東京都新宿区は元の四谷区、淀橋区、牛込区という三つの区が合併してできた区。そのため土地も広く、新宿駅周辺の商業地や落合や四谷などの住宅地、大学や病院の多い早稲田方面などさまざまな特色があります。漫画の中で取り上げられるのはやはり新宿歌舞伎町を中心とした夜の世界というイメージもありますが、実際どのような作品があるでしょうか。
千四百年の歴史を持つ浅草寺を擁する浅草や、地方からの玄関口でもある上野を中心とした台東区は、東京都内でも墨田区などと並んで屈指の歴史を持つ地域です。そんな江戸情緒の残る、古き良き下町のイメージ通り、台東区を舞台にした漫画は人情をテーマとした作品が多いようです。作品を読まれる時は、風情のある背景の描き込みにも注目してみましょう。
栃木県を舞台にした漫画作品は、いわゆる不良ものと、妖怪などが登場する自然をテーマにしたものに大別できそうです。東京とのほどよい距離感や、日光など緑の溢れる土地柄がそういった傾向を生み出しているのかもしれません。そうそう、日光の「いろは坂」は走り屋漫画には欠かせない土地ですよね。そんな栃木を舞台にした漫画をピックアップしてみました。
埼玉県を舞台にした漫画作品は、スポーツものが大変多いようです。浦和や所沢など、サッカーや野球のプロチームの所在地は勿論、中学・高校の部活ものも充実のラインナップ。東京近郊でいわゆる「関東大会」を作中に出しやすく、かつ親しみの持てる地域ということで舞台になることが多いのかもしれません。
千葉県を舞台にした漫画作品は、率直に言っていわゆる「不良モノ」が多いようです。ただし、荒くれた要素は抑え目。基本的にコミカルで楽しく、仲間の絆を描いた人情路線という傾向がなんとなく見えてくるのが、東京や神奈川の不良モノとは異なる、千葉県らしさと言えるかもしれません。
日本でも有数の積雪地帯を擁する山形県。厳しい冬を生き抜くためでしょうか、山形の人々には、華美を嫌い堅実を美徳とするというイメージがあります。古くは江戸期の名君として知られる米沢藩主上杉鷹山の治世、時代を下ってはNHKの朝ドラ『おしん』などが、その印象を補強していますね。しかし、漫画での山形・山形県民は、当然ながらそういったイメージに囚われていません。バラエティ豊かに描かれる漫画の中の山形県をご覧く...
東北地方の玄関口・福島県。豊かな自然と首都圏からの程よい距離感からか、スローライフにあこがれる人が、第二の故郷に選ぶ土地の有力候補です。福島を舞台とする漫画にも、そんなイメージを反映させたカントリーライフものが多いようです。しかしその一方で、目を背けるわけにはいかない厳しい現実・原発事故のその後を描く作品も目立っています。そんな両面を持った福島が舞台の漫画をチェックしていきましょう。
ひとくちに「23区以外の東京都下」と言っても、それぞれの街にそれぞれの特色があります。ご当地漫画には特にそれが強く現れているはず。中央線沿線に代表されるサラリーマンのベッドタウンやサブカルチャーの街から、緑豊かな伊豆諸島まで含むのが「都下」。今回はそんな「都下」を舞台にした漫画を集めてみました。
近年は「関東地方最後の秘境」などというネット発祥の自虐ネタが有名になってしまった感もある群馬県ですが、実際のところはどうなのでしょうか? 群馬県を舞台にした漫画作品は、シリアスな青春ものが多いようなイメージです。漫画作品の中にある「本当の群馬」を感じ取っていただければ幸いです。
茨城県内で、最も漫画作品に登場している地域はどこでしょうか? 時代設定にもよると思いますが、恐らく一番多いのは「つくば市」。1960年代以降に開発された「筑波研究学園都市」の影響が大きいようです。SF作品でキーとなる研究が行われていたり、巨大な基地になっていたり。また、県内の道路はよく整備が行き届いているためか、「走り屋」漫画にもよく登場しているようです。
漫画で巡る全国都道府県、今回のお題は岩手県です。岩手県と言うと、宮沢賢治に柳田國男、最近ではNHK連ドラの『あまちゃん』辺りが印象的です。都会とは異なる価値観に支えられた一種の理想郷といったイメージでしょうか? そんな岩手県での生活が漫画ではどのように描かれているか、覗いてみましょう。
今回のテーマは秋田県! 秋田美人にナマハゲ、ハタハタ、きりたんぽ、最近ではAIU(国際教養大学)を筆頭に教育県としても知られていますね。そんな秋田を舞台とする漫画をざっと眺めてみると、圧倒的に目立つのが矢口高雄の作品群。秋田の自然や動物を中心とした作品をこれでもか! とばかりに大量に発表しています。氏の作品だけでリストが埋まっちゃいそうなんですが、もちろん彼以外にも秋田を描いている漫画家さんは多い...
名の知られた政治家というのは強烈な個性を持っているものです。要するにキャラが立ちまくっているわけですね。勢い、政治を題材とした漫画には、現実の政治家をモデルにしたキャラクターが何人も登場することになります。そんなどこかで見たようなセンセイたちが出演している作品を紐解いてみましょう。
杜の都・仙台と独眼竜・伊達政宗公で有名な宮城県。特に伊達政宗は、地元ばかりでなく全国区で人気が高い武将であり、漫画のキャラクターとして登場する例が多いようです。一方、宮城県出身の漫画家が、仙台市や仙台市をモデルとした架空都市を舞台とする作品を発表する例も多く、郷土愛の高さが伺えます。と、いうわけで、宮城県が舞台となる漫画の中から6作品をピックアップしてご紹介しましょう!
本州最北の地・青森県。さらに北には北海道があるにも拘らず、最果てのイメージが漂います。漫画でももちろん、そんなイメージを引きずる作品や青森出身のキャラクターがありますが、近年では青森での日常を描いた作品なども発表されています。というわけで、青森が舞台もしくは青森が重要な役割を果たす作品を見てみましょう。
漫画に現れる「世相」の中でも、顕著なのがファッション表現。ここぞという時の一張羅から普段使いのワードローブまで、その時々の流行が強く反映されています。特に女性の服は、キャラクターの性格を表現する手段のひとつ。活動的なら動きやすいミニやパンツスタイル、大人しい子ならロングスカートなど、テンプレート的な表現ではありますが、案外軽く見ることはできないキャラクターメイキングの基本です。時代性に加えて、その...
『漫画地図帳』シリーズの北海道編です。北海道が舞台の漫画となると、やはり本州や四国、九州と違う広大な大地、明治時代に大規模な開拓がなされたという独特の歴史がクローズアップされることが多いです。また、北海道と言えばデパートの物産展でも分かるように美味しい食べ物も要注目。中には独特すぎる珍味も出てくるけど、それもまた北海道らしさというものでしょう。
裸一貫から出世街道を突き進むサクセスストーリーは、どんな時代にも魅力を放つもの。さまざまな世界で頂点を目指して突き進む者たちのバイタリティを感じてみませんか?
漫画を読んでいると少なからず目にする、有名人に似せて描かれたキャラクター。それらをピックアップして眺めてみると、作者の趣味、嗜好や、作品連載当時の世間を賑わせていたカルチャーが見えてくる。そして更に分析すると、キャラクターに込められた意味、物語制作時のヒント、エッセンスが見えてくる……かもしれない。
大志を抱いた主人公が、様々な障害を乗り越えて大きく出世する物語。いわゆる立志伝は読み手の心をわくわくさせます。ここでは、そうした立志伝を描いた漫画の数々を紹介していきましょう。