許斐剛の代表作で、通称は「テニプリ」。続編に『新テニスの王子様』がある。アメリカのJr.大会で4連続優勝の経歴を持つ天才テニスプレーヤーのリョーマが、テニスの名門校「青春学園中等部」に入学し、テニス部で全国大会優勝を目指す物語。部内での練習試合や地区予選から始まり、関東大会、全国大会と舞台を広げながら、各地の強豪校との対戦を重ねていく。本作はテニスをテーマにしたスポーツ漫画だが、現実の枠を超えた独自の世界観が大きな特徴で、「手塚ゾーン」「無我の境地」といった架空の技術や概念が試合展開の核となる。また、各学校が独自のテニススタイルを持ち、青春学園の「手塚国光の伝説」や立海大附属の「三羽烏」など、学校ごとの歴史や伝統が物語の要素として盛り込まれている。集英社「週刊少年ジャンプ」1999年32号から2008年14号まで連載。2001年10月のテレビアニメ化をはじめ、2005年1月に劇場版アニメ化、2006年3月にOVA化。ミュージカル、通称「テニミュ」が2003年4月から複数上演。ほかにも実写映画化や、ゲーム化など多くのメディアで展開されている。