古舘春一の代表作で、2作目の連載作品。宮城県の烏野高校バレーボール部を舞台に、小柄ながら類いまれな跳躍力を持つ日向翔陽が、中学時代の敗北を乗り越え、リベンジを誓う物語。翔陽は高校進学を機に、かつての天敵だった天才セッター・影山飛雄とチームメイトとなり、お互いの才能を生かした独自の速攻を編み出していく。そしてインターハイ予選や春高予選において、音駒高校や青葉城西高校などの強豪校との対戦を重ねながら、全国大会出場を目指す展開が描かれる。本作は高校の運動部活動をテーマにしており、バレーボールの戦術や技術を詳細に描写する特徴を持つ。選手たちの身体能力や技術の向上過程、チーム戦術の確立が段階的に示され、試合における心理描写やチームメイト同士の信頼関係の構築過程が重要な要素となっている。現代の日本の高校バレーボール界を舞台としているため、インターハイや春高バレーなど、実在の大会システムが採用されたリアルな世界観が築かれている。集英社「少年ジャンプNEXT!」2011 WINTERと「週刊少年ジャンプ」2011年20・21合併号に読み切り版が掲載された後、「週刊少年ジャンプ」2012年12号から2020年33・34合併号にかけて連載。2016年に第61回「小学館漫画賞」少年向け部門を獲得。2014年4月からテレビアニメ版が放送され、2015年7月から不定期に劇場版アニメが公開。2015年11月からは舞台がシリーズ化され、複数回上演。ゲーム版もニンテンドー3DSなどで展開された。