糧に変える... 関連ページ:島 耕作
馬島 典子 (まじま のりこ)
キャラクター紹介 初芝電器産業第4代社長大泉裕介の愛人だったが、島耕作とも関係を持つ。しかし大泉裕介が倒れた後は献身して島耕作とは良き友人になる。大泉裕介死後、島耕作が赴任していた中国に渡り、北京でカ... 関連ページ:馬島 典子
男全 マキ (おまた まき)
元上海初芝電産の社員で島耕作の同期だった平瀬健一の愛人。孫鋭の日本での秘書兼ガールフレンドでもある。国際線の元スチュワーデス。二股を掛けていることを島耕作に知られ、抱き込もうと策略を巡らすが相手にされず失敗する。孫鋭の子を妊娠、インドに渡って孫鋭の現地妻となる。
曽 烈生 (そ れつせい)
出発集団の董事で、社内の順位的にはナンバー10にも入らないが、実質的にはナンバー2か3と言われている。出発集団から孫鋭を追い出そうと画策、裏社会にも通じ上海を支配しようと企むが、島耕作や孫鋭に見抜かれ... 関連ページ:曽 烈生
関連キーワード
初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)
『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業
出発集団 (ちゅーふぁー)
『島耕作シリーズ』に登場する企業。中国で三本の指に入る大手家電メーカー。初芝電器産業とは業務提携している。CEO(経営最高責任者)は孫鋭。孫鋭の理念で引き抜きを行わず、生え抜きの社員を揃える。 歴史・... 関連ページ:出発集団
登場作品
島耕作シリーズ (しまこうさくしりーず)
大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ
取締役島耕作 (とりしまりやくしまこうさく)
作品発表当時の経済状況を物語に織り込みながら、日本屈指の大企業で取締役となった島耕作が、中国の表と裏のビジネス界で悪戦苦闘する姿を描く。弘兼憲史の代表作『エピソード1 課長島耕作』、『エピソード2 部... 関連ページ:取締役島耕作
社長島耕作 (しゃちょうしまこうさく)
作品発表当時の経済状況、政治状況を物語に織り込みながら、島耕作が日本屈指の大企業の社長として、政界をも巻き込みながら日本経済のために奮闘する姿を描く。弘兼憲史の代表作『エピソード1 課長島耕作』から続... 関連ページ:社長島耕作