大高忍の代表作の一つ。中東風のファンタジー世界が舞台。魔法使いの少年、アラジンと商人を目指す青年のアリババが迷宮(ダンジョン)攻略を通じて出会い、奴隷だったモルジアナを加えて冒険を続ける物語。三人は、バルバッド王国での政変、マグノシュタット学院での魔法使いたちとの対立、煌帝国での内乱など、各国の政治情勢に巻き込まれながら成長していく。本作は、『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』をモチーフにした冒険ファンタジーである。少年漫画の王道的な作品でありながら、複数の国家の統治形態が詳細に設定されており、政治ドラマの要素が特徴となっている。作中では、「ルフ」という生命エネルギーを基盤に、最上級の魔法使い「マギ」、迷宮を攻略してジンと契約した「金属器使い」、マギやジンに王として見込まれた「王の器」などが存在する。小学館「週刊少年サンデー」2009年27号から2017年46号まで連載。2014年に第59回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。テレビアニメ化され、第1期が2012年10月から2013年3月まで、第2期が2013年10月から2014年3月まで放送された。また、ゲームにも展開されている。