鳥山明の代表作の一つ。世界中に散らばった七つの「ドラゴンボール」を集めることで願いが叶うという設定を軸に、主人公の悟空の成長と戦いを描いた物語。天下一武道会での戦いを経て、サイヤ人の来襲、フリーザとの死闘、人造人間とセルの出現、そして魔人ブウとの最終決戦へと展開する。悟空の超サイヤ人への覚醒や、息子の悟飯の成長、未来から来たトランクスの登場により、物語の舞台は地球から宇宙規模へと拡大していく。本作は、「気」による戦闘システムや変身による戦闘力の変化を導入した少年向けバトル漫画。戦闘力の数値化システム、神龍の召喚と願いの制限、界王や破壊神などの神々の階層構造など、さまざまな世界設定が構築されている。また、格闘技の要素に空中戦や気功波による遠距離戦を組み合わせた戦闘描写と、日常シーンでのギャグ描写を対比的に描く手法が採用されている。集英社「週刊少年ジャンプ」で1984年51号から1995年25号まで連載。1986年2月のテレビアニメ化をはじめ、1986年から劇場版アニメが多数公開、ゲームも多数発売されるなど、様々なメディアで新作が発表され続けている。