初連載作『スピナマラダ!』に次ぐ野田サトルの2作目の連載作品にして代表作。舞台は明治時代後期の北海道。日露戦争に従軍して「不死身の杉元」と謳われた兵士、杉元佐一が、戦友であった寅次の妻、梅子を救う大金を得るため、死刑囚たちが隠したという莫大な埋蔵金を追って、大自然に生きるアイヌ民族の少女、アシリパと協力して手掛かりを集めていく様子を描いたサバイバル漫画。アイヌ民族の文化や料理などが多く描かれており、グルメ漫画としての側面もあることが特徴。また、アイヌ語研究者の中川裕がアイヌ語監修を務めている。集英社「週刊ヤングジャンプ」2014年38号から2022年22・23合併号まで連載。2018年4月に第1期テレビアニメ化、2024年1月19日実写映画化、2024年10月6日からはWOWOWにて実写ドラマが配信。「このマンガがすごい!2016」オトコ編第2位、「マンガ大賞2016」大賞、「北海道ゆかりの本大賞」コミック部門大賞、第22回「手塚治虫文化賞」マンガ大賞、第24回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門ソーシャル・インパクト賞など数々の賞を受賞。2019年5月にはイギリス・ロンドンの大英博物館で行われた漫画展『The Citi exhibition Manga』でキービジュアルに採用された。