岸本斉史の代表作にして、初連載作品。忍者の里「木ノ葉隠れの里」を舞台に、九尾の妖狐を封印された少年・うずまきナルトが、里の最高指導者「火影」を目指す物語。ナルトは、上忍・はたけカカシ率いる第七班の一員として、同級生のうちはサスケ、春野サクラと共に任務をこなしながら成長していく。サスケの里からの離反、犯罪組織「暁」の台頭、そして忍界大戦の勃発により、ナルトの戦いは忍界全体を巻き込む大規模なものへと発展していく。本作は、「忍術」「体術」「幻術」「仙術」を基軸とした戦闘体系を持つ忍者バトルアクション作品である。印を結ぶ動作から繰り出される忍術や、戦術的な駆け引きの表現が特徴となっている。また、「五大国」と呼ばれる国々の存在や、各里における忍者の階級制度、「チャクラ」と呼ばれるエネルギーの概念といった、独自の世界観が構築されている。集英社「週刊少年ジャンプ」で1999年43号から2014年50号まで連載。2015 年には第65回「芸術選奨」メディア芸術部門文部科学大臣新人賞を獲得した。テレビアニメ第1期が2002年10月から、第2期が2007年2月から放送され、劇場版アニメも2004年8月から複数公開された。また、ゲームも複数のプラットフォームで展開されている。